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週刊誌スクープ大賞

現職茨城県知事に「パワハラ疑惑」──職員13人自殺、精神疾患100人の衝撃

 その後、YouTubeの番組に出たとき、「武岡氏の居眠りを批判した理由について“これを許してはいけないから、どう始末してやろうと思い、上手く使うようにした”と述べ、出演者と一緒に笑い飛ばしたのです」(全国紙記者)

 そうした過激な発言をうまく利用して、都知事選に打って出たのである。

 だが、批判された武岡は、「居眠りの原因について“睡眠時無呼吸症候群”と弁明し、診断書のコピーを石丸氏に提出しました。しかし、彼は書類を一顧だにせず、その後も繰り返し武岡氏を名指しで指弾。説明責任を問い続けたのです」(同)

 石丸の執拗な追及を受け、武岡市議は会見を開き、世間を騒がせたことはお詫びしたが、石丸に対しては、「病気なのになぜ謝らなくてはいけないのか」と断ったという。

 しかし、石丸の「恥を知れ」発言がネットで拡散し、武岡のところに嫌がらせの電話や注文していない品々が着払いで届くようになったという。

 結果、武岡市議は次第に体調を崩していって、2024年の1月に亡くなってしまったというのである。

 石丸は武岡の葬儀に参列してはいないのだろう。

 そして今年の1月。武岡の妻が亡くなったというのだ。それも縊死だったそうだ。一人暮らしになっても、夫が生きていた時と同じように、嫌がらせや誹謗中傷の手紙が届いていたという。

 息子が話すには、「25日の夜、母からLINEで“たすけて”という4文字だけのメッセージが送られていました」というが、彼は中国に出張していてLINEが受信できなかったという。

 またもやSNSで、事の良し悪しもわからないやつが、一方のいい分だけを無自覚に信じて、一面識もない人間を誹謗中傷する“犯罪的行為”をしたというのだ。こうしたことを早急にやめさせなくてはいけない時期に来ていると思う。

 何時までこうしたことを野放しにしておくのか。政治家などに期待はできないが、そろそろ何らかの形で、SNSを規制する時期に来ているのではないか。こうした悲劇を何度も繰り返さないために。

 ところで、石破茂政権が間もなく終わりを告げる。それも自分の不始末で。これほどみっともない政権は、私の記憶を辿ってみてもそうはなかったと思う。神楽坂の芸者に“三本指”を示し、俺の女になれといったと暴露された宇野宗介首相や、未曽有を「みぞゆう」と読んだ麻生太郎首相などはいたが、石破茂という政治家はその手の政治家とは違うと思っていたのに、ガッカリである。

 石破首相事務所から自民党国会議員15人へ1人10万円相当の商品券を配った問題は、政治とカネの問題が燻っているこの時期に「なぜ!」と、石破という人間の思慮のなさを露呈させてしまった。

 メディアの世論調査で、軒並み支持率が大きく下がり、党内からも「早期退陣」の声が大きくなってきている。参院選前に首相更迭が既定路線になってきたようだ。

 石破を支えるはずの森山幹事長も呆れ顔である。

 私は自民党の森山裕幹事長というのは、ドンというより、「よき執事」タイプではないかと思っていた。

 だが、このところの週刊誌を読むと、何億という資産を有し、無登記の大豪邸を持ち、農水省などに睨みをきかせる従来型の“古狸”というのが正しい評価のようである。
その森山は、JA(農業協同組合)の“ドン”といわれるJA全中(全国農業協同組合中央会=日本の農業協同組合(JA)を代表する組織)の山野徹会長(69)とピッタリだというのである。

 森山はパーティー券を買ってもらっているのはもとより、同じ鹿児島県ということもあって、森山に代わって選挙区を熱心に回ったり、当選すると、森山がいないときは山野が万歳三唱するというのだ。

 JAは銀行事業も兼営できるという特権を持ち、「本来なら、輸出に力を注ぐなど農業の合理化への努力が求められたはずでした。ところがJAはその特権に安住し続け、結果、今日の事態を招いているのです」(元農水官僚でキャノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹)

