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週刊誌スクープ大賞

ドジャース・大谷翔平は水原一平の賭博を本当に知らなかったのか 胴元が衝撃の告白

ドジャース・大谷翔平は水原一平の賭博を本当に知らなかったのか 胴元が衝撃の告白の画像1
今季も絶好調の大谷翔平(写真:Getty Images)

今週の注目記事・1「独占スクープ 大谷翔平から284億円掠めた賭博胴元マシュー・ボウヤーの告白」(『週刊ポスト』9/12日号)

同・2「神戸ストーカー殺人犯 谷本将志(35) 血塗られた履歴」(『週刊文春』9/4日号)

同・3「『スマホは1日2時間以内に』異色の愛知豊明市長(56)が条例提出を決めた理由」(『週刊新潮』9/4日号)

同・4「学校盗撮コミュニティに潜入した!」(『週刊文春』9/4日号)

同・5「内幕スッパ抜き! 石破まさかの“黄泉がえり解散”で自公過半数復活!? 衝撃シナリオ」(『週刊ポスト』9/12日号)

同・6「『小泉進次郎農相』の大罪」(『週刊新潮』9/4日号)

同・7「石破首相! コメ、人事どうするの?」(『週刊文春』9/4日号)

同・8「釧路メガソーラー乱開発 疑惑の前市長&業者を直撃」(『週刊文春』9/4日号)

同・9「長渕剛(68)志穂美悦子(69)を切り捨て鹿児島巣ごもり愛」(『週刊文春』9/4日号)

同・10「竹中平蔵の名前がチラついて…フジテレビが『AI評価導入』検討で大モメ」(『週刊新潮』9/4日号)

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 今週号の文春の表紙にはこう書いてある。

「和田誠さん、48年間ありがとうございました。来週から表紙が変わります。」

 イラストレーターの和田誠が亡くなったのは2019年〈令和元年〉10月7日。

 だが文春は、和田が亡くなった後も、読者に親しまれた表紙には和田の残したイラストを使い続けてきた。

 それを来週から変えるというのである。

 どんな表紙になるのか楽しみだが、変わるのはそれだけではない。最終ページの「編集長から」では、東海林さだおの「タンマ君」、福岡伸一の「パンタレイ パングロス」、春日太一の「木曜邦画劇場」も今週号で最終回となると告知している。

 福岡のコラムは17年続いたからそろそろ。春日の映画評も今回が646回だから、おそらくネタが尽きたのだろう。

 だが、東海林さだおは半世紀以上続いた名物マンガだった。文春の顔といってもいい。内容はどうということはないが、あることで何か安心できる不思議なマンガだった。

 私は、週刊現代に配属された1970年代初め、東海林さだおが連載していた「サラリーマン専科」の担当になり、毎週、東京の西荻窪にあった東海林のマンションへ通ったことがあった。

 東海林は、私が部屋に入ると描き上がったマンガを私に手渡し、向かいに座って何もいわずにジッとしている。その緊張感というか、居心地の悪さはただごとではなかった。

 その沈黙に耐えられず、会う時は必ずマンガのネタになりそうな話を仕込んでいくのだが、やはり黙ったままだった。

 後年、東海林さだおが文春漫画賞を受賞したときだったと記憶しているのだが、彼のお祝いをしたことがあった。その時、「いや~東海林さんの沈黙には参りましたよ」と話すと、面白そうに笑っていた。その時の東海林さだおは愉快な人だった。

 その現代の連載も去年の12月で終わった。そしておそらく日本の週刊誌の連載で最長不倒距離の「タンマ君」も終わる。

 何やらものすごく淋しい。マンガをやめるなら、司馬遼太郎原作の『竜馬がゆく』をやめたらどうなのか。劇画というのだろうが、私は一度も読んだことがない。

 失礼だが、あれを単行本化しているが、『鬼滅の刃』ほど売れるわけではない。それより、あの16ページをやめれば4本の特集記事ができる。そのほうが文春にとってもいいと思うのだが。

 東海林さだおの漫画ではないが、週刊朝日で連載していた「あれも食いたいこれも食いたい」は、朝日新聞で週末隔週連載で残っている。

 だが「タンマ君」は引き取り手がないだろうな。東海林も疲れたのだろう。残念だけど、ありがとうございました、お疲れさま。

 では、まずはあの竹中平蔵が、フジテレビの再生に一役買うのではないかという新潮の記事から。

 フジテレビの再生は、清水賢治社長が進めている改革が総じてうまくいっているという。

「7月10日に実施した組織改編でも、ついに旧編成総局を解体し、その機能を分散させました。番組制作部門を一手に束ね、旧アナウンス室を所管するなど権限が過度に集中していた“諸悪の根源”にメスを入れたわけです」(放送記者)

