楽天イーグルス・辰己涼介外野手、突然の二刀流挑戦はメジャー挑戦容認への布石か
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2月7日、楽天イーグルス不動のセンター、辰己涼介外野手が沖縄県金武町で行っている春季キャンプで投打の“二刀流”挑戦を訴えた。
同日、辰己選手が球場に隣接するブルペンに向かうと、三木谷浩史オーナー、石井一久GMの前でいきなり御前投球、最速152キロを記録したことで三木谷オーナーも「出ちゃったよ~」と驚きの表情を浮かべていた。
球団関係者は、次のように語る。
「そもそも辰己は先月、大トリで迎えた契約更改後の会見で突然、二刀流転身を一方的に宣言。最初は周囲も『いつもの冗談だろう』とタカをくくっていたが、本気度を感じた三木肇監督は慌てて野手に専念するよう指示したほどです。それでも隙を見つけて話題を振りまこうとするのが“辰己流”。監督に止められても球団首脳にアピールできれば状況が変わると踏んでのブルペン入りだったとか。本人は今後も1軍登板を諦めず手段を選ばずに登板機会をうかがう構えです」
近年、楽天は試合以外での報道が際立っている。
「安樂智大のパワハラ、そしてパワハラを見て見ぬふりをした田中将大の問題だけでなく、昨年オフは今江敏晃前監督の解任、球団フロントの後任探しの空振りが報じられ、ファンやスポンサーの信用を失ってしまいました。そこへ登場したのが“変わり者”辰己。
妻でユーチューバーのセリーナ氏の動画に登場したかと思えば、ゲーム実況をしたり、オフの表彰式でコスプレ早着替えをやってのけ、他の選手を圧倒するなど、とにかくパフォーマンスが大好きな選手。『かつての新庄剛志・現日本ハム監督と同類だ』と語る球界OBも多い。二刀流を披露し『お金よりも夢!』と訴え、ファンや世間を味方につけて数年後の米メジャリーグ挑戦への布石といったところでしょうか。今回(の二刀流)も『挑戦したけどできなかった。もっと高みを目指してメジャーに行きたい』という辰己側の思惑が見え隠れする」(同前)
在仙台のメディア関係者も次のように指摘する。
「今年の楽天キャンプの目玉は、明大からドラフト1位で入った正遊撃手候補の宗山塁。すでに全国ネットのスポーツニュースでも頻繁に取り上げられている。それに対抗するために辰己が二刀流をぶち上げた面もあるだろう。ただ、ここしばらく地元メディアが触れにくかったコンプライアンス系や監督人事以外の話題を、選手たちが振りまいてくれるのは我々マスコミとしても大歓迎。三木監督もオープン戦で辰己を投げさせたらいいのに、と軽口を叩く関係者も多いとか」
“二刀流・辰己”誕生に、楽天関係者、ファンの注目が集まっている――。
(取材・文=CYZO sports)