CYZO ONLINE > カルチャーの記事一覧 > 永野芽郁不倫は「どうでもいい」?
週刊誌スクープ大賞

永野芽郁の不倫報道は「どうでもいい」のか 名物編集長が語る「週刊誌記者の業」

永野芽郁の不倫報道は「どうでもいい」のか 名物編集長が語る「週刊誌記者の業」の画像1
永野芽郁(写真:Getty images)

今週の注目記事・第1位「永野芽郁(25)が田中圭(40)と二股不倫!」(『週刊文春』5/1・8日号)
同・第2位「『虎に翼』三山凌輝『BE:FIRST』が“結婚詐欺”1億円を貢がせた」(『週刊文春』5/1・8日号)
同・第3位「八代亜紀の『ヌード写真』付きCDを売り出した男の黒い履歴書」(『週刊新潮』5/1・8日号)
同・第4位「NHKは大激怒 参院選出馬『牛田茉友アナ』の非常識な自分ファースト」(『週刊新潮』5/1・8日号)
同・第5位「悠仁さま授業開始で浮上した“懸念”」(『週刊新潮』5/1・8日号)
同・第6位「フジVS.堀江貴文&北尾吉孝&村上世彰“魔合体”で解体される!」(『週刊文春』5/1・8日号)
同・第7位「『みんなで大家さん』疑惑まみれの開発計画」(『週刊文春』5/1・8日号)
同・第8位「森友開示文書に73個の欠落 再び『改ざん』か?」(『週刊文春』5/1・8日号)
同・第9位「参院選自民大敗 全選挙区を詳細予測」(『週刊現代』5/12日号)
同・第10位「『およげ!たいやきくん』作詞家も気にする子門真人の行方」(『週刊新潮』5/1・8日号)

広末涼子、ご乱行のワケとは?

 今週は恒例のゴールデンウィーク合併号。文春は590円、新潮は560円。隔週刊誌になった現代が600円、ポストが590円。

 週刊誌を買って、好きな喫茶店に入り、コーヒーを待つ間に目次を一本一本見ながら、内容を想像する。

 運ばれたコーヒーを啜りながら、一番読みたい特集ページを開く。週刊誌に半世紀以上関わってきた私の至福の時間である。

 週刊誌が全部なくなるのが早いか、私がこの世にいなくなるのが早いか。

 週刊誌など読まなくても日常生活に何の支障もない。だが、不倫や性加害の記事ばかりで、知っても何の足しにもならないとわかっていても、週刊誌が好きだ。

 記事の背後から記者たちの鼓動が感じられる、そんな記事が好きだ。毎週、もう少し頑張ってくれと思いながら、コンビニで週刊誌を買う。

 こんなささやかだが、毎週の至福の時を、来週は味わえない。ちょっぴり寂しい。

 とまあ、戯言はこれぐらいにして、まずは「およげ!たいやきくん」からいってみっか。

 子門真人の大ヒット曲『およげ!たいやきくん』は、我々の世代にはサラリーマンの応援歌であった。

「毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれるたいやきのように、じりじりする太陽の下、満員電車にすし詰めになりながら出勤し、上役に怒鳴られながら暮らすサラリーマンの日常」(新潮)を歌った“応援歌”だと思って、帰りがけの居酒屋で飲みながら、見知らぬ奴と肩を組んで、大声で歌ったものだった。

 1975年12月発売というから、私がちょうど30歳の時だった。元気だったなあの頃は。

 だが、作詞した絵本作家の高田ひろお(78)によるとまったくそんな歌ではなかったという。

 北海道釧路市出身の高田は、その故郷で冬の厳しい中、風呂から出ると、暖を取るためにたいやきを買ってもらったという。

 海の記憶とそのたいやきを思い出し、「(たいやきを=筆者注)海で泳がせてあげたら面白いかなって。歌詞の中でたいやきくんが飛び込む海は、僕の中では故郷の北海道の海でした」

 それを歌ったのは、世間的には無名だったが、『仮面ライダー』の歌や、アニメソングを多数出していた、当時31歳の子門真人だった。

 私には随分年上に思われたが、私と1歳しか違わなかったのだ。

 累計450万枚を売った大ベストセラーになったが、印税契約ではなく買い取りだったため、手にした「歌唱料」は5万円だけだったという。

 大ヒットを飛ばし、日本中の有名人になった子門だったが、高田はヒット後には子門と会ってよく飲んだが、40年ほど前から、年賀状が宛先不明で戻ってきて、以来、会っていないという。

