小泉進次郎「卑劣ステマ」のお粗末……生き残るのは林芳正か
その根幹にあるのが、同僚の頑張りやいい点を報告する『エンジェルリポート』。それも誰もが参加しやすいように手引書を作ったり、書きやすい用紙に変えたりといった工夫をしてきた。報告・連絡の際の重要なのは5W1Hとされるが、うちは『4W2H(いつ、誰が、どこで、何を、どうした+あなたの気持ち)』だと言っている。最後に自分の気持ち(Heart)を加えたら、相手に伝わりやすく、読んでもらいやすく、なる、と」
こうした考えでやっている「おもてなし企業」は、日本の企業も学んだほうがいいと思う。ハーバードで学ぶより、この企業で1週間、働かせてもらったらいい。もちろん、働くのは企業の幹部たちだが。
総裁選もイマイチ盛り上がらない。どれもこれもドングリの背比べだから、誰がなっても1年ももつまい。
日経の世論調査(9月28日 19:00)でもそれがわかる。
「日本経済新聞社とテレビ東京は26~28日の世論調査で、自民党総裁選(10月4日投開票)を前に、次の総裁にふさわしい人を聞いた。高市早苗前経済安全保障相が34%でトップに立った。25%の小泉進次郎農相、14%の林芳正官房長官が続いた。
茂木敏充前幹事長が5%、小林鷹之元経済安保相が4%となった。自民党支持層に限ると、小泉氏33%、高市氏28%と1位が入れ替わる。林氏は20%」
ここでも書いたが、決選投票になれば、反高市の票は小泉ではなく林にいくかもしれない。
何度もここで書いているが、万が一高市にでもなれば、参政党と連立を組むかもしれないからだ。
文春は、高市を応援している金づるが、参政党のさやも応援していて、「二股をかけている」と文春に話したと報じているのだ。
その前に、9月18日に高市を支援する元国会議員らによる会議が開催されたという。
「下村博文元文科相や杉田水脈氏、谷川とむ氏など、落選した旧安倍派の面々が集結。総裁選での高市氏支援に向けての意見交換が行われました」(旧安倍派関係者)
杉田がこう話している。
「黄川田さん(仁志事務局長=筆者注)から『元職の方にどのような協力をしてもらうか考えますので、よろしくお願いします』と電話があった後、会議の案内が届きました。元職も党員を抱えていますし、総裁選に向けて党員に働きかけていくことになります」
よほど内情が苦しいのだろう。元安倍派の連中もかき集めて「裏選対」をやってもらっているようだ。
さて、カネの話である。高市の「自由民主党奈良県第二選挙区支部」に2023年、河田誠一郎という人間が2千万円を寄付しているそうだ。
この河田という人は、「オフィスの設計・施工や関連用品の販売などを手掛ける富士ビジネス社の代表を三十年近く務めた人物。同社の従業員は約三百人で、年商は約二百六十億円。河田氏は現在、相談役という立場です」(商社関係者)
なぜこれほどの巨額な寄付をするのか? 河田がこう答えている。
「総務相時代、放送法に関する理路整然とした答弁を聞いてから好きで応援している。自民党の保守派にはコバホーク(小林鷹之氏)もいるけど、本当に苦しんでいる人の気持ちはわからないように見えるんだよね。情を兼ね備えている高市さんの方が優れているように思う。自民党なら高市さんしかいない。積極財政派なところもいい。高市さんに懸ける気持ちで二千万円を出したんです。会ったことも話したこともないし、何の見返りも受けていないよ」
これぞ“無償の愛”と思った矢先、河田は別の女性の名も口にしたという。
「僕はさやさんが大好き。参院選に出る前からの知り合いなんです」
先の参院選に参政党から出馬して当選した元シンガーソングライターの塩入清香も推しているというのだ。そして、こんな関係性を明かした。
「さやさんとは、僕が文化人放送局(保守系のインターネット番組)に出入りしていた時に知り合った。銀座で2人で飲んだこともある。参院選後の8月には、ウチまで挨拶しに来てくれたよ」(参政党事務局は「8月に河田様に今後の抱負をお伝えしに伺いました。複数名でカフェでお会いしたことはありますが、2人で会食した事実はありません」と回答)