 JAは農水省と“組んで”減反政策を維持している。そのため、高水準の米価が維持され、今回のように深刻なコメ不足を招いているのだ。

 こうした時代遅れの制度を変え、減反政策を転換し、コメの生産量アップと輸出に本腰を入れないと、われわれ庶民は、銀シャリが夢のまた夢になる。

 もちろん、われわれがこの国の農業政策に無関心だという問題はある。食料自給率の問題を含め、これからの農業政策をどうしていかなければならないのかを、一人一人が考えなくてはいけない重要な岐路に立っているのは間違いない。

 今のコメ不足問題には、この国の間違った農政政策がある。そこを変えていかなくてはコメどころか、野菜も食べられない日が来るかもしれないのだ。

 ところで、15日と16日に行われた大リーグのドジャースとカブスと、巨人と阪神の試合は、「これが大リーガー野球なのか?」と思わざるを得ないほどお粗末なものだった。

 カブスと阪神戦は3対0で阪神の圧勝。ドジャースと巨人戦は、大谷翔平やヘルナンデスの一発攻勢で5対1と面目を保ったが、翌日は、阪神がドジャースに3対0で完勝。カブスは巨人に4対2で勝ったが、阪神のチーム力の凄さだけが際立った2日間だった。

 時差の問題もあっただろうが、出てくるドジャースの主力ピッチャーたちは、阪神の各バッターの“餌食”になり、目が怯えていた。

 私が子どもの頃、大リーグのチームが日本に来て親善試合をよくやった。向こうはシーズンが終了して「物見遊山」で来ているのに、オールニッポンが束になってかかっても、なかなか勝つことはできなかった。

 それが今は、大リーグの打者や投手陣の中核を日本人選手たちが占めているのだ。日本の選手たちの実力がアップしたのか、大リーガーたちの力が落ちたのか。

 今回の試合を見ていると、大リーガーなんてこんなものかと思わざるを得ない。

 阪神の才木投手はドジャース相手に5回を投げ、1安打7奪三振という好投を見せた。ドジャースのロバート監督は「彼は間違いなく大リーグで活躍できる」とお墨付きを与えたといわれるが、今回ドジャースやカブスと対戦した日本人選手たちは、「大リーグなんてこんなものか。オレも今年のシーズンオフにはアメリカへ行こう」と考えたに違いない。

 私のように昔の大リーガーを見ている者にとっては、寂しくお粗末な4試合だった。こんな試合を見るために高いチケットを買って観に行った客が可哀そうである。

 もう、大リーグ、大リーグというのはやめにしようではないか。そして、来年からでもいい、大昔から懸案の、ワールドシリーズを勝ったチームと日本シリーズを勝ったチームが、「真の世界1」を競って7試合をする機運が熟したのではないか。

 今は、それに消極的なのは大リーグのほうで、日本プロ野球はやる気十分であろう。それほど、ガッカリさせた今回の日米野球であった。

 さて、先週、「トリプルボギー不倫」という秀逸なタイトルで話題を呼んだ、女子プロゴルファー3人と妻帯者のプロキャディとの不倫騒動だが、協会側の不手際もあって、まだまだ収まらないようだ。

 夫の栗永遼(29)が、川﨑春花プロ、阿部未悠プロ、小林夢果プロと不倫していたことを知った淺井咲希プロ(26)は、昨年の夏に、とあるゴルフ場内のレストランで、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の現役女性理事に、

「私、お話したいことがあります」

 と述べたという。

 そして、

「穏便に済ませたかったです。でも、ここは私の職場でもあるので」

 として、彼女は夫と3人の女子プロとの不倫の経緯を語った。

 だが件の理事はこういい放ったという。

「私は男女のことって、どっちも悪いと思っている。どっちもどっちでしょう」

 淺井がすべてを文春に話そうと思ったのは、文春が報道後に、協会側が発表した「見解」がきっかけだった。

 それは、「当協会としましては、選手個人の私生活上の行為については必要がない限り関与しません」というものだった。

 彼女の夫自らが、不倫相手たちとの親密写真を撮り、それを第三者に見せたことで大きな騒ぎになった。彼は、それならと、自ら妻の淺井に打ち明け、「相手の女子プロから誘われた」といったそうだ。