 番組制作でも新機軸を打ち出しているという。

「新設した『コンテンツ投資戦略局』と『マーケティング局』に、テレビ局の頭脳である編成機能を担わせています。今後は個々の番組企画における投資効率が重視され、より緻密なマーケティングが行われていくことになるでしょう」(同)

 私には、番組の投資効率が重視され、緻密なマーケティングが行われると、なぜ、フジテレビがよくなるのか、まったくわからない。より視聴者を集めようとして、愚にもつかないお笑い番組などが増えていくのではないか、視聴者に媚びた番組ばかりが横行するのではないかと心配になるのだが。

 それはさておき、その中で聞きなれない「サイカ」なる会社にコンサルタント業務を依頼する案が浮上しているというのである。

 サイカは、フジに対して「タイムテーブルの最適化」できると提案しているそうだ。

「タイムテーブルとは業界用語で、つまりは番組表のことです。サイカは、どの日時に、どんな番組を放送すればいいのかをコト細かに助言できると謳っています。同社作成の企画書には、視聴率に関するあらゆるデータの〈分析結果をAIに読み込ませることで、各番組枠に対する制作方針を導く〉と書かれている。本当に実現可能なら、テレビ局にとって最も大切な編成業務はサイカに、下手するとAIに奪われることになりかねません」(フジの社員)

 しかもこのサイカというのは、竹中平蔵から慶応大学時代に薫陶を受けた人間が、13年前に設立したベンチャー企業だそうだ。

 したがって、同社は、竹中の強い影響力を受けていることが考えられるというのだ。そのためフジの中には導入に反対する声も多いという。

「なぜ外部の会社に重要機密のデータを渡さなければいけないのかと。しかし、発注の経緯は不透明ながら、サイカの起用は既定路線だと言われます」(同)

 失礼だが、竹中と昵懇の相手とビジネスするのはやめといた方がいいと思うが。フジはドンの日枝久も追い出して「自主独立」路線を行こうとするなら、外部から誰かを入れることはよしたほうがいい。

 こうして、フジの内部情報が新潮に漏れるということは、まだまだ清水路線がうまくいってない証拠ではないのか。

 ところで長渕剛(69)という歌手を、君は知っているかい? 私は往時茫々。彼が歌手だったのは朧げに知ってはいるが、はて? どんな歌を歌っていたのだろう。

 だいぶ前に女優の志穂美悦子(69)と結婚していたはずだが、上手くいっているのだろうか。

 その長渕の姿が、鹿児島空港から車で20分、桜島を見下ろして建つホテル京セラにあったという。

 8月22日午後11時半、客室フロアの最上階にある12階のスイートルームに黒のTシャツ、赤の短パンに鍛え上げられた身体を包んだ男が帰ってきた。

 部屋の主は長渕剛(68)。部屋に長渕が戻ってきた10分後のことだった。黒のTシャツにレギンスという軽装の若い女性が同じフロアの別室から出てくると、長渕の部屋の鍵を開けて入っていく。

 その女性が長渕の部屋から出て、自室に戻ったのは深夜2時過ぎ。2時間半が経過していたという。

 彼女は20代半ばの女性・中田美里さん(仮名)だという。

「中田さんは長渕さんと同じ鹿児島出身。地元の観光キャンペーンガールも務めた、上白石萌音似の可憐な方です。たびたび鹿児島に帰る長渕さんには、その都度お世話をするスタッフがいるのですが、その紹介で23年の全国ツアーからオフィスレンに加わりました」(前出・ツアースタッフ)

 周囲はほどなくして中田さんの態度に違和感を感じたという。

「スタッフで、彼女だけが長渕さんにタメ口で話す。長渕さんにそんな口のきき方をするなんてと驚きました。でも、他のスタッフに対しては敬語で話します。会議では長渕さんの話がこの前と違う……という空気が流れると、長渕さんは『中田はどう思う?』と振って、『剛さんが言っているのが良いんじゃない』と追従するのがパターンです。ツアー会場では中田さんの家族用の控室が用意されている。それで周囲は長渕さんと中田さんとの特別な関係に気づいたのです」(同前)