参政党への寄付は2022年に100万円だが、こんなこともいっているのだ。
「彼女(塩入氏)になら五千万円だって出せる。高市さんがいる自民党と、さやさんがいる参政党、嫌な言い方をすれば二股かけているんだよ」
高市と参政党は同じだから、高市が総裁になれなければ、さやに乗り換えるというのである。高市はその程度の政治家のようである。さやは別にして、この河田という人、見る目がありそうだ。
ところで、愛子天皇実現は多くの国民の願いだ。皇位継承者が秋篠宮悠仁さんしかいない(秋篠宮は辞退する意向といわれている)というのは、悠仁さんにとっても“重荷”であろう。
しかし政治はまったく動いていない。今回総裁選に出ている候補者たちも、自民党支持の保守層や参政党に恐れをなし、女性天皇についてさえ触れることはない。
候補者5人(小林鷹之、茂木敏充、林芳正、高市早苗、小泉進次郎)は、皇位継承問題については現行の「男系男子」による継承を維持する方針で一致している。その上で、喫緊の課題である「皇族数の減少」への対策として2つの案についての見解を表明している。
1. 女性皇族が結婚後も皇室に残る案
この案は、結婚により皇籍を離れる女性皇族が、結婚後も皇室にとどまり、皇族としての活動を継続できるようにするものだが、小泉は昨年「選択肢を広げるべき」と積極だったが、今回は「自民党として結論が出ておらず、拙速な判断はしない」と慎重な姿勢に転じてしまった。
ゴリゴリ保守の高市早苗は、女系天皇につながる可能性に懸念を示し、旧宮家の男系男子の皇籍復帰を優先すべきだと主張。
茂木敏充、林芳正、小林鷹之らは概ね慎重な立場だが、皇族数確保策の一つとして議論の対象となる可能性は否定していないが……。
2. 旧皇族の男系男子を養子として皇籍に戻す案
戦後に皇籍を離脱した旧宮家の男系男子を養子として迎え、皇籍に戻すことで皇族数を確保する案だが、高市はこの案を最も重視しており、男系継承を維持するためには必須の方策だとの考えを示している。
茂木敏充、林芳正、小林鷹之もこの案を皇族数確保策の有力な選択肢の一つとして検討すべきだという立場。
小泉はここでも旧皇族の皇籍復帰は国民の理解を得るのが難しい可能性があるとして、慎重な姿勢だ。
小泉の父親の純一郎は首相時代、女系、女性天皇も認め、皇室典範を改正する意向で、改正直前までいったのだ。悠仁さんが生まれたことでそのままになってしまったのだが、息子はこの問題について「何も考えていない」ように見える。
石破茂はもともと女性天皇を容認するとたびたび口にしてきた。石破が続投していれば、愛子天皇実現の可能性はゼロではなかったが、それも今は虚しい。
もし、石破の“亜流”である林芳正が総理になったと仮定しても、党内の保守派とぶつかるようなテーマに手を付ける可能性がないのは、総裁選の発言からもうかがえる。
今年24歳になる愛子さんは日赤の仕事をやりながら公務に励み、今年31歳になる秋篠宮佳子さんも公務をこなしながら、自分の「ライフプラン」さえ描けない状況に置かれたままである。
こうした政治家の人権無視に、天皇が声を上げるのではないかと女性自身(10/7日号)が報じているのだ。
宮内庁関係者は、皇室の未来に暗雲が立ち込める中、こう話している。
「9月11日に、宮内庁の西村泰彦長官は定例の記者会見で、皇族数の減少について『大変危機感を持っている』『国会における議論が進展することを望んでいる』などと発言しました。
悠仁さまが成年式を終え、皇室は戦後初めて、未成年の皇族がいない状態になりました。にもかかわらず、長く継続してきた皇族数確保のための制度改正に向けた国会の議論は、一向に進んでいません。長官は、両陛下のご様子などを拝察しながら発言しています。危機感のない政界の動きには、皇室の方々もそろって不安をお感じになっているはずです」
