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KIBA x ANCHANG インタビュー対談後編 ~お金を払うとかライブ会場に行く、そいうことを含めて音楽には価値がある

ANCHANG(SEX MACHINEGUNS)とKIBA(Gargoyle)
ANCHANG(SEX MACHINEGUNS)とKIBA(Gargoyle)
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前回のインタビューからの後編、一挙公開となります。

――ちなみにSEX MACHINEGUNSは学園祭バンドで始まり、プロを目指そうみたいなその変わり目はいつだったのですか?

ANCHANG:これややこしいんですけど、もう一個別にいろんな鹿児島内の大学から集まった別ユニットみたいな正統派メタルバンドがあって、そっちが本気だったんです。歌詞もおふざけなし。この頃は上手かったらえらいんちゃうかみたいな時代で、それでライブハウスにで始めたんですよ。

 同時期に大学の同級生で、プロになりたいからって一回東京に出ていったやつがいたんです。BARBEE BOYSのローディーをして、その後、二井原実さんに付きたい言うて、デッド・チャップリンのローディーまでしたんだけど、お父さんが倒れて、頼むから大学だけ出てくれってことで、戻ってきたんです。こいつはライブハウス事情とかプロになるにはこの段階を踏まなあかんっていうのを知っていたわけです。

 あるとき、あいつがこんなことして、あんなことしてた、機材は無理してでも買わなあかん、みたいなことを説明してくれてるところに、たまたまおったんです。その上、博多のすごいバンドとかでも集客がどのくらいかを知って、これは無理だ、我々はGargoyleにはなれないって思ったんです。

KIBA:(笑)

ANCHANG:それでぼくは一度サラリーマンになってます。ただそれは何でかって言うと、さっき言ったように愛媛、鹿児島の国分と田舎で生活してきたから、一回東京を見てみたかったんです。博多ですごいんだったら、東京行ったらどんなすごいのが出てくるのかと。

――その間、ギターは弾かれていたのですか?

ANCHANG:弾いてますけど、あくまで趣味のメタルです。

――そこからどうSEX MACHINEGUNSにつながるのですか?

ANCHANG:そうなんですよね、どうやったかよくわかんないんですよ(苦笑)

KIBA:そんなのインタビューで何回も答えてるでしょ(笑)

ANCHANG:ちゃうんですよ。ややこしすぎて、まぐれの結晶みたいなところがあるんです。

 さっき言った本気で目指してたバンドは諦めたけど、学祭バンドのSEX MACHINEGUNSで面白がって、BSヤングバトル出たりとか、オーディションにカセットテープを送ってたりとかしてたんですよね。たまたま日本コロムビアの発掘オーディションみたいなところにカセット送ったら、たまたま手紙が返ってきたんです。「面白いし、ライブを観てみたいです」みたいな。結局落選は落選だったんですけど、若かったんで、その時のボーカルのやつが電話してみようぜって。

KIBA:その当時はボーカルじゃなかったんだね。

ANCHANG:ぼく、ボーカルじゃないです。

KIBA:おぉ。ギター?

ANCHANG:はい、ギタリストです。それで、電話したら取ってくれたんですよ。担当の人がまだ若かったんですよね。面白いから一回東京でライブやってみたら? みたいなことを言ってくれたんです。

 それで東京でライブをやったんです。そしたら、思ったよりも……思ったよりと言ってもお客さにいないからウケようがないんだけど、ライブハウスの人たちにウケて、そこでちょっと変な調子に乗ったんです。

――それはまだSUSSYさんとかもいらっしゃらない頃ですか?

ANCHANG:いないです、大学生の時のメンバーです。だたその対バンにNOISYがいたんですよ。それでNOISYと仲良くなって電話番号交換して遊んでて、「なんかする? 何がしたい?」って言ったら「SEX MACHINEGUNSがやりたい」ってNOISYが答えたんです。

それで、あ、そう? ええよ、じゃあ曲も5曲くらいあるしみたいな。それでやり始めたのがきっかけっちゃあ、きっかけですかね。

――NOISYさんが。

ANCHANG:そう、対バンにいたんです。仲間外れにされてましたね(笑)

KIBA:SEX MACHINEGUNSっていう名前は引き継いだけど、ある意味そこで始まったってことだろうね。

ANCHANG:そうですね。

――SEX MACHINEGUNSはその後、音楽界を席巻するじゃないですか。KIBAさんは当時のSEX MACHINEGUNSを観ていたのですか?

KIBA:よくってほどじゃないけど……あんまり人のライブに行ったりしないので、タイミングが合えば観たりだとか、聴いたりはしていました。人気あるんだろうなっていうのは何となく知っていました。

――メジャーデビュー後、Gargoyleとの交流はあんまりなかったんですか?

ANCHANG:全然しゃべってくれない(苦笑) たぶんその時のKIBAさんのキャラがあったんでしょうね、きっと。逆にぼくはその時のKIBAさん知ってるから、いまこんなになってるのにびっくりなんですよ。それはたぶんKIBAさんも当時そうしてたと思うんですが。

KIBA:もともとあんまり社交的じゃないから、隅っこに座ってしゃべらないで済むなら、そうしていたいタイプなんだよね、いまでも。

ANCHANG:ライブの時もMCとかせんかったですもんね、昔。

KIBA:うん、してないね。6年間、一言もMCしゃべってないです。

KIBA(Gargoyle)
KIBA(Gargoyle)

最終更新:2025/12/30 16:00