文春の電子版がスクープした米倉涼子の麻薬取締法違反疑惑 事実だとすれば沢尻エリカの時以上の騒ぎに
さて、ラブホで市職員と何やらしていたという小川晶前橋市長(42)だが、彼女の男狂いを追及してきた週刊誌に、小川の盟友の女性や市民たちの中から、小川のいうことも一理ある、このラブホ密会を仕掛けた裏があるのではないかと“疑問”を呈する者も出てきているようだ。
「前橋市の小川晶市長(42)が既婚の男性幹部職員とラブホテルで何度も会っていた問題で、小川市長と市民が直接意見を交わす会合が13日に開かれた。非公開だったが、進退などをめぐり、参加者からは様々な意見が出たという。(中略)
小川市長は進退について『市民のために続けたいという思いもある。出直し選挙も考えることがあるが、(選挙によって)行政が止まって税金もかかる』などと説明。進退を巡っては参加者からも色々な意見が出たという。
参加した40代女性は、前回市長選で小川市長を支援したが、『今回は辞職して再び市民の判断をあおぐべきだ』と直接伝えたという。『密室で部下と頻繁に会うのは、権力者としておかしいし、疑惑をかけられる場所を選んだ危機管理能力に疑問を感じる』と話した。
一方、30代男性は『市民として自分の目で(市長を)見たいと思った。ラブホテルという場所の選択は確かに間違っていたと思うが、(市長が)自分でもダメだったと言っていた』と話し、『自分の言葉で目を見て一生懸命説明してくれた。こういう場があるのは大事』と評価した」(朝日新聞Digital10月13日 20時33分)
盟友というのは一人会派「なないろ」の入澤繭子市議だそうだ。
「入澤市議は二〇二〇年に前橋市議補選で二万三千票以上を得てトップ当選。現在三期目の女性議員です。議員になる前は自営業で、こども食堂やキッチンカー事業なども手掛けていました。無所属の一人会派ですが、選挙では立憲民主党の推薦を受けています」(全国紙記者)
入澤市議を文春が電話直撃した。
入澤は、小川市長を尾行していたのは市の関係者ではないかと考えているようだ。
「議員からなのか、市の職員からなのかわかりませんけど、内部リークがあって、その人たちは尾行をしていたのかなと。(報道にある)今年二月から尾行していたとなるとかなり長い時間になりますが、(自分の夫が浮気しているのではないかと尾行を始めた奥さま探偵団は=筆者注)自分の夫はシロだとわかった後も、なぜ執拗に尾行を続けたのか、自分に関係ないことをなぜメディアにリークしたのか、私はそっちが気になっちゃって。(尾行を)意図的にやってるってなると、この騒ぎも意図的に作ってるんじゃないかって思ってもおかしくないですよね?」
――それは市長を攻撃するという意図で?
「それ以外にないですよね。市長を攻撃するか、失脚を狙うか、メディアに売ってお金にしたいか。それ以外にやる必要ないですよね。自分に関係ないことだから。でも、誰もその点に触れないし、(市長は)責任とって辞任しろ、やめるまで叩く、みたいな現状は異常でしかない。だから何か裏があるんじゃないか、という意味もあって(10月2日に行われた小川市長の非公開の説明会で=筆者注)質問をさせていただきました」
市長の足を引っ張る謀略説まで出てきているようだ。
さらに文春によれば、小川市長は「お祭り好き」だそうだが、「反社が居る神輿会もあるよ。でも呼ばれたら行くのが政治家でしょ」(前橋の商工会議所の重鎮)
文春は、そうしたお祭りコミュニティをよく知る人物Cに直撃している。すると、
「記者さんが来る前に、警察が来て、ちょっと近所に迷惑かけちゃったんで。正直、僕も今回の事はいろいろ疑っているんです……でも言いません。巻き込まれたくないんです。あの人(小川市長)のこと、なんでも知ってますから」
突然「警察」という言葉が出たというのだが、その後のCの弁明は何がなんだかよくわからない。
さらに、2,3カ月前に、小川市長は「ストーカー被害に遭っている」と警察に相談していたという話まで出てきているようだ。
たかがといっては失礼だが、小川市長を陥れるために、ストーカーのようなことをしたりする人間が、そういるとは思えないのだが。
こうした「陰謀論」は、小川が自分の乱倫生活をこれ以上暴かれないようにするために、自らがつくりだしたのではないのか。
この小川という市長は、学歴詐称疑惑の田久保眞紀伊東市長より“しぶとい”女性のようである。
さて、次の特集は、新総裁になった高市早苗についての文春と新潮の「巻頭特集」。だが、この両誌の締め切りに、公明党が連立から離脱するという大ニュースが間に合わなかったので致し方ないが、何ともいいようがない、時機を逸した特集ではある。
だが、先週も書いたように「高市早苗Who?」である。はるか昔に、深夜番組のキャスターなるものをしていた、所属する党を何度も変えた、安倍にすり寄って寵愛を受けたことぐらいしか、彼女のことを知らない人は多いのではないか。