前国会まで皇族数の確保策を巡る議論は、結婚後の女性皇族の身分保持、旧宮家に連なる男系男子の養子縁組の2案を軸に進められてきたが、議論をリードしてきた自民党と立憲民主党が「女性皇族が結婚した夫とその子供に皇族の身分を認めるか」という論点で対立を深め、その隔たりが埋まらないまま、結論は先送りになり、石破茂首相は退任して総裁選一色になってしまった。
もちろん、誰が総裁に選ばれても、「少数与党となった政権運営のために、強硬な保守層の支持をつなぎとめる必要性があります。皇室の課題に対する自民党のスタンスは、これまで以上に柔軟さがなくなっていくとみられています」(全国紙政治部デスク)
総裁選の多数派工作や国会での勢力維持に明け暮れる自民党が無視し続ける皇室の危機。神道学者で皇室研究家の高森明勅は、次のように懸念を示したという。
「2005年の小泉政権下で設けられた有識者会議が女性・女系天皇を容認する報告書を示してから20年がたちました。しかし皇族数減少や安定した皇統を維持するための本質的な解決策について、国会の議論は何度も振り出しに戻りながら、1ミリも進展していません。
2016年8月に上皇陛下がご退位の意向を示されたビデオメッセージは、決して望まれたことではなかったものの、数少ない選択肢として行われ、そのお気持ちを国民は受け止め、政治が動かざるをえない状況を作り出しました。
あのときと同じように、政治による問題解決の先送りがこれ以上続けば、『再び天皇陛下によるおことばがなければ、政治は動かせないのか』という憤りの声が国民から上がりかねないほど、危機的な状況ともいえるのです」
先の宮内庁関係者が思い起こすのは、天皇が皇太子時代の2004年5月に、突然、意を決して述べた「人格否定発言」のことだという。
「陛下は欧州歴訪前の記者会見で、《それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です》と述べられ、国内外に衝撃が走りました。
お世継ぎへのプレッシャーを受け続け、この当時の雅子さまはご体調を崩されてお務めもままならず、当時の皇太子家は厳しいお立場にあったのです。雅子さま、幼い愛子さまを守るため、穏やかで感情的にならない陛下がご自身の人生でただ一度、お怒りを形にされたご発言でした。
お立場が憲法で定められているばかりでなく、国会で与野党が対立している問題に対して意見を表明されることは、陛下のご性格からしても考えにくいでしょう。しかし陛下の、“愛子や女性皇族の未来を守らねば”というお気持ちは非常に強いものがあると拝察しています。皇族数を確保する方策すら放置され続ければ、人生二度目となるご決断を下さざるをえないとも限らないのです」
今の憲法を順守するといっている天皇が、そのようなことをするのはあり得ないことだとは思うが、我が子を思う親の心は誰も同じである。まして愛子さんは雅子皇后との間に生まれたたった一人の女の子なのである。
内心、複雑な葛藤を抱えているであろう愛子さんと秋篠宮佳子さんは、それぞれの秋を迎えているようである。
文春WOMANでジャーナリストの友納尚子は、こんなエピソードを書いている。
5月3日、東京で行われた「第23回世界災害救急医学会」の開会式に出席した愛子さんは、公務で初めての「おことば」を述べた。実に堂々として、
「全ての人の尊厳が守られ、適切な医療や保健サービスを受けられる体制の構築は、非常に重要であると考えます」
私のような親愛子派は、愛子さんの尊厳も守ってほしいと考える。
愛子さんは仕事に公務に忙しい日々を送っているようだ。
学習院女子高等科からの親友の一人はこう明かしたという。
