CYZO ONLINE > カルチャーの記事一覧 > 「猗窩座」役の石田彰の評価が一変!

『鬼滅の刃』最新作で「猗窩座」役・石田彰の評価が一変!新たな代表キャラ誕生か

『鬼滅の刃』最新作で「猗窩座」役・石田彰の評価が一変!新たな代表キャラ誕生かの画像1
(Getty Imagesより)
この記事の画像(1枚)

 7月18日に公開された映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、わずか4日間で観客動員数516万人を記録し、興行収入は73億円を突破(8月3日までの公開17日間では1255万人、176億円を記録)して社会現象の兆しを見せている。

“知識ゼロ”で劇場版を見た女子大生の「疑問点」

 2020年に歴代最高興収404.3億円を記録した同アニメの劇場版『無限列車編』を超える初動となっているが、アニメ事情にも詳しい芸能評論家の三杉武氏は語る。

「近年のアニメ作品は邦画全体を通しても興収成績の面などで大きな存在感を放っていますが、『鬼滅の刃』シリーズに関しては特筆すべきものがありますよね。前作の『無限列車編』はそれまで20年以上にわたって歴代1位をキープしていた21年公開の『千と千尋の神隠し』を抜き、興収で90億円近くの差をつけてトップに立ちました。世界的な興収で見ても、『千と千尋の神隠し』や16年公開の『君の名は。』を抜いて日本映画で1位となっていますが、今作の『無限城編 第一章 猗窩座再来』はその『無限列車編』を上回る初動を見せており、記録更新も期待されています。実際、『鬼滅の刃』シリーズは米国やフランス、ブラジル、メキシコなどでも人気を博しており、海外アニメ放送に規制のある中国でもSNSを中心に作品の話題が盛り上がりを見せています」

 そうした中で注目を集めているのが、劇中において重要な役割を果たす敵キャラクター・猗窩座(あかざ)だ。

 猗窩座は『鬼滅の刃』のストーリーの中でもとりわけ濃密な過去を持つ敵であり、戦闘を通じて主人公の竈門炭治郎の成長を促す存在でもある。

 劇中でその猗窩座を演じているのは声優・石田彰だ。

 1990年に声優デビューして以来、『銀魂』の桂小太郎、『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲルなど人気キャラクターを数多く演じてきたが、その独特で艶と透明感のある声質はファンの間で「石田ボイス」と呼ばれ、少女のような繊細な役から中性的な青年、冷酷な悪役までを幅広く演じ分ける実力派として知られる。

「とりわけ『美少女戦士セーラームーンSuperS』のフィッシュ・アイ役では、女性声優と誤認されるほどの演技力が話題に。また、ゲーム版『チェインクロニクル』では1人で40キャラクター以上の声を担当し、その声域と演じ分けの妙に驚きの声が上がったものでした」(アニメ誌編集者)

 もっとも、「華奢」や「中性的」、「知的」といった役のイメージが強かったせいか、猗窩座という筋肉質な格闘型キャラを演じることに当初は違和感を覚えたという声も多かったという。

「石田のキャスティングについては、20年の『無限列車編』当時からファンの間で賛否が分かれていました。しかし、今回の『無限城編』で評価は一変。人間だった頃の回想シーンでの繊細な感情や恋人である恋雪への深い愛情、喪失感に満ちた演技により、『石田でなければここまで感動できなかった』との声が広がっています。石田が演じたキャラは数えきれませんが、アニメファンに“ハマり役”を聞けば、『桂小太郎』が挙がり、代表作を聞けば『渚カヲル』という答えが返ってくると思います。しかし、今作によって猗窩座が新たなハマり役&代表作となったのではないでしょうか。石田自身も舞台挨拶で『炭治郎の成長のキッカケになれて光栄』と語り、猗窩座というキャラに対する深い思い入れをのぞかせていました」(前出のアニメ誌編集者)

 そんな石田だが、猗窩座とは対照的に寡黙な性格でも知られているという。
アニメ業界関係者が明かす。

「新人声優が挨拶に来た際も『覚えられないからいいです』と返したり、共演者がランチに誘っても断られることが多いことから、『エヴァンゲリオン』にちなんで『A.T.フィールドが厚い』とイジられることもあったそう。しかし、冷淡な印象とは裏腹に、過去には胸の好みを問われた流れで、共演していた花澤香菜と女性のバストについて軽妙な掛け合いをして、スタジオを笑いの渦に包んだこともありました」

 石田の“人間臭さ”があったからこそ、猗窩座の奥深さが表現できたのかもしれない。

石田彰の演技力は「トップレベル」!

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

サイゾーオンライン編集部 

芸能・政治・社会・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト。

X:@cyzo

サイゾーオンライン編集部 
最終更新:2025/08/06 12:00