デーブ大久保、巨人球団設立90周年ファンフェスタに不参加で“出禁説”が再燃
今年のプロ野球は横浜DeNAベイスターズがリーグ3位からの下剋上で1998年以来26年ぶりに日本一に輝いた。
11月30日には日本一の優勝パレードが地元の神奈川・横浜で行われたが、時を同じくして東京ドームではリーグ優勝を果たした読売ジャイアンツ(巨人)の ファンフェスタも開催され、球団設立90周年のセレモニーは球界の歴史を彩る豪華なイベントとなった。
この日、東京ドームには巨人の歴史を支えた123人のOBが集結。柴田勲氏や高田繁氏といったV9時代を代表する選手たちや江川卓氏、斎藤雅樹氏、上原浩治氏といった昭和・平成のスター選手たち。
さらに、監督経験者である高橋由伸氏、原辰徳氏、堀内恒夫氏、そして「ON」こと王貞治氏、長嶋茂雄・終身名誉監督も登壇した。
中畑清OB会長にマイクを向けられた張本勲氏の「読売巨人軍、あっぱれ!」の発声で会場のボルテージは最高潮に達すると、集まったファンからは「これほどまでに豪華なメンバーが揃うことはめったにない」と歓喜の声が上がった。
その一方で、インターネット上では今回のイベントに参加しなかった大物選手たちにも注目が集まっている。松井秀喜氏や清原和博氏、落合博満氏、広岡達朗氏など過去に巨人と“ひと悶着”あった選手たちは軒並み欠席となったのだが……。
そんな中でメディア関係者の間で耳目を集めているのが、“デーブ大久保”こと大久保博元氏の存在という。
大久保氏といえば、現役時代は西武ライオンズから移籍後、巨人の“第59代4番打者”となり引退後は原監督時代に打撃コーチを務めるなど、球団への貢献度は十分。現在は飲食店経営のほか、YouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」を運営するなど存在感を放っているが、ネット上では「“出たがり”な性格から呼ばれていれば絶対に参加していたはず」や「やはり“あの件”が尾を引いているのではないか」といった憶測も広がっているようだ。
週刊誌の記者はこう明かす。
「大久保氏に関しては以前から『巨人出禁説』が取り沙汰されています。今年2月に宮崎・サンマリンスタジアムで行われた春季キャンプを取材で訪れていましたが、いつまで経ってもグラウンドに入らず、スタンドで選手の練習を眺めているだけ。大久保氏は以前にレギュラー出演していたCS放送の番組や『デーブ大久保チャンネル』で、近年のコーチ経験者の立場から巨人の内情や一、二軍の入れ替え事情などを暴露したことで球団から非公式に厳重注意を受けたと言われています。そのため、広報部から取材NGを通達され、“正式訪問”ができなかったと一部週刊誌から報じられました」
もっとも、出禁報道後に大久保氏は巨人OBの先輩である槙原寛己氏のYouTubeチャンネル「ミスターパーフェクト槙原」で自身の疑惑を否定している。
「大久保氏は、“巨人の広報部長からYouTube用のインタビュー取材は遠慮してほしいと言われただけで、正式な禁止措置ではない”などと説明。また、“原前監督は寛大で実績もあるので自分のYouTube活動も理解してくれたが、阿部慎之助監督は懐の広さはあってもまだそこまで気が回らないのでは”とも分析していました。まあ、出禁の時期があったというほうが正しいかもしれませんね」(前出・週刊誌記者)
しかし、巨人OBが多数参加した今回のファンフェスタに不参加だったことで、改めて「出禁説」が再燃している格好だ。もっか活動の中心がYouTubeチャンネルとなっている大久保氏。
今後も登録者や再生回数を増やすためには刺激的な内容が求められそうだが、芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。
「大久保さんは以前からトーク力に定評があり、タレント性も高く、現役引退後はプロ野球球団の監督やコーチに就任していない時期には、解説者として出演するスポーツ情報番組はもちろん、バラエティー番組やラジオ番組などマルチな活躍で存在感を放っていました。今や数多くのプロ野球OBが自身のチャンネルを開設していますが、YouTube参入時期は比較的早く、プロ野球全般に関する過激ながらも的を射た発言や豊富な球界人脈を駆使して招いたゲストとの軽妙なトークなどが好評を博し、『デーブ大久保チャンネル』を人気コンテンツに押し上げました。
過激な発言ばかりが目立ちがちですが、同じ球界OBとのトークではとても聞き上手な一面も垣間見えて、その球界人脈の広さを加味しても、優れたコミュニケーション能力の持ち主といった印象です。“出禁説”の真偽は定かではありませんし、その立場上、今後も巨人に限らず球団関係者が眉を顰(ひそ)めるような発言を口にするケースも出てくるかと思われますが、持ち前の頭の回転の速さとコミュニケーション能力の高さで大事に至らないように上手く折り合いをつけるのではないでしょうか」
いずれにせよ、大久保氏と古巣の巨人との関係に今後も注目が集まりそうである。
(取材・文=黒崎さとし)