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向井康二がタイBLドラマ“日本人初主演”でわかったSnow Manとタイの密接な関係

向井康二がタイBLドラマ日本人初主演でわかったSnow Maとタイの密接な関係の画像1
向井康二(写真:サイゾー)

《ご存知の方も多いように、私はタイと日本のハーフです。かねてからの目標でもあったタイの共演者、スタッフの方とご一緒できる機会を頂きこれからの撮影が楽しみです。皆さんがこの物語を楽しんでくれることを願って、今撮影に向けてタイ語の練習を頑張ってます!》

平和なSnow Man

 人気グループSnow Manの向井康二とタイの人気俳優であるマーチ=チュターウット・パッタラガムポンが共演するBL(=ボーイズ・ラブ)ドラマ『Dating Game(仮題)』の制作が2月8日に発表され、向井はドラマ主演について冒頭のように意気込みを語った。

 コロナ禍だった2020年頃から、タイではBLドラマが大ヒットしており、中でも『2gether(トゥギャザー)』という作品は#2gethertheSeriesのハッシュタグが13週連続でツイッター(現X)の世界トレンドに入るなど、世界中で話題になった。

 民放テレビ局の番組プロデューサーは語る。

「BLは世界的に人気があるジャンルで、中でもタイは先進的な国として知られています。日本では仮面ライダーや戦隊ヒーローシリーズがイケメン俳優たちの登竜門となっていますが、タイではそれが学園ドラマで、若い女性層の人気を集めています。また、異性同士、同性同士にかかわらず、俳優などの有名人で相性の良い2人を“カップル”として応援する文化があることも特徴。これまでタイのBLドラマは、国内の俳優を中心に作られてきましたが、向井のような日本のトップアイドルが主演することで新たなファン層を獲得したいという狙いがあるのでしょう。彼と共演するマーチは演技力に定評のある俳優で、2人の相性が作品の成功を左右するポイントになりそうです」

 親日国が多いASEANの中でも、台湾と並んで特に親日色が強いとされるのがタイだが、芸能ジャーナリストの平田昇二氏はこう話す。

「文化の面においても、日本のアニメは近年世界中で愛されていますが、特にタイは日本のアニメのファンが多く、古くは『ドラえもん』や『一休さん』、『ドラゴンボール』、近年では『ONE PIECE』、『ポケットモンスター』、『鬼滅の刃』などが人気でアニメをより楽しむために日本語を学習するタイ人もいるほどです。芸能に関しても、タッキー&翼や宇多田ヒカルさんなどの日本のアーティストが人気となり、タッキー&翼はタイでもコンサートを開催していますね。そうした“下地”もあるぶん、今作の出演を機に向井さんがタイでさらなるブレークを果たす可能性は十分あるでしょう」

 他方、向井にとっては国際的な認知度を高める絶好の機会になりそうだが、「Snow Manにとってタイは特別な国の一つ」と語るのはアイドル誌の編集者だ。

「向井は父親が日本人で母親がタイ人。生まれはタイで、通っていたムエタイ教室に飾ってあった写真を見た故ジャニー喜多川氏がスカウトし、ジャニーズ入りしたという逸話は有名です。タイは向井のジャニーズ人生がスタートした地であり、その向井がSnow Manに加わったことで今のグループがある。そうした縁もあって、Snow Manは20年に行われたタイでのイベントに出演。満員のファンの前で生パフォーマンスを披露し、熱狂的な人気を獲得しました。また、デビューシングルに収録された『Snow World』のミュージックビデオは同イベントでタイを訪れた際に撮影されたもので、22年に参加したタイのイベントでも一番初めに披露するなど特別な曲となっています」

『Dating Game(仮題)』はインターネットを通じて日本からも注目が集まりそうだが、日本のアイドル文化とタイのBL文化がどのように融合するのか、ファンならずとも興味深い作品となりそうだ。

ある意味、健全なSnow Man

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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最終更新:2025/02/21 08:25