 中田さんの知人がこう明かす。

「長渕さんは鹿児島の彼女の実家に交際の挨拶に行ったそうです。しっかり将来の責任を取ると。中田さんの両親は長渕さんのファンでもあり、それを受け入れたそうです」

 中田と夫との親密さが増していくと、妻の志穂美悦子(69)は離れていったという。

「中田さんが参加し始めた23年のツアーから、悦子さんがツアーに同行しなくなりました。それまでは悦子さんがスタッフを労うために味噌汁や、ときに数十人分の食事を作ってくれることもあった。でも、すっかり姿を見せなくなりました」(別のツアースタッフ)

 長渕は文春の直撃取材に場を改めるよういったという。同日夜、文春は長渕が用意したホテル京セラの応接室で再び向かい合った。オフィスレンの幹部男性らも同席した。

――中田さんと大田区のマンションで暮らしている?

「暮らしてない、暮らしてない」

――不倫関係では?

「ない」

――彼女はマネージャー?

「なんて言えばいいかな。付き人修業ですよね」

――両親にご挨拶もされた。

「しましたよ」

――これから一緒になりますということでは。

「そうじゃないですよね」

――彼女はなぜ深夜に、長渕さんの部屋にいるのか?

「僕らの仕事って夜中にガンガン来るんですよ。3時、4時問わず。睡眠もそぞろになるんで、若くないと務まらない。中田っていうのは非常に珍しい子で、表現は大人しいんだけど、中に熱いものを持っている」

――でも長渕さん、恋をしているのでは。

「恋をしてないね。いつもしたいと思う。でもね、年齢と共に変わってくるよね。恋をしたいより、この子を大事にしたいという気持ちがやっぱり強くなってくる。どう見えようが」

 男・長渕剛は生きていた。ここまで来たら自分の生き方を貫き通せ。あんた一人ぐらいそういう人間がいないと芸能界がつまらない。このまま我が道を行ってもらいたい。妻の志穂美も、あんたのような生き方に惚れているのかもしれないのだから。

 ところで、「三菱商事は27日、千葉県と秋田県の沖合計3海域で計画する洋上風力発電事業から撤退すると発表した。中西勝也社長は会見で、建設コストが当初想定から2倍以上となり、採算が見込めなくなったと説明した。洋上風力は再生可能エネルギー拡大を急ぐ政府が「切り札」とする政策で、今後の導入計画にも影響する可能性がある。」(朝日新聞Digital 8月28日 5時00分)

“政商”三菱は再生エネルギー分野から手をひくそうだ。国の原発再稼働や新設へと舵を切ったことで、再エネ分野から早々に逃げ出したのだろう。

 一方で、ソーラーパネルが釧路湿原を覆い、貴重な生態系が壊されているという実態もある。

 国が一貫した政策をとらずに、その時々で方針を変えるため、この国に貴重なものが次々に壊されていっている。これこそ政治の貧困である。

 文春によれば、この10年で釧路湿原の風景は一変したという。

「市内には現在約20カ所のメガソーラーが存在し、約10カ所の建設が予定される。釧路湿原はいまや“メガソーラーの海”と化している」(地元住民)

 当然だが、湿原に住んでいる生態系にも深刻な影響が出ているはずだ。

 猛禽類医学研究所の齊藤慶輔代表はこう危惧している。

「国立公園内では建設していない、とよく言われるのですが、内と外の線引きは人間の都合であり、釧路湿原で育まれる動植物には無関係。特にソーラーパネル設置のための湿原埋め立てが生態系へ及ぼす影響は計り知れません。実際、建設地の中にはタンチョウやキタサンショウウオの生息が確認された地域もある。地球温暖化抑止を錦の御旗とした環境破壊がまさに進行しているのです。取り返しのつかないことになる前に、早急な法整備が必要です」

 絶滅危惧種の生息への影響を懸念する声が上がる中、釧路市教育委員会は八月二十二日、文化庁に意見書を提出。これを受けて文化庁は二十六日、「環境調査が不十分な場合、原状回復を求める可能性がある」とする見解を示したのだ。永田町関係者が内幕を明かす。

「実はこの意見書提出の動きに関わったのが、小泉進次郎氏。総裁選で自身を推し、GX政策にも明るい北海道選出の参議院議員・長谷川岳氏に懸念を伝えたのがきっかけとされます」