 川崎プロとは、2023年3月の沖縄での開幕戦の最中、

「沖縄で調整中だった彼女は新型コロナウイルスに感染して欠場したんです。でも夫によれば、この期間に、夫をホテルの部屋に呼んでいたんです」(淺井)

 塚本が淺井プロの亭主であることは公知の事実だった。それなのに、3人の女子プロは彼の誘惑に乗ったり、自ら誘ったというのである。

 だが、淺井プロは、子どももいるため試合に出なくてはいけなかった。

「思うようにプレーできなかった。すぐに別居し、子供はまだ二歳にもなっていない。『私が稼がなきゃ』ってプレッシャーで潰れそうになっていました」

 精神的にも追い詰められていた。

 しかも、予選を勝ち抜けば、本戦で不倫相手と一緒に回るかもしれないのだ。平常心ではいられないだろう。

「苦しい問題に早くケリをつけて、私これからもプロゴルフを続けたい。子供のためにもママさんゴルファーとして頑張っていきたいんです」

 淺井プロは、そう語っている。そのためにも、協会には事実関係を調べ、3人の女子プのロには適切な処分を下すことが求められていること、いうまでもない。

 お次はFRIDAYから。

 昨年末に2年連続となる『日本レコード大賞』の大賞を受賞し、今最も勢いのある3人組ロックバンド『Mrs.GREEN APPLE』(以下『ミセス』)。彼らの私生活は謎に包まれていたが、その中の一人、ギタリストである若井滉斗(28)の私生活、それも女性との「お泊り愛」が発覚したというのである。

 FRIDAYDigital(3月12日)からみてみたい。

《3月上旬のある土曜日、この日の東京は降雪予報の通り、夕方から雪が降っていた。パラパラと静かに降り続く雪が雨に変わり始めた夜10時半頃、都心にある瀟洒な高級マンション前にタクシーが停車し、一人の女性が降りてきた。艶やかなロングの黒髪とブーツから覗くスラリとした足はモデルのようなスタイル。暗闇の中でも強調された胸元のシルエットはかなり特徴的である。美女は慣れた足取りでマンションの中へ入って行くと、翌朝まで再び姿を現すことはなかった。
彼女が訪れた部屋に住んでいるのは、『ミセス』のギタリストである若井滉斗(28)だ。ハードスケジュールの合間を縫って、若井は自宅でお泊まりデートを楽しんでいたのである。逢瀬を重ねる相手はいったい誰なのか……。
翌朝10時過ぎ、若井のマンション入り口に迎えのタクシーが停車。正面入り口から昨夜の美女が現れると無表情で乗り込み立ち去った。さらに数時間経った午後2時頃、もう1台のタクシーが到着し、若井は仕事先へと向かっていった。
お相手の美女はグラビアアイドルの未梨一花(26)だった。22年には「グラビア・オブ・ザ・イヤー2022」でゴールデングラマー賞を受賞している。》

 未梨については女性自身Digital(3/13(木) 18:55配信)が詳しい。

《“Iカップグラドル”として活動する未梨は、’19年のグラビアデビュー以降、『第2回サンスポGoGoクイーン』『グラビア・オブ・ザ・イヤー2021』などで受賞歴があり、数々の青年誌にも掲載。’22年にデビュー当時から所属していた事務所を退所し、フリーの期間を経て、同年12月に芸能事務所『インキュベーション』に所属するも、翌年にグラビアを卒業。そして、昨年7月にグラビア復帰を宣言し、12月から再びフリーで活動中だ。》