「今は仕事や公務に携われることが楽しくて仕方ないといった感じです。結婚よりも仕事が優先で、様々な方と出会ったり、知らないことを学んでいると、時間が足りないのだとお話になっていました。いつも『眠る時間がもっと欲しい、眠い!』と言いながら笑っていらっしゃいます」
仕事と公務の日々。これに好きな男性とのデートが加われば、愛子さんの青春はもっと充実したものになるのではないか。
一方の秋篠宮佳子さんは結婚適齢期真っただ中である。
母親の紀子さんが59歳の誕生日に出した長文の文書の中に、天皇皇后への感謝の言葉がないことが話題になったが、新潮によれば、秋篠宮家への風向きを何とか変えようと、懸命だという。
秋篠宮や悠仁さんと一緒のお出かけも増えているという。
「12日には渋谷の能楽堂で、ご一家おそろいで琉球舞踊を鑑賞されました。また16日は佳子さまとご一緒に世界陸上をご観戦。24日からは1泊2日の日程で、秋篠宮さまとともに大阪・関西万博を視察なさっています」(宮内庁担当記者)
特に最近、次女の佳子さんを伴っての外出が目立って増えているというのだ。
「紀子さまと佳子さまは8月10日から私的旅行で広島県を訪問されました。戦後80年の節目にあたり、直前の7月下旬には原爆犠牲者慰霊のため、ご夫妻で広島を訪問なさっている。そこから間を置かず同じ県に、折り合いがよろしくないとされてきたお二方が連れ立って“ご旅行”されるというので、庁内でも臆測が飛び交ったのです」(前出の宮内庁関係者)
現地で2人は、7月にはご訪問がかなわなかった原爆養護ホームを訪れ、被爆少女を題材にしたミュージカルを鑑賞したという。
こうした“演出”を宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司はこう見ている。
「悠仁親王殿下のご成長を思えば、秋篠宮家に対する世間の悪い印象に紀子妃殿下が心を痛めておられるのは理解できます。“ご一家は不仲である”といった印象なども打ち消したいと願われていることでしょう。
ただし、そのお気持ちに佳子内親王殿下がお応えにならなければ、ご一緒のお出ましは実現しません。母に寄り添うことで、一家のマイナスイメージが少しでも軽減できるなら――いずれ皇室を離れる身である佳子内親王殿下も30歳となられ、こういった心境の変化が母娘でのお出ましとして表れているのだと思います」
秋篠宮家のイメージ戦略も大事だろうが、母親として娘の将来を憂い、皇室を早く離れたいと考えているといわれる佳子さんの想いを実現させてあげるために何ができるのかを、紀子さんには考えてほしいと思うのだが。
さて、今週の第1位は、文春が放った小泉進次郎のなんとも恥ずかしい総裁選の内幕を暴露した記事に捧げたい。
前回の総裁選では、討論会で解雇規制の緩和を容認するかのような発言をして、急失速した小泉だったが、それに懲りて、今回は自分の意見をなるべくいわず、他の候補者の口移しのような発言をしているが、裏ではとんでもない工作をしているというのである。
その前に、小泉政権ができれば、財務省の傀儡政権になるという文春の指摘を紹介しておこう。
「陣営メンバーの中枢には、木原誠二氏や村井英樹氏など財務省出身の議員が少なくない。古川禎久氏や鈴木馨祐氏など財務副大臣経験者、伊東良孝氏や大岡敏孝氏など財務政務官経験者も合わせると、15人近くになる。その上、選対本部長には現職財務大臣の加藤勝信氏が就任。財務省オールスターです」(政治部デスク)
それゆえ、仮に小泉が総理になったら、財務省の“操り人形”になってしまうのではないか――そう危惧されているというのだ。
実際、小泉が打ち出す政策も財務省寄りだという。
「基本的なスタンスは、増税はしないが給付もしない財政規律派。新たな国債発行を極力抑えたい財務省からすれば、好都合な存在と言えるでしょう」(同前)
主要大臣経験もない、ビジョンがない、妻の滝川クリステルの尻の下に敷かれっぱなしなどなど、小泉が総理としての器ではないという“証拠”は数々あるのに、総裁候補ナンバー1の地位は揺るがないように見える。