 新潮は2007年、子門の妻の実家が営む会社の破産整理のため、東京の上野に住んでいることを報じたが、そこからも転居して、「行方は杳として知れない」(新潮)という。

 高田が先日、フジテレビの『ポンキッキ』の担当者に聞いてみたところ、「もう人前で歌う気はないので」と、居場所を教えてくれなかったそうだ。

 野太い声で歌う子門の『およげ!たいやきくん』をもう一度生で聞いてみたいものだが……。人生いろいろだな。

 お次は現代の一足早すぎる参院選の予測記事。

 しかし、隔週刊誌になって文字が大きくなったね! 私のように目の悪い人間にはありがたいが、若い人には大きすぎないかね。

 まあ、隔週刊誌にしたときに、若い層は斬り捨てたんだろうから、これでいいのか。

 予測結果は当たり前すぎて……。自民党は今の114議席から103議席へ激減。公明、立憲、維新はそう変わらず、国民民主党が9議席から26議席になるという。

 もしこうなれば、自公が崩れ、国民を自民党が取り込んで連立政権ができるのかも。まあ、国民民主党の化けの皮もいつはがれるかわからない。

 玉木雄一郎首相が現実のものとなる? 私には信じられない。

 さて、森友文書の一部開示が行われ、改ざんを指示されて悩み、自死を遂げた赤木俊夫の妻の願いがようやく叶ったかに見えたが、そうではない、73個が欠落していると、文春でフリー記者の相澤冬樹が怒っている。

 国有地の売買交渉が大詰めを迎えた2016年3月末、財務省近畿財務局の池田靖統括国有財産管理官が森友学園側と交わした、値引き交渉のやりとり。

池田 土地改良に1億3千2百万使っているので、それより安くはできない。
森友学園 ここまでという額がある。
池田 いくらまでなら出せるんですか?
森友学園 1億六千万円ですね。
池田 その範囲に収まるといいですね。

 おおよそ、そのような会話がなされ、実に8億円余りもの値引きが行われたのだ。

 だが、開示された文書を番号順に並べていくと、安倍首相(当時)財務省の迫田英典理財局長と面談。翌日大阪へ行き、公明党の冬柴鐵三元国土交通相と会食。次男の経営する料理店で食事。その後、次男の勤め先だったりそな銀行が森友学園へ小学校の建設費を融資している。

 同日に安倍の妻・昭恵が、森友学園の小学校建設に条件付きの認可適当という答申を出した大阪府私学審議会会長と奈良学園大の学長と面会。翌日、昭恵は森友学園を訪れ、その場で名誉校長に就任しているのだ。

 しかし、この重要な文書がまとめて抜け落ちているというのだ。

 その他にも欠落があり、相澤は、「これでは再び“改ざん”ではないか」と指摘している。

 裁判所の命令が出ても往生際の悪い奴らだ。もはやとうの昔の安倍晋三と昭恵の“悪事”ではないか。さっさと全てを出してケリをつけるべきだ。

 お次も文春から。

 ノンフィクション作家の森功が、「みんなで大家さん」という触れ込みで、利回り7%になると、3万7千人から2千億円を集めているが、それが疑惑まみれで、「新手の原野商法」ではないかとリポートしている。

「みんなで大家さん」をやっているのは「共生バンクグループ」を率いる栁瀬健一(59)という人間だそうだ。これまでも北九州市の遠賀川沿いの街がショッピングモールをつくって失敗した廃墟を買い取り、バナナ園を始めると謳って資金集めをやっているのもこのグループだそうだ。事業実態に乏しいと、地元の無所属の緒方林太郎衆院議員が指摘している。

 今問題になっているのは、成田空港に隣接する都市開発「共生日本ゲートウェイ成田」構想で、東京ドーム10個分の広さの敷地に、高級ホテルやショッピングモール、国際展示所などを建設するというプロジェクト。

 ここに投資している人は累計で3万7290人で、投資額は累計で2千39億円にもなるというのだ。

 だが、いつまでたっても完成するどころか、森によると、工事の進捗率はわずか2%前後だというのである。

 この計画が嘘っぽいとわかるのは、ここはひっきりなしに飛行機が飛び立つので、高層ビルは建てられないのだが、構想では、立派なホテルが2棟建つというのだ。

 子どもでも、この計画が杜撰だということがわかるではないか。

 こんなところに命の次に大事なカネをつぎ込んでいる人間に同情はしないが、この問題を追及した立憲民主党の尾辻かな子議員に対して、中野洋昌国交大臣は、「投資商品なので自己責任が原則」だといったというのである。

