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小学館「マンガワン」事件、元横綱照ノ富士「弟子殴打」騒動、テスラ自爆営業…週刊誌が暴く“組織の病”

小学館「マンガワン」事件、照ノ富士暴行疑惑、テスラ自爆営業…週刊誌が暴く“組織の病”の画像1
大阪、日本のTESLAショールーム(写真:Getty Imagesより)

<今週の注目記事>
1「マンガワン事件 被害女性が全告白『私は性加害漫画家山本章一と小学館を許せない』」(「週刊文春」3月12日号)
2「弟子を酒瓶で殴った元横綱『照ノ富士』は“銭ゲバ”だった」(「週刊新潮」3月12日号)
3「スクープ! 彬子さまが宮様スキー式典を緊急回避」(「週刊文春」3月12日号)
4「中国はイランを見捨てた? イランの『同盟国』だったはずの中国が、不気味なまでに静かな理由」(「ニューズウィーク日本版」ネット版・3月5日(木)16時25分)
5「イラン攻撃開始 NHK『テヘラン支局長』拘束で両親の不安な胸中」(「週刊新潮」3月12日号)
6「ヤンキー高市首相と鉄の女サッチャー驚きの類似点」(「週刊新潮」3月12日号)
7「コカインで逮捕 超人気プロデューサーの頭突きと悪癖」(「週刊文春」3月12日号)
8「教員の手当をピンハネ 内部告発された名門氷上高女子バレー部監督(59)の巨額裏金」(「週刊新潮」3月12日号)
9「凄絶DVを報じられた歌舞伎役者『中村児太郎』の復帰にノーという人」(「週刊新潮」3月12日号)
10「現役社員が連続告発 テスラで自爆営業が横行していた」(「週刊文春」3月12日号)
11「ドン小西が一刀両断! 高市ガールズ&新人代議士をファッションチェック」(「FLASH」3月17日号)

 東日本大震災から15年が経つ。

 2011年3月11日、私は中国・北京にいた。来る前に買ったiPadで東北地方に地震という第一報を知った。

 その1時間後、地震がマグニチュード8以上の「巨大地震」であることを知ることになった。

 最終的にはマグニチュードは9.0で、1995年の阪神・淡路大震災と比べると約千倍のエネルギーを持つ巨大地震だった。

 ホテルの部屋で、巨大な津波が何もかも飲み込む映像をテレビで見ながら、メールで家族の安否を確認したことを、昨日のように覚えている。

 大地震で起こった津波が原発を破壊し、放射能の死の灰がまき散らされ、東北だけではなく、関東地方にまで降り注いだ。

 あれほどの原発事故を経験しておきながら、この国は原発の再稼働を進め、新しい原発もつくると自民党政府はほざいている。

 バカなと思う。人間というのは、否、政治家というのは「痴呆症」の集まりではないのか。

 いつもいうが、日本の戦後は広島、長崎の原爆の傷跡が癒えないまま始まった。

 日本人は「過ちは二度と繰り返しません」と誓ったはずだった。

 それが、読売新聞の社主であった正力松太郎がアメリカの意向を丸呑みして、「原子力の平和利用」などという嘘っぱちの美辞麗句を紙面やテレビで流布し、原発を次々につくっていったのである。

 “原子力の父”などといわれる正力という男は「CIAの手先」だった。

 読売新聞というのは、こういう「負の歴史」を抱えていることを忘れてはなるまい。

 震災から15年が経過した今も、福島県の復興未だ道半ばである。いったん県を離れた人たちの帰還率に関するデータは示されていない。政府は発表できないのであろう。

 毎日新聞は少し前にこう報じた。

《北海道太平洋沖で17世紀にマグニチュード(M)9級の超巨大地震があった千島海溝沿いで、同じくらいの規模の地震を起こしうるエネルギーが岩盤に蓄積している可能性があるという研究成果を東北大などのチームが発表しました。チームは「超巨大地震とそれに伴う津波の再来が切迫している可能性がある」としています。》

