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週刊誌スクープ大賞

森友事件で名を上げた元NHK記者、スクープ連発の裏で未亡人と“禁断”の関係に

 記者は現地へ飛んだ。探ると「中国マネー」の形跡が見えてきたという。

「主導したのは、札幌市に本店を置く不動産会社『J社』とみられています。J社のX社長は中国系の男性。しかも建築主は、もともとJ社が売り捌いていたこの土地を昨年十一月に取得したばかりの、中国深圳在住の人物です」(工事関係者)

 J社というのは18年に設立された資本金900万円、従業員十数名という小さな企業である。

 文春によれば、今回の伐採に係る違法行為は7つもあるという。

「まず①森林法違反(林地開発許可違反)。前述のように一ヘクタールを超える伐採にも関わらず未許可だった。②森林法違反(伐採届の未届)。当初、業者は〇・九九ヘクタールの伐採をすると説明。その場合でも『伐採届』が必要だった。
③建築基準法違反。事前に『建築確認申請』をして建物の工事に入るべきだが、提出されていなかった。④都市計画法違反にもあたる。一ヘクタール以上は『開発許可』が要るが、面積を過少申告していた。

 他にもある。⑤景観条例違反だ。『倶知安町は景観法に基づく条例を定めています。景観に関する住民説明会も必要ですが、いまだに開かれていません』(町担当者)」などなどである。

 J社は最近、東京ドーム約13個分の土地を購入しており、J社から中国系と見られる人物や会社に売却されていたという。

 当然、J社のX社長は雲隠れしてしまった。

 なぜ、このような違法な土地開発が見逃されてきてしまったのか? 倶知安町や北海道庁は事実解明に動くべきである。

 伐採地の近くで農業を営む人物はこう話している。

「羊蹄山は民地でありながら誰も手をつけてきませんでした。なぜなら、富士山と一緒で、遠くから眺めて愉しむものだったから。開発にしても、町民向けの安い温泉ができるのなら、百歩譲って理解できます。ただ、それが中国の富裕層向けだなんてね。しかも無断で、違反行為まみれの工事で……。やっぱり一番怖いのは(伐採が引き起こす)水災害。私の願いとしては、ただ安心して野菜を作りたいだけなんです」

 どこぞの外国人排斥を唱える政党の肩を持つわけではない。不法なことをやっている中国人やその支配下の日本人たちには、キッパリ「お前たちはこの国から出ていけ」といっていいはずである。

 先週号で、小学校や中学校の教師たちが、女児の下着を盗撮したり、自分のイチモツを露出して歩いたり、精液を生徒たちの給食のスープに混入して飲ませようとした「性職者」たちが逮捕されたという文春記事を紹介した。

 文部科学省は、教員による児童生徒への性暴力防止のため、教員向けの研修の実施や服務規律の徹底、相談体制の整備、学校施設の環境整備などを指導している。

 また、教員の性犯罪や性暴力事件が相次いでいることを受け、全国の教育委員会に対して対策の徹底を求めているが、そんな生ぬるいことで「性職者」を減らすことはできないはずである。

 NHKWEB特集(2024年6月12日 19時37分)では、「潜入取材 子どもを性的に搾取する“SNSコミュニティー”の闇」という特集を組んでいる。

《より秘匿性が高い、別のSNSのコミュニティーに誘導する投稿が多く見られました。
その誘導先では、違法性の高い性的な動画や画像が大量に投稿されていました。
盗撮の画像などは、小学生、中学生などに分けられたり、撮影の場所ごとに分類されたりしているものもありました。

 場所は学校やショッピングモール、ゲームセンター、更衣室、風呂、トイレなどさまざまで、同級生や家族など身近な人が撮影したとみられるものも少なくありませんでした。

 さらに、子どもに性交や自慰を強いている動画や画像、いわゆる「児童ポルノ」も数多くやりとりされていました。

 小学生くらいに見える子どものものも多く、女児だけでなく男児のものも複数やりとりされていました。

 潜入取材を始めてまもなく、永守さんから特に悪質なコミュニティーを見つけたと連絡が入りました。

「kingkazoo(キングカズー)」と名乗る人物が主催していて、大量の盗撮画像を頻繁に投稿し、1500人近い仲間を集めていました。

 詳しく調べると、その主催者は、20人以上の女子高校生の登下校の様子を何日にもわたって撮影し、その後、何人かをストーキングしてスカートの下から下着を盗撮したとして、その画像や動画を投稿していました。

