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Koki,『イッテQ』のバラエティー対応絶賛の裏に主演映画のプレッシャー

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Koki,(写真:サイゾー)

 モデル・俳優として活動するKoki,が2月23日放送の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に出演し、初挑戦となったバラエティーロケが注目を浴びている。

Koki,完全挽回

 Koki,が出演したのは、イモトアヤコの人気企画「珍獣ハンターイモトワールドツアー」のタイ編だ。

 放送では、「どーも! どーも、どーも、どーも、Koki,でございます」と声を張り、建物の影から制服姿で登場。

 黒い傘を差しながらモデルさながらに颯爽としたウォーキングを披露し、イモトとの軽妙な掛け合いを見せた。

「この登場シーンは彼女のアドリブだったとのこと。その後、Koki,はイモトと同じ“極太眉毛”姿に変身。変顔を披露したり、食レポでは『口にねっちょりくっついてくる感じ』と正直にコメントするなどバラエティーノリも難なくこなし、父親の木村拓哉譲りのバラエティースキルを視聴者から絶賛されています」(テレビ誌ライター)

 これまでフランスの高級ブランド・シャネルのアンバサダーをはじめ、世界的ブランドからラブコールが絶えないKoki,だが、そうしたセレブイメージから一転、バラエティーで親しみやすいキャラクターを打ち出したのは大きな方向転換とも言える。

 その裏事情をテレビ局関係者が明かす。

「3月20日に公開を控えるKoki,の主演映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』の制作には日本テレビが関わっており、映画のオファーを引き受ける段階で同局のバラエティー番組に番宣出演するのは条件に盛り込まれていたのでしょう。日テレ側にも普段バラエティーに出ない彼女の登場で高視聴率を稼ぎたい思惑もある。実際、昨年『しゃべくり007』でバラエティー初出演を果たした際も話題になりましたし、公開が近づけば日テレのバラエティーや情報番組で一斉にKoki,押しがはじまるはずです」

 インターネットやSNS上の反響を見ても、『しゃべくり007』の出演時と比べると、今回の『イッテQ』に関しては視聴者の反応もかなり好意的なものが多かったが……芸能ジャーナリストの平田昇二氏は語る。

「『しゃべくり007』については、番組サイドが“芸能界最強遺伝子”と紹介したり、その存在をかなり持ち上げていたのが、結果的に裏目に出てしまった印象です。番組でのトーク内容も家族に関するものが中心だったこともあり、“大物二世タレント”という部分が過剰に強調されてしまった印象です。しかし、今回の『イッテQ』に関しては、自身のインスタグラムでも『小さい頃からずっと観ていた世界の果てまでイッテQ、大好きなイモトさんとのロケが本当に楽しくて沢山学ばさせて頂きました』とコメントしていたように愛着のある番組のようですし、出演時もヘンに気取ったところがなく自然体でバラエティーノリを楽しみつつ全力で取り組んでいて、番組や共演者へのリスペクトの気持ちも感じられました。そうした態度に好感を持ったり、親近感を抱いた視聴者も多かったのでしょう」

 そんなKoki,の主演映画『女神降臨』シリーズは韓国の人気Webマンガが原作。同国でドラマ化もされた『女神降臨』は、誰もが憧れる女神として完璧な学校生活を送りながらも、誰にも言えないすっぴんの秘密をもつ主人公・谷川麗奈の恋愛や成長を描いたラブコメディー。

 日本映画界で増えつつある2部作の作品で、前編として『女神降臨 Before 高校デビュー編』が3月20日に、後編として『女神降臨 After プロポーズ編』が5月1日に公開される予定だ。

「2部作は興行収入や製作費の観点からリスク回避策として採用されることが多いですが、過去の例を見ても、『デスノート』や『20世紀少年』のような成功例もある一方で、『進撃の巨人』のように前編の評価が振るわず、後編の成績が大幅に落ち込んだケースもある。主演俳優にとって、前編が成功しなければ後編も厳しい戦いになります。キムタクと工藤静香の娘という超サラブレッドのKoki,だけに、逆に評価次第では今後のキャリアに大きく影響を及ぼす可能性もある。本人は大きなプレッシャーを感じているでしょうから、これからバラエティー出演が増え、NGなしで体を張る彼女の新しい一面をたくさん見られそうです」(前出のテレビ局関係者)

 広瀬すずや橋本環奈もデビュー当初はバラエティー番組に出演し、トーク力や親しみやすさをアピールすることで俳優としての人気を確立した。

『イッテQ!』への出演はKoki,にとって単なる映画のプロモーションではなく、俳優としての本格的な第一歩となったのかもしれない。

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(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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最終更新:2025/03/04 12:00