 “地震大国”であるこの国に原発はいらない。私はそう考える。

 さて、今週の最初はFLASHから。

 ファッションデザイナーのドン小西は、「僕は昔から『ファッションを見ればその人の内面が見えてくる』と言ってきました。TPOをわきまえたファッションができていない国会議員に、発信力は期待できません」といってきたという。

 そこでFLASHは、今回の衆院選で大量当選してきた女性新人議員たちを、小西と女性誌などで活躍するスタイリスト2名でファッションチェックをしている。

 ほかの女性はどうでもいい。高市首相のファッションチェックを小西とスタイリストたちがこういっている。

「まだ余裕がないんだろう。威厳や貫録を見せるため、高級そうな素材の肩パッドが入ったジャケットを着ている。もう少し、女性らしいシルエットのジャケットを着たほうがいい」(小西)

「全体的な素材感が強いので、中に着ている黒い服と合わせるとキツい印象に。たとえばジャケットを、もう少し光沢感のない素材のものにすれば、柔らかい印象になるはず」(スタイリスト)

 写真を見せられないから想像してもらうしかないが、私から見ると上半身は「ナチ親衛隊の革ジャン」のように見えるのだが……。

 お次は、テスラという電気自動車の老舗が、日本で「自爆営業」を日常的にやっていたと文春が報じている。

 自爆営業とは? AIによると「従業員が自社商品やサービスを自費で購入して会社の売上やノルマを達成する行為を指します」ということらしい。

 テスラの日本法人、「テスラジャパン」では、これが日常的に行われていたと、現役の社員たちが告発しているのである。

 イーロン・マスクがCEO(最高経営責任者)を務めるテスラは、2010年に「テスラモーターズジャパン」として日本に上陸した。だが、日本国内での売上台数は長らく低迷し、年間の世界販売台数が131万台を突破した2022年も、日本での売上はわずか約5000台だったという。

 だが昨年、ついにブレイクスルーを果たしたというのである。

「日本自動車輸入組合の発表によれば、テスラジャパンの二○二五年の国内販売台数は前年比九割増の約一万六百台。同社として初めて一万台を突破した。国内店舗数も二○二四年までの十店舗から、二○二五年末までに二十九店舗と飛躍的に増加しました」(経済誌記者)

 今年中には店舗数を約2倍以上に増やすことを目標に掲げているというテスラジャパンだが、その裏で頻発していたのが社員による“自爆営業”だったというのだ。

「テスラ車の購入を希望する客は、まず『注文料』として一万五千円を支払う必要がある。注文料は購入金額とは別で、後から購入をキャンセルしても注文料の返金は不可というシステムだ。この注文料が支払われた数は『グロスオーダー数』、実際に納車まで至った数は『ネットオーダー数』と称される。このうち、社員の営業評価やインセンティブ報酬を評価する際の主な指標となるのは『グロスオーダー数』。つまり、実際に納車に至らずとも、多くの注文を受ければ評価され、報酬も上がっていく仕組みだ。こうした仕組みから生まれたのが、自爆営業だった」(文春)

 しかも、テスラジャパンの社長が自爆営業を容認していたというのである。

 だが、昨年10月から12月にかけて、自爆営業が頻発する事態が起きたという。原因は、同社で定期的に行われていた「ローンの金利0%」や大幅値下げなどの販促キャンペーンがこの時期には無く、客足がパタリと途絶えたことだったという。

 この頃、週3回行われる店舗責任者向けの朝のミーティングでは、橋本理智社長から次のような趣旨の発言があったという。

「しかるべきタイミングでは自爆を許容する」

 現役社員のAがこう話している。

「10月以降、店舗責任者に『今日、君のカードで1枚(注文料1台分)切れる?』と聞かれ、1万5000円を複数回自爆しました。上司に対して『嫌』とは言えないですよね……」

 自爆件数は昨年10月から12月の3カ月間だけで200件を優に超えたというのである。

 あまりのひどさに、橋本社長は、昨年12月23日に全社員向けのオンラインミーティングで、自爆などの不正が横行していることを認めて謝罪し、2025年下半期のインセンティブ報酬を放棄すると宣言したという。

