CYZO ONLINE > カルチャーの記事一覧 > 「真剣な既婚者同士の出会い」を掲げるマッチングサービス
「真剣な既婚者同士の出会い」を掲げるマッチングサービス

「家庭に居場所がない…」責任感と孤独に揺れる既婚男性の“心の穴”を埋める、新しい出会いの形とは

「真剣な既婚者同士の出会い」を掲げるマッチングサービス『Healmate(ヒールメイト)』には、「家庭に自分の居場所がない」と感じる既婚男性の声が数多く寄せられるという。なぜ、家庭に不満を抱えながらも、多くの男性は離婚を選ばないのか。彼らが本当に求めているものは何なのか。同サービスを運営するレゾンデートル株式会社代表・磯野妙子氏が、多くの男性会員から見聞きした実情とサービスに込めた真意を語る。

「家庭に居場所がない…」責任感と孤独に揺れる既婚男性の“心の穴”を埋める、新しい出会いの形とはの画像1

――「真剣な既婚者同士の出会い」を掲げるマッチングサービス『ヒールメイト』ですが、磯野さんがサービスを立ち上げようと考えた理由についてお教えください。

レゾンデートル株式会社代表 磯野妙子(以下、磯野) 私自身、『ヒールメイト』を作るまでは、結婚生活は結婚した相手と生涯添い遂げるものだと認識していました。自分の両親も最後まで添い遂げたので、それが当たり前だと思っていたんです。しかし、実際に結婚生活を送る中で、恋愛結婚当初の状態を長く続けるのは難しいと感じるようになりました。価値観の違う人と一緒に生活したり、子育てをするのは容易ではなく、生涯結婚生活を続けることの難しさを痛感したのです。

夫婦生活に限界を感じて「離婚したい」と伝えても、夫からは「子どもが成人するまでは離婚しない」と言われてしまって。「このまま飼い殺しのような状態で一生を終えるのだろうか」と絶望しました。かといって、いがみ合う夫婦の中で子育てをしたくなかったですし、中途半端に結婚生活を維持しながら婚外恋愛をする人生も嫌でした。

そこで離婚を前提に、他の既婚者向けのマッチングサイトで第二の人生を共に歩めるパートナーを探し始めました。ただ、そこにいたのは性的な目的の男性や「家庭は尊重しつつ、こそこそ会おう」というスタンスの男性ばかり。ある時、会った男性から「こういう所で再婚相手を探す男なんて100%いないよ」と言われ、大きなショックを受けました。家庭で傷ついた女性が、ここでもまた傷つけられてしまう。これでは女性は救われないと感じ、女性が安心して、同じ思いを抱える男性と出会える場所を作りたいと決意したのがきっかけです。

――『ヒールメイト』には多くの既婚男性も登録されているそうですが、彼らは具体的にどのような思いを抱えているのでしょう?

磯野 イベントなどで直接お話をうかがうと、「家庭に居場所がなく、虐げられていて、自分の存在意義がわからなくなっていた」といった切実な声を聞くことがあります。夫や父としての役割を懸命に果たしているにもかかわらず、家庭では「稼いで当たり前」と見なされ、感謝されることも、褒められることもない。奥様との会話が次第に減っていく中で、孤独感を深めている方が多い印象です。

――サービス利用者の悩みとして、特に聞かれるものはなんですか?

磯野 多くの方が、失われた自尊心を取り戻したいという思いを抱えています。例えば、意外に多いのがパートナーからのモラルハラスメントに悩んでいるケースです。女性会員からは「お前は何もできないだろう」と夫から言われ続け、自己肯定感が低くなってしまったという相談をよく受けます。そしてこれは、決して女性だけの問題ではありません。奥様からモラハラを受け、虐げられているという男性会員もいらっしゃいます。そういった方たちは自信を取り戻すきっかけを求めていると感じます。

それに加えて、男性会員から特に多く聞かれる悩みがセックスレスです。奥様に拒否され、男性としての自信を失ってしまう。しかし、彼らが求めているのは性的な欲求の解消だけではありません。もしそうであれば、他のサービスを利用すればいいだけの話です。それだけでは満たされない人とのコミュニケーションや心の温もり、信頼関係といった”心の穴”を埋めたいという思いで登録されているのだと感じます。突き詰めていくと、皆さんなんだかんだ言って「寂しい」ということなのだと思います。

一方で、男女共に第二の人生を求めて登録されている方の数はある程度限られています。特に家庭に不満を抱えながらも、実際に離婚を考えている男性は少ない印象です。その背景には、男性ならではの強い責任感があると考えています。「結婚したからには生涯面倒を見なければいけない」という思いから、簡単には相手を見捨てられない。また、離婚調停は非常に大変ですし、奥様が専業主婦だった場合の経済的な負担、お子さんに会えなくなる可能性などを考えると、男性にとって離婚は現実的にメリットが少ないのでしょう。加えて、「離婚は人生の敗北者」という世間からのプレッシャーも、次の一歩を踏み出せない大きな要因になっていると感じます。

