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高市首相と統一教会、週刊現代迷走、そして山本太郎不在の永田町 元木昌彦が斬るスクープ週刊誌最前線

 お次はFRIDAYから。

 文字通り、テレビで見ない日がないほど引っ張りだこのゆうちゃみこと古川優奈は、イベント、モデル業にバラエティ番組出演と多忙な日々を送っているそうだ。

 都内が凍てつく寒さに襲われたその夜も、帰宅したのは夜9時すぎ。「風呂キャンセル界隈」の人として知られた彼女だが、こんな日ぐらいは湯船にお湯を張ってあたたまって…と思っていると、彼女が表通りに出てきたという。

 彼女がタクシーを飛ばして向かったのは、こぢんまりとしたマンション。そこで1時間ほど過ごしてから、再び外に姿を現した。YouTubeの撮影だったのか、何かの打ち合わせだったのか、あるいは個室エステか……と思案したが、その答えは一瞬で判明したそうだ。

 野生動物のように鋭く、大きな瞳が特徴的なイケメンが、彼女の隣を歩いていたのだ。談笑しながらちょっと散歩した後、二人はタクシーをつかまえて、都心方面へ走り去ったという。

 このイケメンの正体をFRIDAYはこういう。いまから3年ほど前、ゆうちゃみとの通い愛をスクープした格闘家の玖村将史(くむらまさし・27)だったのだそうだ。

 美形ファイターとして有望視されていたが、ライバルにも抜かれ、移籍しても初戦敗退。

 悩む玖村を支えたかったのか、去年には復縁していたといわれているそうだ。なかなかいい話ではないか。

 多い時は週に3回も彼のところへ出かけているという。結婚も間近い?

 さて、東京地検は、麻薬取締法違反などの容疑で書類送検された女優の米倉涼子(50)を不起訴処分にしたことを発表した。関東信越厚生局麻薬取締部、いわゆる“マトリ”の捜査は大失敗だったと見られているが、検察も激怒したというそのあきれた実態とは一体、いかなるものだったのか? 新潮がこう報じている。

 米倉は昨年、恋人で同居相手のアルゼンチン人ダンサー、ゴンサロ・クエッショと共に、違法薬物に関与している疑いが浮上した。マトリは自宅に家宅捜索をかけて“ブツ”を押収したものの、最終的に彼を取り逃がしたとされている。

 社会部記者によれば、

「マトリの大チョンボですよ。ガサ入れ後、違法薬物の共同所持の容疑で米倉と恋人の身柄をそろって押さえるべく逮捕状を請求しようとした矢先、彼の所在を見失ってしまったのです。大慌てで探したところ、オトコはすでに出国していた。今もなお日本には戻ってきていないようです。大物相手ということもあって、検察は“捜査の体を成していない”と怒り心頭でした」

 私も以前、ここでマトリのお粗末さを縷々書いたが、その通りだったようだ。

「米倉は“クスリは私のものではなく、あるのも知らなかった”と否認している。共同所持罪で起訴するためには本来、彼女だけでなく同居人にも取り調べをして、供述を突き合せる必要があった。それができなくなった今回、書類送検は捜査の帰結として手続き上、行っただけでしょう」(前出記者)

 厚労省関係者は大失態の背景についてこう述べている。

「マトリは警察に比べ、逮捕に向けた証拠固めの意識が低いという事情もあった。手がけた事件が不起訴になることを恥とする警察に対して、マトリはそこまでではありません。むしろ麻薬を根絶するためには、積極的に捜査を進めるべきだと考える傾向がある。警察とは、組織の“論理”が異なるのです」

 米倉のほうは、昨年から捜査情報が漏れ続け、文春などに疑惑を報じられてきたことに納得がいっていないそうだ。

「書類送検の事実を独自で報じたのはフジテレビと系列局だけで、他社は後追いしませんでした。“逮捕に至っておらず、不起訴になるとみられる事件を、世に出す意義があるのか”と言う人もいるからです。フジ以外の社はそうした批判を織り込み、わざわざ危ない橋を渡ろうとはしなかった可能性があります」(厚労省関係者)

 米倉は、マトリの事情聴取で“もう芸能界を引退する”と弱気な面を見せたという。今後、彼女の女優生命はどうなってしまうのか。芸能デスクがこう語る。

「テレビへの復帰は、当面無理でしょう。しかし、配信系メディアなら可能性はある。すでに撮り終わっていた作品ではありますが、実際、アマゾンプライムビデオでは2月13日から、米倉主演の映画『エンジェルフライト THE MOVIE』が配信される。同10日に開催予定の完成披露試写会は、書類送検後ということもあって注目を集めるかもしれません」

 米倉最後の映画になるかもしれない今作品、視聴回数だけは伸びるか? と新潮は書いている。だが、何でも忘れてしまう国民性だから、この程度のかすり傷はアッという間に忘却してしまうだろう。

