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石破茂首相“居座り”の目的は高市早苗潰し? 毎日・読売の「退陣」誤報は何だったのか

「エプスタイン氏の秘密の生活が初めて明るみに出たのは2005年、複数の未成年の少女による告発がきっかけだった。少女らは、金銭の見返りとしてパームビーチの同氏の邸宅でマッサージや性行為を要求されたと訴えた。数年後に公開された大陪審の証言には、当時40代だったエプスタイン氏が14歳の少女をレイプしたという内容も含まれていた。

 エプスタイン氏は州の売春罪で13カ月の禁錮刑に服し、性犯罪者として登録することでも合意。これによって連邦法に基づく訴追を免れた。後の司法省の調査で、この合意を監督した当時のアレックス・アコスタ連邦検事は、合意締結において『判断ミス』を犯したと認定された。アコスタ氏は、トランプ氏の大統領1期目の任期中に労働長官を務めた。

 18年には、さらに数十人の女性がエプスタイン氏から性的虐待を受けたと訴えた。この報道を受けて、司法省はエプスタイン氏に対する新たな捜査を開始。同氏は1年も経たないうちにニューヨーク州で起訴された。罪状は未成年少女数十人に対する性的人身売買だった。連邦法上のこれらの訴追に対し、同氏は無罪を主張した。

 19年8月、エプスタイン氏はニューヨーク市メトロポリタン矯正センターの居房内で意識不明の状態で見つかった。搬送先の病院で死亡を確認。自殺と断定された」(CNNco.jp07.10 Thu posted at 20:30 JST)

 このことはNetflixのドキュメンタリー『ジェフリー・エプスタイン:権力と背徳の億万長者』でも詳しく描かれている。

 エプスタインとトランプは親しかったといわれているようだが、昨年の大統領選で、「すべてのエプスタインの捜査資料を公開する」といっていたが、7月には一転、非公開にしてしまったのだ。

 そのため、トランプの名前が顧客リストの中にあるから公開できないのではないかという疑惑が広がり、トランプは窮地に追い込まれているようだ。

 支持率は第2次政権下で最低となる37%にまで落ち込んでいる。またトランプの熱烈な支持者である陰謀論を信じる「Qアノン」が、強い興味を示しているというのだ。

 新潮によれば、Qアノンは、アメリカ政府は闇の政府によって操られ、その中心には児童買春ネットワークを持つ民主党のエリートらが含まれているという、荒唐無稽な世界観を信じているそうだ。そのため、エプスタイン事件はディープステイトを象徴する事件だと捉えられているため、もしトランプが「闇の中の一員」だったとすれば、信じがたい裏切り行為になるからだそうである。

 しかし、7月17日のウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプがエプスタインの50歳の誕生日に送った手紙の内容を報じた、

 そこには、裸の女性の下腹部に“ドナルド”の署名が入ったイラストが描かれ、「毎日が素晴らしい秘密でありますように」とのメッセージが添えられていたというのだ。

 2人が知り合いだったことは間違いないようだが、この疑惑のために「来年の中間選挙で共和党は40議席を失うだろう」(第一次政権で首席戦略官を務めたスティーブ・バノン)ともいわれているようだ。

 トランプにとって致命的ともいえるスキャンダルは、燎原の火のごとく燃え広がっている。

 さて、参政党にまたまた不倫スキャンダル発覚である。

 文春によれば、

「疑惑の当事者は、七月二十日投開票の参院選に参政党公認で比例区から立候補し、党内三位の得票数で当選した安藤裕氏(60)だ。政治部記者が解説する。

『2012年の衆院選で自民党から出馬し初当選。以降、衆院議員を3期務めた、いわゆる“魔の3回生”です。税理士だった経歴を生かして経済政策などで注目を集め、安倍晋三内閣では内閣府政務官などを歴任しましたが、二〇二一年の衆院選には不出馬。女性問題が理由とされました。その後、政界復帰を目指しており、今回晴れて参政党で当選を果たしました』