「家庭に居場所がない…」責任感と孤独に揺れる既婚男性の“心の穴”を埋める、新しい出会いの形とはの画像2

歪が生じ始めた結婚観のゆらぎ

――良い意味でも悪い意味でも、男女共に”結婚”という契約関係に縛られる部分があるということですね。こうした中でも近年、「卒婚」といった言葉も聞かれるようになりました。世間の結婚に対する考え方はどのように変化してきたとお考えですか?

磯野 現在の結婚制度そのものに、皆が限界を感じてきているのではないでしょうか。昔は「我慢するしかない」という一択だったかもしれませんが、女性の社会進出が進み、インターネットで様々な情報が入ってくることで価値観も多様化しました。また、テレビドラマなどで婚外恋愛的なものが多く描かれるようになり、「オープンにはできないけれど、実はこういう人は多いんじゃないか」と共感を生んできたことも影響していると思います。

――その上で、『ヒールメイト』が利用者を「既婚者限定」にしている理由とはなんでしょう?

磯野 実際に、世の中には独身の方も既婚の方も登録できるサービスは多々あります。ただ、例えば独身だと偽った既婚男性が独身女性とマッチングし、女性が騙されてしまうケースが後を絶ちません。私個人として、その不均衡な状態は許せないと強く思いました。だからこそ、お互いが既婚者で、同じような悩みを抱え、共感できる部分が多い人たちだけの場にしたほうが、双方にとって安心して使えるのではないかと考えたからです。

――とはいえ、どうしても不倫や不貞行為を助長するのではないか、という批判もあるかと思います。その点についてはどのようにお考えですか?

磯野 もちろん、そうしたご意見があることは承知しています。しかし、私としては不倫を推奨しているわけでも、こそこそとした関係を続けてほしいわけでも全くありません。むしろ、現在の夫婦関係の修復が難しいのであれば、ご自身でけじめをつけて次の人生を歩むほうが、お互いにとっても、周りにとっても幸せだと思うんです。

私たちが一番望ましいと考えているのは、一度外の世界を見ることで「やっぱり配偶者が良かった」と家庭に戻り、関係を再構築していただくことです。多くの方が求めているのは、必ずしも性的な関係だけではありません。家庭でのコミュニケーション不足や、時にはパートナーからのモラハラによって失われた自尊心を取り戻したい。そうした「心の穴」を埋めるための救いや癒やしを求めているのです。だから、このサービスがご夫婦がもう一度向き合うきっかけになってくれたら嬉しいと思っています。

――その上で、男性と女性で料金に差が設けられている理由はなぜでしょう?

「家庭に居場所がない…」責任感と孤独に揺れる既婚男性の“心の穴”を埋める、新しい出会いの形とはの画像3
【「ヒールメイト」公式サイトより】

磯野 まず、厚生労働省のデータなどでも示されているように、男女間の経済格差が背景にあります。特に経済的に自立できずに悩んでいる主婦やパートの女性にも使っていただくための価格設定です。一方で、男性にとっては決して安くない会費かもしれませんが、それによって真剣な方にご利用いただきたいという思いがあります。他の既婚者向けサービスの中には「性的サービスを受けに行くより安い」といった感覚で利用する方もいると聞くので、そうした人をフィルタリングする意味合いもあるんです。

個人情報を守る仕組みからコミュニティ機能まで

――ご自身の経験から、ユーザーが安心して使えるための様々な工夫をされている、と。『ヒールメイト』では具体的にどのような安全対策を設けていますか?

磯野 私が他のサイトを使っていて嫌だったことを、とにかくすべて排除するという前提でサービスを設計しました。例えば、他のサービスでは年齢を詐称できてしまうものもありますが、『ヒールメイト』では身分証を提出いただき、スタッフが入念に確認するため、一切詐称ができないようになっています。また、既婚者マッチングの業界では初めて個人情報保護の認証資格である「JAPHICマーク」を取得しています。

ほかにも、プロフィール写真はサイト上で手軽にぼかし加工ができるようにしています。以前、私が他のサービスを使っていた際に、写真を送った途端に相手からブロックされてとても傷ついたことがありました。ですから、そんな思いをする人が出ないよう、双方が写真をアップロードしない限り、お互いの写真を見られない仕組みを導入し、特許申請もしています。

――システム面以外での対策はありますか?