 卒業アルバムやSNSの日常の写真など、個人を特定できる画像もあわせて投稿されていました。》

 被害者が被害届を出せるよう学校と警察に通報し、NHKはいち早くニュース番組でこの実態を伝えた。

《すると、放送からわずか1時間後。コミュニティーが突如閉鎖されたのです。
キングカズーを名乗る主催者は「新しいグループを作る」と言い残し、ネットの海に消えていきました。》

 底知れない闇が広がっているのである。

 FLASHは今号で、やはり児童ポルノ愛好者のSNSに潜入ルポしている。

 NHKと同じボランティア団体「ひいらぎネット」代表の永守すみれに話を聞いている。

 児童ポルノ愛好者のネットワークは、秘匿性の高いメッセージアプリ「テレグラム」以外にも、一般の利用者が多い「X」や「ディスコード」などにもあるという。

 盗撮の仕方も“向上”してきているそうだ。

「商用目的や悪質化した盗撮犯は、通販や量販店で買える数百円程度の小型カメラを使っている場合が多いです。少し金額を足せば、よりバレにくい『スパイカメラ』や、小型で軽量な基盤型カメラも購入できます。それらを教室に仕込んで撮れた映像は、かねて“教撮”“教視”“壇下(教壇の下)”などと呼ばれ、闇市場で取引されています」

 親は、夏休みだといっても、子どもに肌の露出の多いものを着せたりするのは止めたほうがいいという。

 昔「男はみんな狼よ」という歌があったが、今はSNSの普及で、「教師はみんな狼よ」といわざるを得ないぐらい、「性職者」は増えているのかもしれない。

 今後は、教師採用の項目に、「性的嗜好」を入れるようになるかもしれない。

 昔、教師は「労働者」か「聖職者」かという議論があった。あの頃が懐かしい。

 さて、今回の参院選は「君は参政党に投票するのか」という選挙だと、私は考えている。

 それは、参政党が日本の未来を託すにたり得る政党だと考えているからではもちろんない。しかし、参政党の主張「日本ファースト」は、これまでの右翼保守政党が掲げてきたキャッチとは異なり、有権者にかなり刺さる標語であることは間違いない。

 文春は、参政党の代表の神谷宗幣(47)を「日本のトランプか?」とし、新潮は神谷は「危うい実像、彼は独裁者」だとタイトルを付けている。

 神谷とその周辺の人間には、たしかに危うい人間たちが多いようだが、そんなことはどうでもいい。

 神谷参政党が掲げる外国人排斥、反LGBT、欧米の道徳的価値観から日本古来の道徳的価値観の重視などの政策を、私たち有権者がきちんと読んで判断し、投票することができるかが問われているのだ。

 文春は、神谷が生きてきた軌跡を追うことで、この人間の“本性”を見つけようとしている。

 彼は高浜原発がある福井県大飯郡高浜町で生まれた。両親はスーパーマーケットを経営していて、裕福な家だったようだ。

「関西大学文学部に入学し、二十一歳で一年間の休学。バックパックで世界十八カ国を巡る旅に出たことが、政治の道を志すきっかけになったという」(文春)

 だがその後実家のスーパーが経営難で倒産。一家は大阪吹田市へ移住した。ここで神谷は市議選に立候補し、当選する。容姿もよく女性にもモテたという。

 2010年には地方議員による超党派の政治団体、「龍馬プロジェクト」を設立、会長になる。

 この頃に、「同棲愛カップルは生産性がない」と暴言を吐き批判を浴びた杉田水脈元衆院議員と知り合う。

 2012年、神谷は突然、自民党に入党し、安倍晋三とも知り合う。同年に衆院選に出馬するが、大敗。挫折した神谷は、活躍の場をYouTubeに移していったという。

 神谷は「チャンネル桜」のような番組を作りたいといっていたようだ。その後、スピリチュアルや陰謀論に傾いていった。

 新たなファンを獲得しながら、2015年に大阪府議選に出るがまたも落選。

 だが神谷は諦めない。2020年4月に政治団体「参政党」をつくるのだ。

 当時のボードメンバーの1人だった政治系ユーチューバーのKAZUYAがこう回想する。

「自分の間違いを認めないんです。講演で時間を守らずいつもオーバーするので怒ったら、『みんな盛り上がっているから』と言い訳していて驚いた。よくトンデモ発言しても開き直っていますが、そういう態度は昔からです」