 不起訴ということは起訴できなかった、それだけの証拠がなかったのだから、米倉は堂々としていればいい。それだけの話である。

 ここからは高市早苗首相(64)三連ちゃん。彼女の義理の息子、山本建福井県議(41)は福井2区から立候補する予定だったが、出馬会見の翌日、一転して不出馬を表明。本人は“世襲批判”を受けてやむを得ず、と説明するが、騒動は首相の夫婦仲にも深刻な影響を及ぼしていると新潮が報じている。

 山本は、高市首相の夫、山本拓・元衆院議員(73)と前妻との間に生まれた長男で、首相にとっては血縁関係のない義理の息子にあたる。

 山本は1月23日、地元・福井で記者会見を開き、「支援者の期待に応えたい」と出馬への意欲を述べていた。

 政治部デスクは、

「建氏が出馬表明した福井2区はもともと拓氏の地盤。出馬を決めた背景には拓氏の強い勧めがあったと聞いています」

 続けて、

「拓氏は小選挙区の区割り改定により、高木毅・元衆院議員(70)に2区を渋々譲っています。ただ、あそこは拓氏の父親、つまり建氏の祖父の時代から山本家の地盤だった。前回の総選挙で拓氏は、高木氏が裏金問題で自民党非公認となったことを受けて、無所属で2区から出馬。結果、高木氏と票を食い合って落選し、引退した。建氏はその父親の雪辱を果たす使命を背負っていました」(同)

 しかし、山本の出馬を党本部は歓迎しなかったという。

「同じ選挙区に日本維新の会を除名後、自民会派入りした斉木武志前衆院議員(51)がいたからです。なにしろ昨年、斉木氏の自民会派入りを主導したのは、選挙の責任者である古屋圭司選対委員長(73)ですからね。党執行部は県連が申請した建氏の公認を見送り、斉木氏を“支持”する決定を下しました」(同)

 しかし、県連側は党本部の姿勢に反発して、23日午後、緊急執行部会を開き、独自に山本を支援する方針を固めたのだが、山本は出馬会見の翌24日、再び会見を開き、

「私の存在が党の足を引っ張ると少しずつ理解し、決断に至った」

 と話し、突如、不出馬を表明した。

 夫が支援する息子を、妻の高市の党が足を引っ張った。夫婦仲が心配になるのは自然だろう。

 自民党関係者は騒動の裏で起きていた一件をこう明かす。

「拓氏は建氏の出馬にこだわりましたが、高市首相は建氏についてはなから“何もしなくていい”と公認を出さない姿勢でした。二人は激しく言い争いをしたと聞きました。地元政界にも、夫婦の“離婚危機”が伝えられています」

 しかし、山本拓本人に聞くと、

「俺自身が彼女に相談せずに、今までも好きなことをしてきたからね」

 といいながら、

「(離婚危機など)ないって。夫婦げんかする暇なんてあるか」

 と強調したというのだが、選挙結果によっては喧嘩ではなく熟年離婚へ行く可能性もあるのではないか。

 何しろこの二人、一度離婚して、また再婚した過去があるのだから。

 ところで、相変わらず高市首相の支持率が高いようだ。私には何を根拠にして彼女を支持するのか全く理解できないので、回答者一人一人に聞いてみたいと思うが、たぶん、「初の女性総理だから」「他にいい人がいないから」という理由なき理由で回答しているだけなのだろう。

 そういう人たちは文春など読んでもいないから、高市首相が統一教会とどんなに親しかろうと、怪しい人物からパー券を買ってもらっていても、知らないし、知ろうともしないのだろう。

 今のところの新聞、テレビの選挙予測で「自民党圧勝」といわれれば、寄らば大樹の陰と、自民党に雪崩を打つのだろう。

 文春編集部は虚しさを感じていないか? そっちの方が心配である。

 今週の「高市事務所の裏帳簿入手や統一教会にパーティー券を購入してもらっていたいた」問題など、党首討論の場で追及されれば、選挙の動向を左右しかねない。だが、高市首相はNHKの党首討論もドタキャンするぐらい、この問題を追及されるのを恐れているから、逃げ隠れしている。

 呆れ果てた首相である。山本太郎前れいわ新選組代表ではないが、有権者は候補者の「嘘」を見抜く目と頭がなくてはいけない。

 文春は高市事務所関係者から、彼女の政治資金パーティのパー券購入者が細大漏らさず記載されている内部資料を入手したというのだ。

 事務所関係者は声を潜めてこういう。

「事務所のスタッフが作ったリストです。政治資金パーティを開催した時の、入金記録をすべて把握しておくための、門外不出の資料です」

 エクセルファイルの表には、11年、12年、19年に高市事務所が販売した、パー券の購入者や金額、振り込み日、紹介者名などが事細かに記載されているという。

「政治資金規正法では、二十万円を超えるパー券の収入分に限って政治資金収支報告書への記載義務が生じ、購入額と購入者が公開される。だがリストには、公開基準以下の少額の入金履歴も、すべて載っている。

 つまり、総務省と奈良県に届け出る収支報告書のもとになる、カネの収入を記載した“裏帳簿”なのだ」(文春)

 文春が念のため法人・個人で20万円超の購入者を調べると、パーティを主催した高市が代表を務める自民党奈良県第二選挙区支部の収支報告書に記載されたものと、金額も、日付も、一致しているという。

 文春は20万円以下で購入した企業などへも問い合わせ、確認してもらっている。実に念を入れた取材である。

 その結果何が判明したか? 