磯野 残念ながら、性的な目的を隠して入会する方もゼロではありません。万が一、警察が関わるようなトラブルが起きた場合は、私や担当スタッフが被害に遭われた方と直接お話をし、顧問弁護士の紹介などのサポートを行っています。そうした法に触れるトラブル事例は、抑止力と啓発のためにあえて会員に向けてサイト上で報告していますし、会員様には安易にサイト外の連絡先を交換しないよう注意喚起も行っています。

「家庭に居場所がない…」責任感と孤独に揺れる既婚男性の“心の穴”を埋める、新しい出会いの形とはの画像4
【2025年6月開催の3周年イベント風景】

また、運営側が用意したいわゆるサクラは一切いませんが、投資詐欺などを目的とした業者が入会してくることもあります。そうしたアカウントや不適切な投稿をスタッフが24時間365日監視する体制を整え、少しでも怪しいと判断すればすぐに強制退会させるなど、徹底的に対応しています。そのおかげで、男性会員からも「他のどのサイトよりも圧倒的に安心できる」というお声をいただいています。

――本サービスには、他のマッチングサービスにはないユニークな機能があるとも伺いました。

磯野 当サービスは1対1の関係だけでなく、コミュニティとしての機能も重視しています。会員の「同じ悩みや趣味を持つ人と話したい」という声から、個別に話せるグループチャット機能を作りました。さらに「みんなで会いたい」という要望に応え、12人以下の小規模なイベントをユーザー自身が開催できるシステムも導入しています。

ほかにも、私たちが主催となり、100~200人規模のパーティーイベントを定期的に開催しています。驚いたのは、イベントで男性同士が意気投合するケースが非常に多いことです。実際に、男性会員同士が「一緒に仕事を始めた」という報告も聞いていて、仕事や地域のしがらみがないからこそ生まれる、新しい人間関係の形だと思います。

新たな視点や関係性を求めて

――『ヒールメイト』を通じて、ユーザーにはどのような関係を築いてほしいとお考えですか?

磯野 もちろん、利用者として恋愛関係を求めている女性も男性もいます。ただ、それだけではなく、新たな人間関係を求めている人がいるのは確かです。夫婦間だけでは見ているものが違い、どうしても話が合わなくなってくることもありますよね。このサービスが、新しい視点や関係性を見つける場になればと考えています。

――最後に、『ヒールメイト』とレゾンデートル株式会社の今後の展望をお教えください。

磯野 男性の会員様から「『ヒールメイト』での出会いによって本当に人生が救われた」という感謝の言葉をいただくことがあり、大変嬉しく思っています。なので、今後もどこよりも安心して使っていただける場所であり続けることが我々の使命です。ただ、このサービスは一時的な心の救いにはなっても、根本的な解決にはなっていない「焼け石に水」のような側面があるとも感じています。そのため、将来的には女性が根本的に自立し、救われるような新しいサービスも計画しています。

そして、女性だけでなく、男性の皆様もそれぞれに抱えているものがあると思います。『ヒールメイト』を通じて、少しでも心の穴が埋められ、失った自信を取り戻し、今日よりもより良い人生になる、そんなきっかけを掴んでいただけたらと願っています。

【PR】当原稿はインフォメーションです。


「家庭に居場所がない…」責任感と孤独に揺れる既婚男性の“心の穴”を埋める、新しい出会いの形とはの画像5
Healmate(ヒールメイト)は、既婚者専用のマッチングアプリ。男女の真面目な出会いやセカンドパートナー探し、異性・同性の友達づくり、仲間づくりなど、様々な用途でご利用いただけます。掲示板やグループチャット、イベント(オフ会)などの機能もあり、既婚者コミュニティとしても活用されています。
女性は完全無料、男性は登録無料でマッチング女性とのメッセージ以上は有料です。登録は簡単ですから、ぜひ一度サイトをのぞいてみてください。

【サービス概要】
名称:Healmate(ヒールメイト)
サービスURL:https://healmate.jp/
累計会員数:40万人
男女比:男性 54%、女性 46%
会員年齢層:20~50代
料金:女性 無料
   男性 スタンダードプラン ¥9,800/月
      プレミアムプラン  ¥11,800/月
※割引料金が適用されるお得な3カ月プラン・6カ月プラン・12カ月プラン有(例:6カ月プランなら1カ月あたり¥5,800)
お支払い方法:クレジットカード各種、PayPal、あと払いPaidy、銀行振込
インターネット異性紹介事業届出済 受理番号(30220008-000)

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
会社名:レゾンデートル株式会社
設立:2021年12月7日
代表者:磯野妙子
会社HP:https://raisondetre-inc.co.jp/
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 16階
電話:03-5324-2880
MAIL:info@raisondetre-inc.co.jp

サイゾーオンライン編集部 

芸能・政治・社会・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト。

X:@cyzo

サイゾーオンライン編集部 
最終更新:2025/11/07 18:00