阪神・岡田彰布前監督、公式行事欠席続きで心配される「体調不安」と在阪メディアへの影響

2023年阪神日本一の監督を務めた岡田彰布氏が4月1日、8日に球団公式行事を相次いで欠席したことで「体調不安」への心配が広がっている。
4月1日の京セラドーム大阪、4月8日の甲子園球場での阪神本拠地試合では試合前にイベントが行われた。
「いずれも球団創設90周年を祝うもので、歴代のレジェンドたちがグラウンドに集いユニフォーム姿で始球式や守備位置に就くというもの。甲子園では藤田平、真弓明信、桧山進次郎、赤星憲広、金本知憲ら監督経験者のOBが見守る中で始球式に登板する予定でしたが姿を見せることはなかった。球団は『体調不良です』とだけ話し詳しい様子を決して伝えようとしていません」(球団OB)
3月25日に行われた元監督の故・吉田義男氏のお別れの会でも弔辞を読み上げたが「『声が出ない……』と相当苦しそうにしながら、お別れの挨拶を務めました。本来なら出席できる状況ではなかったと思います。ただ3月27日に大阪・京橋で開催された鳥谷敬氏とのトークショーでは、“岡田節”を炸裂させて阪神ファンを喜ばせていました。体調に相当な波があるのか、症状が改善されないまま日々過ごしているのか……いずれにせよ心配な状況です」(同前)という。
現場の声を聞いてみるとやはり表情が曇る。
「我々マスコミの間では、岡田氏の情報・状況は今や藤川球児監督や選手、日々の試合情報を上回る懸案事項になっています。容体がわからないので仕方ないこともありますが、大事に至るのであれば、現チームの報道にも大きな影響を及ぼすでしょう。試合をスルーしてでも岡田氏、その周辺の取材に没頭することになりますからね。表面的に皆、平静を装っていますが水面下では関係先から情報収集をしている状況です」(在阪メディア関係者)
2月の春季キャンプ、3月28日の開幕戦では球団の顧問としてチーム、球界への提言を欠かさなかった。
「岡田氏の強みは、歯に衣着せぬ物言いを愛情を持ちながらできることです。それは藤川監督に向けても同じで、指導者経験をせずにいきなり監督就任を希望したり、それを認めた球団フロントにも容赦なく批判を繰り返していました。もし岡田氏の発言がなくなってしまえば、反対勢力のガス抜きがままならなくなり、現体制からすれば都合がよくなる一方、組織としては不健全さが増すことになる。そこを心配する球団親会社の関係者も少なからずいますね」(同前)
いずれにしても岡田氏が再び元気な姿で野球の仕事に携わることを切に願いたい。
(取材・文=CYZO sports)