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日本ハム・新庄剛志監督、選手や他球団への“口撃”で今シーズンはご意見番にキャラ変か

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日ハム・新庄剛志監督(写真:Getty Imagesより)

 日本ハム、新庄剛志監督が今年は“ご意見番キャラ”で押し通している――。

中日ドラゴンズ「パス問題」

 発端は昨年オフに勃発した元教え子ともされる上沢直之投手に対しての“口撃”だった。

「ポスティングによる米メジャリーグ移籍からわずか1年で日本球界に出戻りしたまではよかったが、上沢は日本ハムと同時交渉していたソフトバンクと巨額契約を結んで移籍したことで、今年は新庄監督と敵対することになります。これに異論を訴えたのは新庄監督で『育て方が違ったのかな』と話し、得意のインスタグラムも自らフォローを外すほど距離を置いた。1月に行われた12球団の監督が集う会議の場では、ソフトバンクの小久保裕紀監督がいる目の前で、ポスティングルール改正を直訴。他球団関係者は苦笑いしていましたが、本人は『改革する!』と前のめりになっています」(球団OB)

 さらに2月に入ってからもその手を緩めない。

「日ハムドラフト6位ルーキー・山城航太郎投手について、2月15日の紅白戦で帽子が7度も脱げてしまったことに、『あごひもをつけるように』とコーチに指示していたことを明かした。また中日のキャンプ地、沖縄北谷公園野球場で行われた中日の練習試合では、相手選手が外野のラバーフェンスに激突するや否や『危ない。中日はお金を出して替えないといけない』と苦言を呈しました。いずれも本人の自覚や球団の方針がある中でわざわざ“口出し”をした格好です」(同前)

 ただ、振り返ってみると現役時代から新庄監督は根回しをしながらもルールの“逸脱”を繰り返す選手だったことは有名な話。

 監督になってからも昨年、甲子園での阪神との交流戦では阪神時代の背番号「63」をつけた“新庄監督”と書かれた特注の阪神ユニフォーム姿で、メンバー表を交換して物議をかもした。決して品行方正ではなかった新庄監督に路線変更が目立っているのはなぜか。

 背景には〝想定外〟で引き受けてしまった監督業4年目が響いているという。

「年末に放送されたCS放送のドキュメンタリー番組『球界のアンチテーゼ』でも話していた通り、新庄監督は就任3年でスパッと退任する想定だったのです。ところが3年目に思わぬ形で花開きクライマックスシリーズへ進出。

 ところが日本シリーズには行けなかったため、球団側から『もう1年』と話が出たのです。引き受けるのは良いが、新庄監督にとっての問題は話題性に乏しくなること。そこで球界に提言する形で露出を図ろうと計算しているそうです。

 そうすれば話題の中心になることだってできる。いかにも新庄監督らしい戦法ですが、OB界隈からは『ヘンな方向で新庄劇場の幕が上がりそう』と苦笑する者は多い」(球団関係者)

 球界の“芸能界ご意見番・和田アキ子”化をファンは本当に見たいのだろうか。

つば九郎担当者、永眠

(取材・文=CYZO sports)

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最終更新:2025/03/11 10:26