 小泉氏といえば、安倍晋三・菅義偉政権下で環境大臣を二代務め、再エネ推進を牽引してきた。大臣時代の日経新聞(二十年十月二十八日)のインタビューでは「いい案件があっても保護一辺倒で活用が進まない例もあり得る。保護と利活用の両立へ発想を転換する」と語っている。

「これを受けて環境省は二十二年三月に自然公園法の施行規則を改正。国立公園内に設置可能な太陽光パネルの形態等について基準を策定する方針を打ち出した。そのため、小泉氏の“転向”ではと密かに話題になっています」(同)

 転向でも何でも、貴重な釧路湿原が荒らされないよう、手を打つのは政治家として当たり前である。

 文春では、前市長と太陽光発電施設の建設を手掛けるA社との癒着を云々しているが省く。

 釧路湿原まで壊してメガソーラーを導入すると、日本中が恩恵を受けるのか? そこのところを小泉進次郎さん、きちんと説明してくださいな。

 お次も文春。石破茂首相に関する特集だが、ここではコメを除いて、人事に絞って見ていくことにしよう。

 なかなか打開策を見出せない“コメ騒動”。だが、石破首相がこうした政策論に集中できるのには、理由がある。首相周辺が語る。

「政局面を森山裕幹事長に一任しているのです。首相から具体的な指示を出すことはなく、参院選の総括や総裁選の前倒しのため設置された総裁選管理委員会の人選も幹事長が担っていた」

 自民党関係者が続ける。

「総裁選管理委員会のメンバーは反石破色が薄い。参院選の総括では敗戦理由に『裏金』の文言を盛り込み、旧安倍派を牽制しようとしている。森山氏は、幹事長を辞した後も石破政権が存続した場合、『衆院議長のポストを視野に入れているのでは』とも囁かれます」

“石破おろし”から逃げる議員も出始めた。たとえば高市早苗前経済安保相は旧安倍派の会合への出席を減らし、こう口にしている。

「私が石破おろしを主導しているという印象を与えたくない」

 高市は選挙中から総裁への意欲を見せていたが……

 前回の総裁選で高市氏の推薦人を務めた古屋圭司元国家公安委員長が言う。

「(石破おろしから距離を取るのは)当然です。首班指名で石破首相に記名投票した事実は重い。ただ、国政選挙で2回負け、自公で過半数の必達目標に届かなかったことの責任はリーダーとして取って欲しい」

 そんな中で9月30日には自民党役員が任期満了を迎える。首相は人事構想をどう考えているのか。

「参院選総括後に森山氏が辞任を表明すれば、選対委員長の木原誠二氏や政調会長の小野寺五典氏、総務会長の鈴木俊一氏らも続く可能性がある。その場合、石破首相は党四役すら選出できず、石破体制は行き詰る。森山の留任を首相はとにかく願っており、具体的な人事構想は現時点ではないでしょう」(政治部デスク)

 文春は、自民党農林族のドンでもある森山氏に、コメ政策と人事について訊いている。

――備蓄米の流通が遅れた。

「コメの検品の仕方や精米で意外と時間がかかったということだと思います」

――概算金が高騰したことで新米価格も吊り上がる。

「農家と消費者のことだけを考えて決めればいい。米を多く集めることだけに主眼を置くのは心配です」

――生産現場からは、小泉氏への苦言も聞こえる。

「小泉さんが地方に出かけているのは良いこと。そういうのを重ねていけばいい」

 総裁選管理委員の人選については「総裁の人事権」としながらこう話した。

「私もその一員であることは間違いないですが、バランスよく選んでいると思います。“親石破色”があるかというと、そうでもない」

 こういう人間を昔は「狸オヤジ」といった。古いタイプの政治家だが石破のような煮え切らない男を補佐するには、うってつけなのだろう。この森山が離れたときは石破政権が崩壊するときだろう。

 石破茂首相の居座りが功を奏しそうな気配である。小泉進次郎農相の評価はともあれ、国民のためになにかやっているという空気だけは醸成されてきているようだ。

 支持率も上がってきている。自民党の旧安倍派やウルトラ保守派が「石破責任をとれ」とがなり声を上げれば上げるほど、「石破でいいんじゃない」という声が日増しに大きくなっていく。不思議な現象だが、「石破よりましな人間が自民党内にいるのか?」という国民の声に誰が答えられるのか? 誰もいないはずである。

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2025/09/02 18:00