そんな小泉だが、文春が“決定的”と思えるスキャンダルを掴んだのである。
ステマというのがある。ステルスマーケティングの意味で、企業が商品やサービスの広告であることを消費者に隠し、あたかも第三者の個人的な意見や感想であるかのように見せかけるマーケティング手法。具体的には、自社製品のレビューを一般消費者を装って投稿したり、インフルエンサーに金銭や商品を提供して広告であることを明示せずに商品をおすすめしてもらったりする行為がそれに該当する。
テレビではそんなことが日常的に行われているが、政治の世界にそれを持ち込んだというのである。
それをやったのは小泉の選対の「総務・広報」をやっている牧島かれん事務所。
「事務所からメールで『ニコニコ動画でポジティブなコメントを書いて欲しい』などと、ヤラセの書き込みをするよう要請があったんです」(前出・陣営関係者)
文春はそのメールを入手。その冒頭には、次のように記されていた。
「〈ネガティブコメント一色になると、ポジティブに思っている人が、コメントを書き込みづらくなりネガティブで埋もれてしまいますので(中略)ぜひ書き込める方は、ポジティブなご意見を【早い段階から】コメント頂けると幸いです!〉
つまり、好意的な意見を最初から多く書き込んでおくことで、世間にあたかも小泉人気が圧倒的だと思わせ、『だったら応援しよう』と仕向ける作戦だ。いわゆるステルスマーケティングの一種と言っていいだろう。
文面には、専門家の知恵を借りて作った〈コメント例〉として、以下のような文言がズラリと並んでいた。
〈ようやく真打ち登場!〉
〈総裁まちがいなし〉
〈あの石破さんを説得できたのスゴい〉
〈去年より渋みが増したか〉
〈泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね〉
歯の浮くような文言が、計24パターンも羅列される。なかには、
〈谷垣総理(ママ)みたいに「みんなでやろうぜ!」〉
と、19日に小泉氏が訪問した谷垣禎一元総裁のことを引き合いに出したコメントまであった。
何より目を引くのが、他候補の誹謗中傷とも取れるコメント例まであったことだ。たとえば次の2つ。
〈ビジネスエセ保守に負けるな〉
〈やっぱり仲間がいないと政策は進まないよ〉」
先の陣営関係者がいう。
「『ビジネスエセ保守』は、前回の総裁選の際に1回目の得票トップで、最大のライバルの高市早苗さんを想定しています。仕事上、保守のフリをしているだけのニセ者だというのは悪意がある。『仲間がいない』という文言は仲間付き合いが苦手な彼女を揶揄しています」
文春は牧島を直撃しているが、「文書で回答する」といって逃げ、後から文書で、「そのような受け止めがあるとしたら、チェックが不十分であった」と返してきた。
しかし、文春報道が出るとSNSでは、「総裁選を辞退すべきだ」との批判が殺到。「総裁選辞退」がトレンド入りする事態に発展したのである。
総裁選候補者たちが中高生たちと討論するYouTubeチャンネル「ニコニコニュース」では、小泉に高校生から「ステマは民主主義の根幹に関わるのでは」と厳しい質問が出た。
小泉は、「今後二度とこうしたことのないように……」と答えたが、小泉の支持率下落は避けられないはずだ。
最新の共同通信の調査委によると、国会議員や党員・党友による地方票は、高市が追い上げ、林芳正が追う展開になっているという。
小泉が牧島のやっていることを知らないわけはない。近年、SNS戦略は選挙の重要な部分を占める。小泉自らが指示した可能性なしとはしない。
“墓穴を掘った”小泉は10月4日の投開票で1回目は1位かもしれないが、決戦投票では、高市・林連合に逆転されるのではないか。
そして、2,3位連合では、極右の高市ではなく林でまとまるのではないか。私はそう考えているのだが。(文中一部敬称略)
(文=元木昌彦)