そういう意味で、文春、新潮の特集は高市という女性を知るうえで参考にはなる。
1961年、高市早苗は奈良県で生まれた。機械メーカーの営業職の父親と警察官の母親と高校卒業までそこで過ごした。
中・高の同級生がその頃のことをこう語っている。
「親が教育熱心で、『小学生の頃、百点を取らないと家に入れてもらえなかった』という話をしていました。荒れた中学でしたが、彼女は真面目で、放課後まで残って勉強していました」
高校は進学校の県立畝傍(うねび)高校に入学。この頃、将来を見据えた発言もしていたという。
「マーガレット・サッチャー元英首相や土井たか子元社会党委員長が活躍していた時代。『彼女たちみたいになりたい』と言っていました。大学は早慶に行きたかったようですが、授業料が高いこともあり、国立の神戸大学に進んだ」(同前)
当時は革ジャンを着てバイクに乗っていたというから、威勢のいいお姉ちゃんだったようだ。
就職が内定していたが、求人コーナーに貼ってある「松下政経塾」のポスターを見て、内定を蹴って政経塾に5期生として入塾。
だが、ここは松下電器の養成所と勘違いしていたというから、政治家になろうという気は、その頃はなかったのだろう。
当時を知る松下政経塾の関係者がこう話している。
「世界軍縮の勉強をしていた時、経済を専門とする彼女が、軍縮について綿密に調べて発表していたことを覚えています。当時から政策通で、政策立案能力がすごく高かった印象がある」
松下政経塾から派遣され、フェミニズム運動の旗手として知られた米民主党所属のパトリシア・シュローダー下院議員の事務所で勤務。1989年に帰国後、テレ朝の深夜番組でキャスターを務める。
政界を目指したのは1992年。参院選に奈良県選挙区の自民党候補として出ようとしたが、公認を得られなかった。
そこで無所属で出馬したが、これが物議を醸した。
「奈良県連では服部三男雄氏と高市氏が公認候補者でした。2人には『選ばれた者を応援すること』と約束させていたが、公認を取れなかった高市氏は無所属で出馬した。県連会長は激怒していた」(県連関係者)
結果、落選したが、翌年の衆院選の奈良県全県区に無所属で出馬して初当選。
「九四年、柿澤弘治氏や後に夫となる山本拓氏らが所属する政策集団『リベラルズ』に参加。間もなく自由党の結党に加わり、自由改革連合に合流。続いて、新生党や日本新党などが結集した新進党に参加した。ここで彼女が仕えたのが、下野していた小沢一郎氏だ」(文春)
小沢党首の下で、1996年に衆院選に出て再選するが、その翌月には新進党を離れて自民党に入党している。
「二年間でコロコロと四つの政党を渡り歩いた高市氏。自民党入党後は森喜朗氏の清和会に所属した。同派閥の小泉純一郎内閣では経済産業副大臣に就任するも、二〇〇三年の衆院選で落選。再起をかけた大一番が、〇五年の郵政選挙だ。郵政民営化法案に反対した奈良二区の滝実氏への“刺客”として小泉氏が送り込んだのが高市氏だった」(文春)
自民党に入り、権力者である安倍晋三に取り入ったのだろう。
「〇六年、安倍晋三内閣で内閣府特命担当大臣として四十五歳で初入閣。靖国神社を参拝するなど、保守色を前面に打ち出し始めたのはこの頃からだ。昔を知る元議員はこう首を傾げる。
「最近は極めて保守的なことを言っているけど、当時はそんな感じでは全くなかった。夫婦別姓に関しても賛成で、『女性が苗字を変えなくてもいいんじゃない』と言っていました。リベラル寄りの保守だったんです」
永田町関係者がこう続ける。
「『万世一系』を、高市氏が『万系一世』と何度も言い間違える場面に遭遇した。男系での皇統維持を強く主張していますが、本当に理解しているのかどうか……」
安倍に重用された高市は要職を歴任して、2021年の総裁選に出馬。だが、岸田文雄に惨敗した。
どうやら、彼女の保守体質は「出来合い」のつぎはぎで、根っからの保守派ではないようだ。
文春によれば、プライベートでは「リベラル」を謳歌してきたそうだ。
「彼女の恋愛観を赤裸々に明かしているのが、自著『30歳のバースディ その朝、おんなの何かが変わる』(大和出版)である。そこには、こんな文言が登場する。
〈男かペットか。結局私にはそのどちらかが必要なのだろう〉〈『頭の中は恋のことでいっぱい』のプライベート・ライフには呆れられてしまうかもしれない〉
とりわけ、性体験については、あけすけだ。
〈『お酒の思い出といえば、地中海で、海の見えるホテルの部屋で、飲みィのやりィのやりまくったときですね』〉」
そんな高市も2004年に9歳上の衆院議員だった山本拓と結婚する。だが、2017年に「政治的スタンスが違う」という理由で離婚。
だが、4年後にまた山本と再婚するのである。その夫が今年に入ってから脳梗塞で倒れてしまったそうだ。高市は食事の準備や入浴の手伝いなどを甲斐甲斐しくやっているという。