「誤りを認めず、自らの意見を押し通そうとするのはトランプ氏も一緒だ。この頃から神谷氏の“トランプ化”が加速し出す」(文春)

 陰謀論や、反ワクチンなどの活動で熱烈な支持者たちを獲得する。だが、そうした主張はコロコロ変わっていく。そこが神谷の真骨頂だろう。かつてこういっていたという。

「保守の票だけじゃ勝てないんだ。保守はすぐ分裂するから、それだけを声高に主張してもダメ。だから俺は色んな勢力を集めていかなきゃいけないんだ」

 やはり結党時のボードメンバーだった政治アナリストの渡瀬裕哉もこう話す。

「神谷さんは組織拡大にこだわりがある。政治家というよりは営業マン。参政党は創業したてのベンチャーのようなもの。一方で神谷さんには特段これといった理念がない。新橋の飲み屋でおじさんが政治について喋っているようなもの。本来、参政党には理念などを支える人間が必要なのですが残念ながらいない。勢力は拡大しているけれど、実はいま、けっこう無理していると思いますよ」

 外面は新築で見場はいいが、中はスカスカの張りボテ政党。それが実態のようだが、有権者はどこまでそれを知っているのだろうか。

 新潮は神谷の編著になる「参政党Q&Aブック基礎編」から引用している。

「Q27 参政党のメンバーが言う『あの勢力』とは何でしょうか?

A ユダヤ系の国際金融資本を中心とする複数の組織の総称です。(中略)日本は『あの勢力』に数百年前から標的にされ続けてきました。私たちが歴史で学んだ出来事の多くの背後には『あの勢力』が存在していたのです」

 この政党のトンデモ主張を見ても、君は参政党に投票するのか?

 今週の最後の記事は、取材者が取材源とどう付き合えばいいのかという古くて新しいテーマである。

 私が講談社に入社した2年後の1972年、毎日新聞の西山太吉事件が起きた。

 簡単に記す。時の佐藤栄作首相が沖縄の本土並み返還を謳い、沖縄が返還されることになった。しかし、この返還には密約があると西山記者が「沖縄密約公電」をすっぱ抜いたのである。

 しかし、佐藤政権は西山記者を逮捕させた。当然、政府に対して、多くのメディアが言論の自由を守れと声を上げた。

 だが、西山記者が女性外務省事務官から「情を通じて」情報を取ったと発表されると、毎日新聞をはじめすべてのメディアはスゴスゴと引き下がってしまったのである。

 これは「新聞が死んだ日」といわれるが、このように、この国のメディアは言論の自由のために闘ったことなどほとんどないといっていい。

 私は、その当時も今も、国家が嘘をついて核つき本土並みではない「形だけの返還」を、「それはまやかしだ」と証拠付きですっぱ抜いた西山記者は記者の鏡であるといい続けてきた。

 外務省高官の女性秘書と肉体関係をもって、密約公電を手に入れたのは、非難されるべきことではないはずだ。

 大義があれば、人を殺さない限り、どんなやり方も許される。そう考えている。だが、今回、新潮が報じた森友事件でスクープを放ってきた敏腕記者が、森友文書の改ざんを苦にして自死した妻と「情を通じていた」というケースはどうなのだろうか。そこに大義はあるのか。

 新潮を見てみよう。このことが明らかになったのは、元NHK記者で、森友事件で数々のスクープを放ってきた相澤冬樹(63)と内縁関係にあった中国籍の李美琳(仮名・30代)の告白によってだった。

 相澤は、2020年3月26日号で、「財務省職員の赤木俊夫さん(享年54)の遺書を全文公開」という署名記事を書き、“時の人”になった。

 その後も、故・赤木の妻の雅子(54)と二人三脚で、雅子が「森友文書の開示」を求めて裁判を起こし、今年1月に大阪高裁が「開示せよ」という判決を出してからも、財務省が開示した文書を雅子から渡され、その詳細を文春で報じた。新潮によると、計36回も文春誌上で報じてきたそうだ。

 安倍晋三が指示したのかどうかは明らかになってはいないが、財務省が安倍とその妻の昭恵について触れた部分を「改ざん」した“国家の犯罪”を国民に知らしめたということでは、相澤のやったことは称賛されこそすれ、非難されることではない。