 詐欺商法まがいの危うい投資話をチェックするべき役所が、自己責任と突き放してしまっては、哀れな投資した人間たちは救われない。

 私は、カネがないから、そんな投資話に乗ることもできないがね。

 ところで、落ち目どころではなく、企業としての体をなさないフジテレビだが、メディアとしては回復不能で、落ちるしかないのだろう。だが、グループが持っている多くの不動産などにはまだ魅力があるようで、魑魅魍魎たちといっては失礼だが、メディアとしてのフジには何の関心もない連中が、フジの株を巡って大同団結しようという動きが急である。

 それは文春によれば、SBIホールディングスの総帥、北尾吉孝会長兼社長(74)。かつて“敵”だったライブドア元社長の堀江貴文(52)。旧村上ファンドを率いた村上世彰(65)がそれで、「本格的に動く」と宣言したのだ。狙いは「フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)」であるという。

 フジの最終利益は前期比73.6%減になるというが、それでも持ちこたえられているのは、不動産やビル管理などのカネが回っているからであろう。

 今一度いうが、彼らはメディアとしてのフジテレビにはほとんど関心がないはずだ。

 万が一、ホリエモンが社長にでもなって、自分の好きなタレントたちを出演させ、わがまま放題にやれば、才能のある若手はフジを見捨てるに違いない。

 文春によれば、グループを離れたといわれる日枝久は、裏の指南役として、北尾・堀江・村上“連合軍”を迎え撃つべく、側近たちに知恵を授けているようだ。

 この戦、フジテレビにとっては分が悪いが、もし、北尾連合がメディアとしてのフジを乗っ取り、自分たちのやりたい放題やり始めたら、視聴者はますます離れ、フジテレビは瓦解するしかないだろう。

 どちらにしても「フジテレビに明日はない」のかもしれない。

 さて、秋篠宮悠仁さんが大学生活を始めた。男性皇族が「学習院」以外の大学へ進学するのは戦後初めてのことになる。
前例を踏襲することなく、常にお子様たちの自主性を重んじてきた秋篠宮家。その教育成果が結実したわけだが、受け入れる側の筑波大学では、さっそく幾つもの“懸念”が浮上していると新潮が報じている。

 学内における悠仁さんの注目度は日に日に増しているそうで、先輩にあたる生物学類の現役学生によると、

「この間までは、友達の友達が悠仁さまと遭遇したという話を聞くレベルでした。ところが、先週ついに私の研究室の友人が『バドミントンサークルの新歓で見た』と言っていたんです。さすがに畏れ多くて話しかけられなかったそうですが、そろそろ自分も出会えるのではと思ってしまいます」

 高校時代バドミントン部で汗を流した悠仁さんは、大学でも同じスポーツを選ぶようだ。その学生が続けてこう話す。

「入学シーズンになると、学生会館には医師が常駐して健康診断を受けることができます。強制ではなく任意ですが、そこにも悠仁さまが現れたそうです。出会った友人が『わざわざ受けに来るんだ』とびっくりしていました。学生食堂でご飯を食べているという話も聞きまして、意外と庶民的だなと思いました」

 しかし、一方で、学食をはじめキャンパスの風景が、悠仁さんの入学で一変してしまったと嘆く声も聞こえてくるという。先の学生によると、

「悠仁さまが授業を受けることが多い建物の中に学食はある。これまでは大学OBなどがよくご飯を食べに来ていたんですが、今は入れなくて……。大らかな大学の文化が変わってしまった部分は、間違いなくあると思います」

 現在は、悠仁さんが通う生物学類が入る棟の入り口には、複数の警備員が立ち、身分証の提示を求めるなど、出入りする人間に目を光らせているというのだ。

「悠仁さまの入学前、建物には出入り口がいくつもありました。自由にいろいろな場所から出入りできたのですが、警備員の立つ1カ所を除いた全てに〈常時閉鎖中〉の張り紙がされるようになった。何人かの友人は、入り口前に置かれた学生証提示についての案内板の写真をSNSに載せて“ダルすぎ”などと投稿していましたね」(同)