 女性問題のお相手とされたのが、京都府を中心に活躍する美熟女タレントの大奈(だいな)氏だ。マルチタレントとして京都のラジオ局で冠番組も持つ。

『安藤氏には透析治療が必要な難病を抱える妻と、2人の子供がいました。一方の大奈氏にも夫と子供がおり、2人の関係はW不倫とされました』(同前)」

 当時、文春も不倫疑惑を報じていたが、安藤は真っ向から「不倫はない」と否定していた。

 だが、不出馬の後、2人はこんなことを始めたそうだ。

「報道後には大奈氏とお笑いコンビ『赤字黒字』を結成して『M-1グランプリ』に出場し、不倫疑惑を逆手に取った漫才を披露。安藤氏が代表、大奈氏が会計責任者を務める政治団体も設立しています。また、安藤氏のYouTubeチャンネルでは大奈氏が進行役を務めている。“二人で堂々と活動すれば不倫疑惑が嘘だと証明できる”というスタンスで共演を続けているようです」(同前)

 また当時、不倫が発覚する前から安藤は、妻と離婚調停中だったという。理由は、「妻が政治的活動に非協力だ」ということのようだが、妻からは「夫の不貞が原因」などと反訴された。

 今年3月に横浜家庭裁判所で判決が出たそうだ。文春によれば、「継続的な不貞の関係をもっていたものと認めることができる」とあり、安藤は不服として、東京高裁に控訴しているという。

 それはそれとして、文春は、安藤と大奈との間で交わされたとみられるメールを入手したというのだ。

「メールからは、2人の“禁じられた恋”の輪郭が、ありありと見て取れる。

<会いたいよぉ(絵文字)/好き過ぎて気が狂いそう(絵文字)>(安藤氏、2020年8月14日) <一生、一緒やから(絵文字複数)/大奈も好きすぎ(絵文字複数)/明日も明後日もお泊まりする(絵文字複数)>(大奈氏、同日)

 他にももっと露骨な表現のものもある。

 文春の直撃に2人はどう答えたのか?

――安藤先生と大奈さんのラブラブメールも確認しましたが、身に覚えは?

「ないですね」

──肉体関係を匂わせるやり取りもあったが?

「ないですね。はい」

 大奈のほうも、

――不倫関係ではないと言い切れる?

「はい。先生とは支援者同士の関係で、もう昔から変わっていません。私にも主人や子供がいますので、これ以上ややこしくするのは止めていただきたいです」

――お2人のラブラブメールも確認しています。

「私自身は、そういういやらしいことは何もないです。どういうやり取りかも想像できない。それを実際に見てないので何もわからないですし、そんなん書いた覚えも全くない」

 安藤先生は、他のメディアにどう答えるのだろう。お行儀のいい新聞は、こんなこと聞きもしないのだろうな。

 お次はニューズウィーク日本版から。

 参院選直後に、トランプは日本の「相互関税」と自動車税を15%にし、その見返りとして日本はアメリカに5000億ドル(約80兆円)以上の投資をすることが発表された。

 交渉をしてきた赤澤経済再生相と石破茂首相は、「これは日本の勝利」だと誇るが、どこがどう勝利したのか、私にはちっともわからない。

 ニューズウィーク日本版でアメリカジョージタウン大学のサム・ポトリッキオは、この交渉結果は上々だと評価している。

「今回の合意は、トランプに大きな個人的な裁量の余地を与えることにもなる。日本は米企業に関連する防衛支出を年間170億ドルに引き上げ、ボーイング社製航空機を100機、農産物80億ドル分を購入し、コメの輸出量を75%増やすと約束した。トウモロコシと大豆の輸入も増やすだろう。トランプの支持基盤である農家にとって中国の報復関税が危険な要素である今、これは日本側の配慮に満ちた対応だ」

 アメリカ側からすればその通りかもしれないが、日本国民とすれば、物価上昇に苦しんでいる今、これ以上アメリカのいうがままになるのは止めてくれと思っているのだが。

「日本株は急騰したものの、この関税措置が日本にとって全体としてマイナスの影響を与えることは間違いない。エコノミストらは、今回合意した関税は今年の日本の実質GDPを0・5%押し下げると予測する」