 私は一度だけだが、相澤と雑誌で対談している。NHKを辞め、大阪の新聞社で記者をやり始めた頃であった。NHKを辞めた理由、森友事件の闇を追及することは絶対やめないなど、記者魂溢れる言葉に、私は、ノンフィクション作家の本田靖春(故人)や元NHKの柳田邦男を思い出していた。

 相澤は、森友事件の真相を詳らかにするために、記者としてあらゆる努力をしていた。その行き着く先が赤木俊夫の妻・雅子であったのは自然な流れであったはずだ。

 森友問題を追及する情熱においても、他の記者たちより、相澤の執念が勝っていたことは間違いない。雅子が夫の無念を晴らすために相澤の取材力や情熱を頼ったことも自然だったのではないか。

 還暦を過ぎた男と、不惑を過ぎた未亡人。そんな二人がやがて男女の仲になったというのは、自然とはいわないが、そう指弾されることだろうか。

 だが、相澤には内縁の女性がいた。さらに、その女性と交際していた時期に、相澤には奥さんがいたというのである。

 内縁の女性に相澤は、離婚調停が成立すれば籍を入れると約束したそうである。

 しかし、その約束は果たされないまま、相澤は雅子と付き合い始めたというのだ。

 李は、相澤と「秘密は持たない」と約束していた。そのため相澤の携帯も見ることができたそうだ。そこには雅子との露骨な性的行為に関する表現まであったという。

 問い詰める李に対して、相澤は「雅子との関係を断ち切ってやり直す」と決意してくれたというのだ。

 だが、相澤は、東京での会見に雅子と同道し、ホテルで関係をもったと李は話している。

 精神的に不安定になった李は、相澤との3年間に終止符を打つ。そして2023年12月に相澤と雅子を相手取って慰謝料を求める損害賠償請求訴訟を起こしたというのである。

 よく、今までどこのメディアも嗅ぎ付けなかったものだ。知っていても書かなかったのかもしれないが……。

 相澤には昨年8月、110万円の慰謝料を支払えという判決が出たという。

 李は、「記者が取材先と肉体関係を結んでしまって、職業倫理上の問題はないのでしょうか」と問う。

 新潮は、相澤と雅子が相澤宅の近所を仲睦まじく歩く様子を目撃し、写真も撮っている。
相澤は何と答えるのか。

「そちらでご判断いただき、事実だと思うことについて、お書きになったらいいんじゃないですか。私は様々なところで記事を書いていますが、それは事実に基づいて書いている。それが別におかしなことだとは思っていません」

 森友事件に関する署名記事は、事実に基づいて書いているので、その取材源が誰だろうと、それは関係ないという意味だろうか。

 私は、遠い昔の毎日新聞の記者のことを思い出した。彼は政治部長一歩手前のやり手の記者であった。私のような若い記者たちを集めて、酒を飲みながら「政界の裏話」を、よく聞かせてくれた。

 そんな彼が、幼友達の女性で、新興宗教の教祖の娘から、深刻な離婚の相談を持ち掛けられた。

 そうしている間に、二人は彼女の家でベッドを共にする仲になった。彼には美しい妻がいた。

 二人の仲を怪しんだ女性の夫が、ベッドで寝ている二人を撮り、週刊誌に持ち込んだ。週刊誌が出た後、彼は毎日を辞め、フリーの政治評論家になった。だが、彼は酒にだらしなく、暇だと朝から酒浸りになった。

 ある日、突然、倒れて病院に担ぎ込まれたが、もはや手の施しようがなかった。

 彼の場合、彼女は取材源ではなかったようだが、男女の仲が表沙汰になり、離婚し、40代の若さだったと記憶しているが、自死に近い死であった。

 相澤のケースでは、内縁の彼女を欺き続けたことは批判されて致し方ないだろう。これを読む限り、雅子と男女の仲になったのは、訴訟など様々な対応を相談するようになってからだと推察できる。

 新潮によれば、相澤は女にだらしないようだが、そんな記者は吐いて捨てるほどいる。記者の能力と下半身は別人格なのである。しかし、けじめをつけるのなら、相澤は雅子と結婚すればいい。

 このことで私は、相澤の記者としての能力まで否定しようとは思わない。(文中敬称略)

(文=元木昌彦)

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元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2025/07/15 18:00