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『ホーム・アローン2』金ロー放送で気になる「カルキンくんの今」「意外な出演者」

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マコーレー・カルキン(写真:Getty Imagesより)

 クリスマス映画の金字塔『ホーム・アローン』(90年)。その続編である『ホーム・アローン2』(92年)が、12月20日の日本テレビ系『金曜ロードショー』にて放送される。

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 18年からは20年を除くすべての年で『ホーム・アローン』シリーズが放送されており、クリスマス時期の「大定番」となっている。

『ホーム・アローン』といえば、何と言ってもマコーレー・カルキン演じる主人公・ケビンの可愛らしさがあってこその大ヒット。特徴的な叫び顔やコミカルな演技は、今でも多くの人々の記憶に残っている。

「カルキンは当時、わずか10歳でした。映画の大ヒットで世界的スターとなり、続編『ホーム・アローン2』では出演料がなんと約5億円にも達したと言われています。しかし、その後の人生は波乱万丈。両親は彼の膨大な収入をめぐり対立し、泥沼の裁判に発展し、当時のマネジャーは後にカルキンが実父から虐待を受けていたことを明かしています。

高校に入学すると、17歳で女優のレイチェル・マイナーと結婚するも4年後に離婚。大人になってからは薬物依存やアルコール問題でたびたびメディアを騒がせることとなり、04年には薬物所持で逮捕され、あまりの激やせぶりから死亡説まで囁かれたものでした。この時期、彼は『子役として得た名声は呪いだ』と語り、早すぎる成功がもたらした代償について心の内を明かしています」(映画ライター)

 10年代に入ると、カルキンは少しずつ復帰。バンドやモデル業で活動を再開させると、私生活では婚約者で女優のブレンダ・ソングとの間に子供をもうけている。俳優業も徐々に再開しており、43歳となった昨年、ハリウッドの有名な歩道『ウォーク・オブ・フェイム』に名を刻み、殿堂入りを果たした。

 さて、今回放送される『ホーム・アローン2』の舞台はニューヨークだが、豪華ロケ地と共にあの人物の出演も注目ポイントとなっている。

「映画のロケーションとして、プラザホテルが登場します。撮影はホテルのワンフロアを丸ごと1週間貸し切り、実際の内装を利用して行われました。このプラザホテルのオーナーであり、後にアメリカ大統領となったドナルド・トランプがカメオ出演。監督のクリス・コロンバスは当時、『ホテルの使用許可を得る条件として、トランプ自身の出演を求められた』という裏話を披露しています」(前出・映画ライター)

『ホーム・アローン』シリーズには、1作目と2作目以外にも複数の続編が存在する。

「『ホーム・アローン3』(97年)は前2作とのストーリー上の連続性はなく、主役の子役もアレックス・D・リンツに交代されています。物語は、新たな主人公アレックスが泥棒たちと対決するという内容で、19年の『金ロー』では人気子役の寺田心が吹き替えを担当し話題になりました。

一方、『ホーム・アローン4』(02年)は1作目、2作目の続編として制作されましたが、作中では10年の歳月が経っているため、主演はマコーレー・カルキンではなく、マイク・ワインバーグが務めています。また、『ホーム・アローン5』(12年)はいずれの作品とも連動しておらず、4と5はテレビ用として作られているため、『金ロー』で放送されたことはありません」(テレビ関係者)

 18年放送の『ホーム・アローン』は世帯視聴率12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。この反響が『金ロー』にとっての転機となった。

「想定以上の反響となったことで、日テレは古い作品の掘り起こしにニーズがあると判断。『天使にラブ・ソングを…』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『E.T.』『タイタニック』など往年の名作が次々と放送され、いずれも高視聴率を記録しています」(前出・テレビ関係者)

 家族の絆や思いやりの大切さを教えてくれるメッセージが込められている作品でもあるだけに、毎年12月になると「今年も『ホーム・アローン』を見よう!」と思う人が多いのもナットクだ。

(文=編集部)

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サイゾーオンライン編集部 

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最終更新:2024/12/25 12:36