「まず特筆すべきは一九年のリストだ。この年、高市氏が開催したパーティは一度のみ。それが、大阪市内で開かれた『Fight On!! sanae2019 高市早苗支部長の出版をみんなで祝う会』。冒頭の場面は、同会の様子である。

 一つ目の疑惑は、次の、まったく同じ2つの入金履歴にある。

〈世界平和連合奈良県連合会/郵振/3月13日 /20,000〉

〈世界平和連合奈良県連合会/郵振/3月13日 /20,000〉

 世界平和連合とは、旧統一教会の創始者・文鮮明氏が創設した団体だ。『TM特別報告』の報告者の一人、梶栗正義氏が会長を務めたこともある。その地域組織の奈良県連合会が、一九年に計四万円分のパー券を購入していることを示す。

 さらに一二年分のリストを紐解くと、紹介者を〈世界平和連合〉として、A氏ら三名が、二万円ずつ計六万円分のパー券を購入している。一二年の六月九日には、シェラトン都ホテル大阪で政治資金パーティが開かれたが、

『A氏は世界平和連合奈良県連合会の事務局長を務めていた人物。旧統一教会の大和郡山教会(奈良県)にいたこともあります。一九年に開催された旧統一教会系イベント『ピースロード』でも事務局長を務めている』(奈良県政関係者)」(文春)

 高市首相はこれまでも統一教会との関係はないといい張ってきたが、この重大疑惑について説明責任があることは言を俟たない。

 そのほかにも、大量にパー券を購入してもらっていた地元の社長が逮捕されると、収支報告書に記載していないなど、政治資金規正法にひっかかる事案も見つかっていると、文春が報じている。

 他のことは別にして、高市首相は、自らと統一教会との関係を詳らかにして、国民の審判を受ける必要があるのに、逃げ回ってばかりいる。こんな人間に日本を任せていいのか? いいわけはない。

 今週最後の記事は、総選挙予測。

 概ね、新聞、テレビの予測では「自民党大勝」と出ている。だが、雑誌では「自民党の単独過半数は無理」(新潮)、「大敗、目標の与党過半数に届けば御の字」(週刊現代)、「賭けに出た高市早苗首相は『崖っ縁だ!』」(FRIDAY)と、自民党に厳しい。

 中でも文春は、当落リストを表組して、自民党と維新を合わせても過半数に届かないと見ている。私は信じたいが、どっちがほんとなのか?

 高市早苗首相は一月二十六日の党首討論会で、「与党で過半数」に届かなかった場合、「即刻、退陣することになる」と進退を明言した。

 文春は政治広報システム研究所代表の久保田正志と共に、全選挙区の情勢分析をもとに選挙予測を実施したという。

 この予測はよく当たると評判だ。それによれば、

「その結果、自民党は現有から六議席増の計二百三議席。維新は現有から五議席減の計二十九議席。与党あわせて二百三十二議席と、過半数(二百三十三議席)にはわずか一議席届かない数字になった。与党系無所属で当選予測となった二議席を足して、ようやく過半数に達する綱渡りの情勢だ」

 というのである。

 その理由を久保田がこう解説する。

「とにかく解散のタイミングが悪すぎました。『物価高対応が最優先』と言っておきながら、予算審議はそっちのけで解散に打って出たことに、世間から批判の声が高まりつつある。実際、共同通信の世論調査では、今回の解散に反対する人は47.3%と、賛成の44.0%を上回っています。さらに、いま日本各地が強烈な寒波に見舞われている。せっかくサナエ人気で無党派層を取り込めそうだったのに、寒波により投票率が上がらず、浮動票の上乗せが期待できません」

 しかし、文春が昨年11月に行った予測では、自民党が単独で過半数を超える241議席獲得という結果だったが?

「中道改革連合の結成により、当時とは政界の風景が一変しました。投票率が上がらない分、組織票がものを言う選挙戦になる。連合と創価学会の組織票に支えられた中道にとっては有利な状況です」

 しかし、その中道は議席を5議席減らして167議席に終わるという。

「小選挙区では、立憲に上乗せされる学会票の恩恵が大きい。学会員はいま、友人に投票依頼する、いわゆる“フレンド票”を獲りに行くなど、本気の選挙戦を展開しています。しかし比例に目を転じると、如何せん『中道』の党名が有権者に浸透していません。読売新聞の世論調査では、比例投票先で中道と答えた人はわずか9%でした。比例での伸び悩みが新党の足を引っ張るでしょう」(同前)

 今回も前回の参院選同様、参政党が大躍進するそうだ。

 果たして、予測は大メディアが的中するのか、週刊誌か。私は週刊誌の味方だから勝って欲しいと思っているのだが……。(文中一部敬称略)

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2026/02/05 12:00