ロサンゼルスドジャース・ロバーツ監督、新CMの会見場に流れた2つの“NGワード”
今年の米メジャーリーグのワールドシリーズを制覇したドジャースのデーブ・ロバーツ監督が12月4日、東京都内で木下グループの新CM制作発表会見に出席した。
野球界で世界制覇した名将のルーツは日本にある。1972年に沖縄で生まれ母親は日本人ということもあり幼少期は那覇へ里帰りすることもあった。
「今回20年ぶりの帰国となりましたが、これは間違いなく大谷翔平による活躍が大きい。本人もしきりに大谷への感謝を口にしていたといいます。木下グループが今年からドジャースの球団スポンサーになったことによりCMが決定しました。
ドジャースタジアムには広告も掲示されており、オフのタイミングに合わせて話題の監督を引っ張り出すことに成功した格好です。来年もチームが好調なら第2弾、3弾と続くでしょう。大谷翔平や山本由伸が登場するパターンも別途製作されることにも期待が高まっています」(広告代理店関係者)
ただ、約30分の会見では基本的に自由に報道陣が質問する時間が設けられたが、「2つのNGワード」があったという。
「1つは“佐々木朗希”です。ロッテから今シーズンオフにポスティングを申請、来年1月中旬以降に各メジャー球団と交渉に入ります。ドジャースは一部で山本由伸と“セット売り”が確定されていたと報道されるなど密約説が絶えません。
現場を与(あずか)かるロバーツ監督からすれば事情を知っていても『わからない』としか言いようがない。2度も『ご遠慮ください』と事前に主催者側からアナウンスがありました」(在京テレビ局スタッフ)
もう1つはやはりアレだった。
「先の米大統領選で当選したトランプ大統領に関する話題です。今回は民主党、共和党ともにSNSを駆使した激しい選挙戦が繰り広げられ、言うまでもなく米国の世論が二分されています。
メジャー屈指の人気球団の監督が、仮にトランプ支持を表明すればそれこそ大騒動に発展することが予想される。不要なトラブルを避けるために『政治的発言を求めることもおやめください』と止められていました」(同前)
そもそも、NGワードの背景には、ロバーツ監督のサービス精神旺盛な性格も絡んでいる。
「昨年オフには移籍が濃厚だった大谷翔平と事前に面談していたことを突然マスコミの前で認めて大騒ぎになっていました。本人からすればリップサービスだったかもしれませんが予想以上の騒ぎとなったのです」(同前)
企業側からすれば未然にトラブルを防げてホッとしていることだろうが……。
(取材・文=CYZO soprts)