 だが、今回、文春の取材に応じた社員たちは、自爆した社員への社の対応を問題視している。先の社員Aがこういう。

「社長が謝罪してインセンティブ報酬を放棄しても、私たちには何の影響もありません。それよりも、せめて自爆させられた分を返金してほしい」

 全国の店舗では試乗や見積もりを行った顧客を対象に、QUOカード3000円分などが当たる『テスラスクラッチ』が開催されていたが、これは「当たりなし」だったという。

 こんなデタラメが横行していたことをテスラジャパンはどう考えているのか? 文春が質問状を送付したが、「特段こちらの方で回答することはない」と、答えることはなかったそうだ。

 中国車に押され、イーロン・マスクのテスラにも斜陽の影が忍び寄っているようだ。

 ところで、新潮は中村児太郎(32)という歌舞伎役者が復帰するが、それに「ノー」という人が多いと報じている。

 中村は、祖父に人間国宝の七代目中村芝翫(しかん)、父に九代目中村福助(65)を持つが、妻に凄絶なDVを働いていたことを新潮(2025年6月26日号)が報じていたのである。

 それは凄まじいものだった。

《決定的な事件が起きたのは21年11月。二人で食事をした帰りのタクシーで、

「ささいなことで口論になり、私は日頃の鬱憤を吐き出しました。すると、彼が私の髪の毛をつかんできた。私がタクシーを降りると、彼に倒され、顔を地面に押し付けられました」

 目撃者の通報により、警官が駆け付ける騒ぎに。その警官の付き添いのもと、二人は家路に就いた。

「彼は警官に“こいつは酔っ払っているだけだから、大丈夫”と。家の中に入って私が“離婚したい”と言うと、腕を首にたたきつけられて……」

 児太郎は、その場から逃れようとする梢さんの髪をふたたびつかみ、馬乗りに。凄惨な暴行に及んだのだ。

「私も酔っていましたが、頭の中は冷静になって、“これじゃダメだ。死んじゃう”って。“待って。やめて。こんなことしたら仕事も全部ダメになるよ”って言って。向こうもハッとした様子でした。私が血だらけなので、焦っていたと思います」

 事態が公になることを恐れたのか、児太郎は梢さんが外に出ることを許さず、救急車も呼ばなかった。》

 2人は当然ながら別れ、松竹は児太郎を休演させた。

 だが、別れた妻によると、慰謝料とこれまで立て替えてきた生活費を支払えと要求してきたが、向こうは「払えない」と繰り返すばかりだという。

 その上、児太郎の弁護士は、彼には1億3000万円の借金があるので慰謝料を払えないといっているそうだ。

 妻にいわせると、結婚前は4億の貯金があるといっていたのに、である。

 慰謝料を払えなければ離婚できないため、妻のほうは早く縁を切りたいので、一括で4000万円払えば離婚すると譲歩しているという。

 仕事がなければ慰謝料どころではないのだろう、父の福助を使って松竹側を動かしたようだ。

 今年の7月大歌舞伎で児太郎を復帰させ、福助を襲名させようという動きまであるというのだ。

 しかし、市川團十郎が座頭を務める成田屋の公演で復帰させようという話が広まっているようだが、当の團十郎が「俺は面倒みない」といっているというのである。

 歌舞伎界にはここ何年か、不祥事が連続している。いくら世間からは隔離されている芸の世界でも、人の道を外した役者には厳しい目が必要なこというまでもない。

 お次も新潮から。

 氷上高校というのは兵庫県にあるそうで、女子バレーでは1980年代から90年代にかけて主要な全国大会で優勝をしてきた名門校だという。

 そこを率いる川釣修嗣監督(59)が、教員たちの手当てをピンハネしているというのだ。

 よくある話といってしまってはいけないのだが、どうして名門運動部の監督に金銭がらみの醜聞が続発するのだろう。

 推察するに、学校側が、スポーツで有名になれば学生も名前に釣られて来てくれるだろうという「思惑」があり、どうしても監督に強くいうことができないという背景があるのではないか。