 とポトリッキオいうが、だが、「25%の関税が課されていた場合に比べれば、悪影響ははるかに軽かった」ともいう。

 しかし、突然、これまでより高い関税をかけられた日本人には、納得できるはずはない。

 これで、防衛費をGDP2%からさらに上げるとしたら、この国は、民はさらに貧しくなり、防衛産業と軍人がはびこる「歪な軍事大国」になる。その行き着く先は、いわなくてもわかるだろう。

 ところで、秋篠宮家の長男の悠仁さんが筑波大に電車通勤していたって、知ってた?

 文春によれば、クルマだと講義に間に合わないことがあるので、入学してから時々、電車通学しているというのである。ほんとかよ!

「自然溢れる広大なキャンパス。南北に四キロ、東西に八百メートル。東京ドーム約五十五個分の学内は、移動するのも一苦労だ。

『悠仁さまはブリヂストン社製の自転車で学内を移動しています。その後ろを三人ほどの警備の警察官が同じく自転車で必死に走っていくのでよく目立ちますよ』(現役の筑波大生)

 九月六日の十九歳のお誕生日には成年式に臨まれる悠仁さま。学生生活は充実したご様子だという。

『百人規模のバドミントンサークルに所属されています。週三日の練習日に加え、週末には自主練習を行う本格的な活動をしている団体で、悠仁さまがラケットを持って学内を歩いている姿も見かけます。松屋やガストなど、筑波大生がよく行くチェーン店にもご友人と行かれています」(同前)

 キャンパスライフは充実しているようだが、警護の人間たちは大変なようだ。

 最大の問題は通学時間の長さ。赤坂御用地から学校まで約70km。筑波大近くに家を借りたという話は、まだ確定的ではないようで、ほとんどがクルマ通学のようだが、

「実は、2カ月ほど前から悠仁さまが電車通学をなさる日があるのです」(宮内庁関係者)

 というのだ。

 当初、電車通学という話はあったが、ちょうど通勤時間帯にかかるため、立ち消えになったというのだが、当然だろう。しかし、道路も渋滞で、悠仁さんのクルマも何度か巻き込まれ、講義に遅れたそうだ。

 そのため、苦肉の策として電車通学も併用するようになったという。

「皇宮警察内部ではこんな声が聞かれているという。

『警備するにも凄まじい緊張感がある』

 ラッシュアワーの公共交通機関における皇位継承者の警備は異例の事態だと、別の警察関係者が内情を吐露する。

『車であれば不特定多数の人に会うことも避けられますが、駅構内や車両内では不可能。雑踏の中で警備にあたる護衛官の緊張感は車列警護の比ではありません。車通学、学内での自転車移動に加え、電車通学への対応まで求められる事態に、現場は疲弊しています』」

 そんなことが起きたのも、あの紀子さんのせいだというのである。

「紀子さまは『普通の子と同じように』という教育方針を掲げ、秋篠宮さまは仰々しい警備を好まれず、『目立たぬように』と“ソフト警備”を望まれてきた。“普通”を求めるご両親のお考えが、今回の“異例”の事態にも影響しています」(秋篠宮家関係者)

 まあ、下々は、体をくっつけあいながら、満員電車で通勤していることを、悠仁さん自らが実体験するのは、先々、役に立つかもしれない。しかし、警備する側としては、緊張どころか、何もできずにただ見失わないように見守っているだけだろう。

 早く、学校の近くに一軒借りて、警備の人間たちと仲良く暮らすのが、悠仁さんにとってもいいはずだ。そんなに心配なら、紀子さんも一緒に住んだらどうか。それが一番の解決策ではないか。

 今週最後は、衆院選、都議選、参院選とスリ―アウト・チェンジのはずの石破茂首相が、異例の粘り腰を見せて首相続投を明言した。その「石破なぜ?」を解明しようとした文春の特集。