高市早苗という政治家は、その時々で自分を変えていくカメレオンのような人間らしい。安倍にくっついたのも、ゴリゴリの保守派を演じているのも、偉くなりたい、総理になりたいという「野望」を実現するための方便なのだろう。
だが、借り物とはいえ、染みついたウルトラ保守のイメージが、26年もの長きにわたって連立を組んできた公明党の反発にあい、総理になれるかどうかの瀬戸際に立たされている。
それも彼女が選んだ道だ。いまさら、「私は本来はリベラルな人間だ」といっても手遅れだが、政界が面白くなってきたのは間違いない。
さて、今週は「番外」を設けて、文春の電子版がスクープした米倉涼子の「麻薬取締法違反」疑惑について紹介しようと思う。
本誌ではなく、電子版の独自取材で、今のところ何回かに分けて報じているのだが、これが事実だとしたら、2019年に女優の沢尻エリカが合成麻薬MDMAなどの所持・使用で逮捕されたが、それ以上の騒ぎになるはずだ。
だが、他のメディアは、文春の報道を見守るだけで、大きく報じてはいない。
この報道がもし、事実でなかったら、文春は手ひどいしっぺ返しを食うことは間違いない。
最近は、「朝日化した」「不倫文春」などと、文春への風当たりも強くなってきている。
そいう意味では、文春の威信を賭けた米倉涼子(50)薬物報道である。
第1報は10月11日。
「『週刊文春』取材班は今年6月上旬、マトリの捜査線上に米倉が浮上しているという情報を入手。それ以来、約4カ月にわたり、米倉の行動を確認してきた。
捜査が大きく動いたのは、8月20日。この日の夕方6時半頃、マトリは東京都内の米倉の自宅マンションに踏み込み、家宅捜索を実施した。この自宅マンションは、米倉が交際中のアルゼンチン人ダンサー、X氏と半同棲生活を送る“愛の巣”でもある。
『自宅からは、麻薬取締法で所持が禁じられている違法薬物が複数、押収された。また、違法薬物を使用する際の器具なども発見されています』(司法関係者)」
しかし、家宅捜索の2日後に、米倉はヨーロッパに向けて渡航し、約2週間にわたりロンドンなどを周遊したという。
家にガサをかけて、違法薬物が押収されているのに、マトリが米倉を2週間も海外旅行に行かすだろうか?
証拠隠滅、薬物を体内から排出させるなど、2週間あればできるのではないか?
疑問はあるが、先を続けよう。
米倉は帰国後、様々なイベントを全てキャンセルしているという。
第2報。米倉が暮らしているのは、2008年6月に購入した東京随一の高級住宅街の分譲マンションだという。米倉が交際中のアルゼンチン人ダンサー、Xと半同棲生活を送る“愛の巣”でもあるそうだ。
8月20日、2匹の犬を散歩させて帰ってきた米倉に「待機していたグレーのアルファードから数人の麻薬取締官が飛び出し、彼女を取り囲む。そして、一気にマンション内へ雪崩込んだ」(文春)というのである。
「えっ、なにぃー! 何なの!」
文春の記者が見守る中、エントランスに米倉の甲高い怒号が響き渡ったというのだから、文春はマトリが動く日を張り込んで待っていたのだろう。
第3報。6月16日、米倉とアルゼンチン・ダンサーXとの愛ある生活を文春は目撃している。
「2人は5年以上の付き合いで、もはや夫婦同然。X氏は週2回程度、新宿区内のタンゴスタジオで講師として働いていましたが、当然そのお金だけでは生活できないはず。彼は米倉さんの身の回りの世話をしており、事務所としても2人のデートなどを支えるのが重要な仕事の一つになっていました」(事務所関係者)
その前の6月9日、文春は米倉の“異変”を見ている。
「首元に赤色のスカーフを巻いた米倉の耳元に、X氏が時折、何かを囁く。耳を傾ける米倉の眼鏡の奥の目元は窪み、濃い隈が浮かんでいる」
やつれているのは、年齢のためか、Xへの愛の苦しみか、はたまた……。
第4報。文春が帰国した米倉を直撃。
「9月6日夕方5時過ぎ、黒いマスクにベージュのキャップ姿の米倉は、羽田空港の第2ターミナル国際線到着ロビーに姿を現した。大きなカートに身を委ねるように歩を進める米倉。文春記者を名乗って質問したが、終始俯き加減で視線は定まらない。頬がこけるほど激ヤセし、大女優のオーラはなく、顔からは生気が消え失せていた」(同)
――8月20日にマトリのガサ入れがあった?
「……」
カートで記者の身体にぶつかりながら、なお突き進むなど狼狽の様子を隠さない。何を投げかけても無言だった米倉だが、ある人物の名前を出すと、初めて声を発したという。
――Xさんと半同棲されていたと思うんですけど?
「突然なんで……」
押収されたものが鑑定中だと質しても、「何の話だか全然わからない」というだけ。
と、ここまでだが、16日発売の文春ではもっと核心をついた記事が出るのだろうか。
今や大女優といっていい米倉の薬物疑惑報道。まだ、事の真偽を含めて、わからないことが多いが、文春の続報を待つこととしよう。(文中敬称略)
(文=元木昌彦)