 売れっ子2人の熱愛発覚だが、若井と未梨の恋路を応援する声は多いと女性自身は報じている。

《「女性ファンも多いミセスの若井さんですが、恋愛がタブー視されがちな男性アイドルとは異なり、あくまでもロックバンドの一員という背景が影響しているのではないでしょうか。また、’15年デビューのミセスですが、若井さんは’19年のラジオで、高校生のころから6年交際した女性と破局していたことを報告しています。
‘16年時点ですでに全国ワンマンツアーを敢行する程の人気があったミセス。その間にも学生時代の恋人との関係を継続していたのですから、ファンの間でも一途なイメージが強く、未梨さんと今後新たな関係に進展しても、引き続き応援する人は多いのではないでしょうか。》

 大人の恋は静かに見ていてあげるのがいい。

 今週の第1位は、文春の茨城県知事を告発した報道に捧げたい。

 文春は、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑追及を連続してやっているが、その兵庫県ケースと同じか、さらに深刻な事態のようである。

 何しろ、現知事である大井川和彦知事(60)の下で13人の職員が自殺しているというのだから。

 東大、経産省、マイクロソフトを経て8年前に茨城県知事になった大井川は、2023年の県外企業立地件数が7年連続で全国第1位になり、農産物の輸出額を就任前の13倍に増やしたというのだから、名県知事として敬われてもいいのではないか。

 だが、茨城県議はこう話している。

「知事は就任以来、改革を掲げ、現場に過剰なノルマを課してきた。課題を達成するために長時間労働とパワハラが横行。大井川県政になってからの七年半で精神を病んで休職する職員が初めて百人を超え、自殺者も十人以上出る“異常事態”になっているのです」

 昨年10月20日に秘書課の職員が自殺した。彼は副知事の飯塚博之の秘書を務めたいたという。

「県は飯塚氏のパワハラを疑う遺族の要望を受け、昨年十一月に極秘で第三者委員会を設置。関係者の聴取や業務用携帯の通信履歴の確認などを行ったと説明しています」(県政担当記者)

 その結果、飯塚と秘書課長を最も軽い厳重注意としたが、「パワーハラスメントや過重労働はなかった」と発表したというのである。

 この人物、明るい人柄で、仕事もてきぱきとこなす優秀な職員だったが、2023年末に上司が飯塚に代わってから、元気がなくなり、白髪も増えていったという。

 飯塚は大井川知事の側近中の側近だそうだ。

 秋の知事選で三選を目指すといわれている大井川だが、2019年には「職員にもパワハラまがいの恫喝をしております。一刻も早く退陣されることを望みます ある茨城県職員より」という告発文書が県議らに届いたという。

 その中には大井川の発言も記載されていたそうだ。農林水産幹部とのやり取りの中で、

知事「専業農家と兼業農家の数はどんな感じなの?」

職員「兼業農家が八割程度」

知事「そんな奴ら(兼業農家)にいくら政策上の資源を突っ込んでもしょうがないじゃん。やめようよそんな奴らに対する援助。一切」

 そうして会議の途中、大井川は厳しい宿題を課したという。

「割合として、主業でやってる農家の比率を八割にする。そういうKPI(重要達成度指標)にしよう」

 こういうのを無理難題という。職員には異論を一切認めない。自分の意に沿わない意見を述べる職員に対して、「バカ」「出ていけ」「お前の顔は見たくない」「(女性部長に対して)このアマが」といい、持っているタブレットを放り投げることもあったという。

 中でも、県内外の企業の誘致や県所有地の販売には熱心で、職員たちには大きなプレッシャーになっているそうだ。

 そのためだろう、県庁職員の長期病休者のうち、精神疾患が百人を超えているというのである。

 大井川は文春の直撃に対して、淡々と、「記憶にない」「そういう認識はありません」と答えている。

 県に、大井川県政が始まって以来、自殺した職員の数を尋ねると、

「死亡退職者のうち自死と考えられる職員は13名です」

 と衝撃の答えが返ってきたという。

 別の県議は、「これは第二の兵庫県知事問題だ」と答えたという。

 茨城県知事のパワハラ問題は、さらな広がりを見せるのだろうか。(文中一部敬称略)

(文=元木昌彦)

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元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2025/03/18 12:00