 自民党内は混乱し、野党はこの機に乗じて自民党を崩壊させようと虎視眈々と狙い、収拾がつかない事態になっている。

 メディアも混乱して、毎日と読売は「首相退陣」と報じ、読売などは号外まで出して恥をかいた。

 それほど、今回、石破の首相の座にしがみつく姿勢は、メディアの読みも当たらず、自民党内の「辞めろコール」にも動じない、石破の不屈の意地を見せた格好になった。

 文春によれば、「(毎日と読売が“誤報”した=筆者注)その日、側近たちの怒りは凄まじかった。青木一彦官房副長官は報道は『フェイク』と語り、政務筆頭秘書官・槌道(つちみち)明宏氏は『誤報だ』と突き放した。20年以上にわたって首相を支え、時にはライブハウスで熱唱することでも知られる“美声秘書官”の吉村麻央氏も怒りを抑えられなかった。『退陣報道』は『本当に怖い』と漏らし、『毎日と読売とは口を利かない』と“絶交宣言”したのだった」

 だが、党内の「石破降ろし」の動きは止まったわけではない。むしろ激しくなったというべきか。

「投開票日の麻生太郎最高顧問の『続投は認めない』との発言を契機に、石破氏を総裁の座から降ろすべく、議員たちが動き始めた。さらに十以上の県連が早期退陣などを求める声明や要請書を出した」(自民党関係者)

 旧茂木派、旧安倍派、麻生派の議員が、重要事項を決定できる両院議員総会の開催を求める署名集めを行った。茂木敏充前幹事長はYouTubeで『スリーアウトチェンジ』と露骨に退陣要求。25日には総会開催を求めることが出来る、党所属国会議員三分の一の署名が集まった。取りまとめ役の1人で茂木氏の忠実な子分で知られる笹川博義農水副大臣が言う。

『懇談会という非公式な場と、正式な総会とではまったく意味合いが違う。衆院選、都議選、参院選で民意はもう示されている』」(文春)

 両院議員総会は8月8日に行われるが、それでも石破首相を引きずり降ろせないという見方が多いようだ。

 なぜ、石破は、党内の反発を受けても頑として辞任を拒むのだろう。

「一つは戦後八十年の節目であること。安倍首相の七十年談話に対抗し、八月十五日に『八十年談話』を出したいという思いがある。さらに、八月二十日から行われるTICADは、かねてより日本政府が主導してきた国際会議ですから無事に成功させたい。それで参院選総括は8月末までに行うことにした」(首相周辺)

 TICADはTokyo International Conference on African Development(アフリカ開発会議)の略で、アフリカの開発をテーマとする国際会議。1993年以降、日本政府が主導し、国連、国連開発計画(UNDP)、アフリカ連合委員会(AUC)、世界銀行と共同で開催されている。

 しかし、報道されているように、「80年談話」は党内の保守派に気兼ねして出せないようである。

 ではなぜ?

 政治部デスクは「“高市首相”だけは、阻止したいのです」と見る。

「仮に早期に退陣すると、参院選で参政党などに保守票を取られたショックから、党内の保守派が“高市首相”で結束してしまう。石破憎しの旧安倍派の狙いもそこにあるのでしょう。それを防ぐため、一日でも長く首相の座に居座り、流れを変えたいのです」(同)

 そのためには、参議院での過半数を維持するために、一本釣りで無所属の3人を引き入れようとしているというのだ。

 それは和歌山選挙区の望月良男、静岡選挙区で3年前に当選した平山佐知子、今回初当選を果たしたチームみらい党首の安野貴博だという。

 高市が首相になれば、思想的に合う参政党を引き込むかもしれない。一挙にウルトラ右翼政権がこの国に出来ることになる。怖いな~。自発的な「石破辞めるな!」デモも、こうした事態を憂えているからのようだ。

 高市よりは、茂木よりは、小泉よりは、石破のほうがマシ。こうした世論を背景に、石破は頑張り続けるかもしれない。私も消極的な「石破辞めるな」派である。(文中一部敬称略)

(文=元木昌彦)

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元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2025/08/05 18:00