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『飛んで埼玉2』地上波初放送決定! “滋賀の貴公子”こと西川貴教が本編に登場できなかった意外な理由

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西川貴教(写真:Getty Imagesより)

写真キャプ:西川貴教(getty〜より)

 映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』(2023年)が、今年2月8日にフジテレビで地上波初放送されることが明らかになった。

 前作『翔んで埼玉』(19年)は大ヒットを飾り社会現象を巻き起こしたが、続編となる今作はその舞台を関西に移し、壮大な東西対決が見どころだ。

 キャスト陣も歌手のGACKTや女優・二階堂ふみといった前作のメンバーに加えて杏や片岡愛之助ら豪華俳優陣も加わり、2023年11月に公開されると興行収入は23.8億円、観客動員数は173万人を突破した。

 芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。

「原作の『翔んで埼玉』は、『パタリロ!』(白泉社)などの人気作品で知られる魔夜峰央さんによるギャグ漫画で1982年と83年に『花とゆめ』に連載された未完の作品です。2015年に魔夜さんの娘の山田マリエさんがSNSで作品に言及したのをキッカケに注目を集めるようになり、同作を収録していた86年刊行の短編集『やおい君の日常的でない生活』が『翔んで埼玉』とタイトルを変え、再編集されて別の出版社から同年12月に復刊。ほぼ同時期には『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)でも作品が取り上げられ、大きな反響を呼んだことで19年2月に映画化。優れた興行成績を残したほか、『第43回日本アカデミー賞』では『優秀作品賞』、『最優秀監督賞』(武内英樹)、『最優秀脚本賞』(徳永友一)を『優秀主演男優賞』(GACKT)、『優秀主演女優賞』(二階堂)などを受賞。続編となる『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』も製作されることとなりました」

 そんな話題作がようやく地上波テレビで解禁されるとあって、インターネット上では期待の声があふれている。

 もっとも、今作の公開時にはあの芸能人の出演がアナウンスされていなかったことが物議を醸したものだった。

「今作は埼玉と共に滋賀にもスポットが当たる内容となっているのですが、キャストが発表された際に“滋賀の貴公子”こと西川貴教の名前がなかったことに滋賀県民が猛反発して話題となりました。西川といえば、音楽ユニットT.M.Revolutionとして全国的な知名度を誇るだけでなく、滋賀県の観光大使も務めています。それに、09年から、滋賀県草津市の琵琶湖畔で大型野外音楽イベント『イナズマロックフェス』を開催し、自らのSNSでも滋賀の魅力を積極的に発信するなど長年にわたって地元に貢献していますからね。それだけに、ネット上では『西川貴教以外に滋賀の顔は考えられない』や『滋賀代表は西川しか認めない』といった声が噴出しました」(映画ライター)

 にもかかわらず、いざ映画が封切られると“滋賀の顔”として出演していたのは高橋メアリージュンや堀田真由、お笑いコンビ・野性爆弾のくっきー!、ダイアンの津田篤宏といった面々で西川の姿はなかった。

 そうした中、西川の過去の発言に注目が集まる事態にも発展。

 西川が以前に出演したテレビ番組で「我が王国の皆さんは『びわ湖の水止めたろか!』などとは決して言いません! 何故なら、そんなことをしたらこの素晴らしい国宝や文化財を台無しにしてしまうことを知っているからです!」と話していたことから、「今作で鍵を握る“琵琶湖の扱い”について難色を示して不参加となったのでは?」という憶測も一部で取り沙汰されたのだ。

 だが、実際のところは西川を本編で起用できなかったのには別の理由があったという。

 前出の映画ライターはこう明かす。

「作中で話題となったのが、前作でも大きな反響を呼んだ“名物”の『出身地対決』のシーンです。それぞれの陣営が自身の県出身やゆかりのある著名な芸能人を出して競い合うというもので、今作では大阪代表が菅田将暉、神戸代表が北川景子、戸田恵梨香、和歌山代表が明石家さんま、奈良代表が加護亜依、せんとくんをそれぞれ出したのですが、滋賀でこのメンツに対抗できるのが西川しかいなかったようで、結果、西川は『出身地対決』のシーンでの“写真”のみの登場となってしまったんです。まあ、本人が忙しかっただけかもしれませんが(苦笑)」

 惜しむらくは滋賀県出身タレントの“層の薄さ”と言うべきか……。

 映画を見そびれた滋賀県民は、写真として登場する西川の雄姿を目に焼き付けてほしい。

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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最終更新:2025/01/25 22:00