 さらに新潮によれば、影響は筑波大の外にも及んでいるという。近隣に住む住民によれば、

「これまで大学には住民も普通に入れて、学食や学内のパン屋へ行く人も多かった。そのパン屋はつくば市の隣の下妻市に本店があってね。ここからだと距離があるので、学内の支店に買いに行く人も多かったけど、今は気軽に入れません。昼間にもパトカーを頻繁に見るようになったしね。地元民からすれば、あっちこっちに監視の目があるような気がして迷惑しているよ」

 という厳しい見方も出ているようだ。

 デイリー新潮(04月23日)では、そんな中でも警備担当者は気を緩めてはいないようだが、彼らが最も懸念しているのは何か? 新潮が具体的な課題について聞くと、「ほぼすべて」(担当記者)との答えしか返ってこないが、優先順位をつけてもらうと実は「本命彼女」なのだという。

《秋篠宮さまは学習院大の2年生時に、1歳年下の紀子さまと大学内で出会った。同じサークルで活動される中で関係を深め、翌年にプロポーズに至った。
「秋篠宮さまの例を出すまでもなく、大学は“お相手”と巡り合うにはこれ以上ない環境ということもあるのでしょう。それ自体は素晴らしいことかもしれませんが、当然セキュリティ面でのリスクは高まります。警備担当者は“できることを着々とやるしかない”ということで、準備を進めてきたということです」(同)
具体的には……。
「同級生の実家がどういった家庭なのかについては一応調査を終えたようです。交番や駐在所の警察官が家庭を訪ねて記載を依頼する連絡カードなども活用したと聞いています」(同)
 これらが事実なら、“なりふり構わず”ということなのかもしれない。
「国立大に通われる将来の天皇陛下の警備を担当するノウハウは事実上存在しておらず、手探りであると同時に史上例のないオペレーションなのでしょう。秋篠宮家の評判や国民の声にも敏感にならざるを得ず、その意味では小室さん夫妻への批判が警備関係者の脳裏をよぎっているのかもしれません」(同)
皇籍を離れた姉・眞子さんはアメリカでの自由な生活を楽しんでいると見られる。最近では、「ゆったりファッション」でのショッピング風景も話題となった。
そこまでの自由は望めないにしても、ひとり暮らしを始めた悠仁さまもまた、これまでとは異なる空気を味わいたいとお考えだろう。そのための環境を整えつつ、周辺や世論とのハレーションも回避することが期待されるだけに、警備担当者はこれまで以上にハードなミッションを課せられることとなりそうだ。》

 秋篠宮家が挑んだ、学習院大学ではない学校の選択という大テーマは、いよいよ最終章に入ろうとしている。

 このキャンパスでの4年間が、悠仁さんにとって楽しく有意義で、その上、トンボが大好きな女子学生と知り合い、秋篠宮と同じように婚約・結婚までいけば、秋篠宮家の壮大な“実験”は成功したということになるのだろうか。

 青春真っただ中の悠仁さんには一生忘れられない楽しい思い出をいくつも作ってほしいと思う。

 ところで、NHKの牛田茉友アナといってもピンとくる人は少ないのではないか。

 日曜日の『日曜討論』で、能面のような表情のない美人アナだといえば、「あああれか」と思い出す人もいるはずだ。

 文春が報じた『ニュース7』のリポーター畠山衣美アナの不倫問題で、出演者の入れ替えなどで大わらわだったNHKが、ほっと息をつく暇もなく、今度は牛田が密に国民民主党とつながり、参院選に出馬するという話が勃発したのである。

 早速、『日曜討論』の公式サイトから牛田の名前は削除されたが、NHKが牛田の痕跡抹消に腐心するのは、「ひとえに“不偏不党”の看板を汚されたからに他ならない。政治番組である『日曜討論』キャスターが特定の政党から出馬するなぞ、“皆さまの受信料で成り立っている公共放送”では前代未聞で言語道断のありえない行為だったのである」(新潮)

 牛田は2009年にNHK入局。2017年7月から『日曜討論』のキャスターを務め、その後、大阪放送局に移ったが、そこで、「もう一度『日曜討論』をやらせて」と強く訴えていたという。

 そして昨年4月に『日曜討論』に念願かなって復帰したのである。

 元々政治志向は強かったようだ。そのためには、『日曜討論』元キャスターという肩書が欲しかったのであろう。

 だが、あまりにも自分勝手という批判は甘んじて受けなければならないだろう。

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2025/04/29 18:00