 ここでは、教員たちが泊まり込みで女子バレー部の管理監督をするそうで、その際、宿直手当として1日当たり7400円が払われるという。

 しかし、そのカネを学校側に「寄付」する決まりになっているというのである。

 その集まったカネを川釣監督が自由に使える裏金となってきたそうだ。

 こうした“慣習”は、着任早々の教員にも、校長と監督同席の場でいい渡されるそうだ。この川釣監督にはパワハラの疑惑もあるという。

 そうしたことに対しておかしいと立ち上がった教員たちが、県に公益通報した。だが、氷上高校の校長から、「何をどこまで通報したのか?」と聴取を受けたというのである。

 これが事実なら県と高校による「公益通報潰し」である。

 らちがあかないと、現職の教師有志で25年4月24日に兵庫県警に刑事告訴したという。

 だが、1年以上経っても、この問題は調査されず、放っておかれたままだそうである。

 さすが、公益通報潰しで有名な斎藤元彦県知事のいる兵庫県である。

 この教員たちの反乱。どういう決着を見るのだろう。

 お次は文春から。

 2月22日、愛知県・IGアリーナで行われた7人組アーティストグループ「XG」のワールドツアー公演は大成功だったという。

 XGというのは、

「約5年もの歳月を育成に注ぎ、満を持してデビューシングル『Tippy Toes』を発表。23年リリースの『GRL GVNG』は全米ビルボードチャート「Hot Trending Songs Powered by Twitter」で日本人アーティストとして史上初のウィークリーランキング首位を獲得。さらにXGはデビューから3年で、世界最大規模の音楽フェス『コーチェラ』にトリとして出演を果たし、世界35都市を巡るワールドツアーに40万人を動員。日本や韓国のテレビ番組にも多数出演するほか、マクドナルドや資生堂、コカ・コーラの広告に起用されたり米『Billboard』誌で表紙を飾るなど、グローバルで数々の快挙を成し遂げている今最も旬なアーティストです」(芸能関係者)

 そんな公演の大成功を傍で見守った、彼女らが父のように慕う「XG」プロデューサーのSIMONこと、酒井じゅんほ(39)が、麻薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕されたのは翌未明のことだったという。

 酒井が滞在していた愛知県内のホテルで逮捕されたが、室内には酒井のほか男3人がいて、机上にはコカインとみられる粉末が小分けにされた袋のほか、乾燥大麻とみられる植物片もあったという。

 文春によれば、「酒井は二○一七年に『株式会社JAKOPS』を設立。同年に芸能事務所『XGALX』を立ち上げ、オーディションを開催。約一万三千人が参加し、日本と韓国での厳しいトレーニングや選抜を勝ち抜いた7人がXGとして2022年にデビューした」という。

 まさに「世界に通用するアーティスト」を誕生させた酒井。事務所関係者は「その手腕は認めざるを得ない」と話す反面、「徐々に金使いの荒さや素行の悪さ、スタッフに対しての横暴さが目立った」と明かす。パワハラも問題視されていたそうだ。

「XGへの想いが強すぎるが故に酒井は周りに横暴になってしまった部分もあるのではと思います。彼が作詞作曲し、すでにメンバーも収録済みの未発表曲があるといいますが、世には出せないでしょう。エイベックスとしては、XGが今後活動していく事務所などは検討中だと聞いていますが、酒井との契約は終了させるようです」(別の芸能関係者)

 卓越した才能をもちながら、それに驕ったために消えていった人間は、芸能界にはいくらでもいる。酒井という人間もその一人になってしまうのだろうか。

 さて、また高市首相のお話である。新潮がこう報じている。

「国民会議初会合の翌日にあった衆院予算委員会で、野党から今月中旬に行われる日米首脳会談の見通しについて問われた高市氏は、

『私がトランプ大統領と堂々と渡り合えるように働いてくるのが、赤澤大臣の仕事だ』

 と述べた後、閣僚席に座る赤澤亮正経済産業相(65)の方を振り返りながら、こう言い放った。

『“私に恥をかかせるな”と言ったよね。というふうに申し渡しましたので、この間から、彼は一生懸命ラトニックさん(米商務長官)と交渉してくれています』

 あくまで高市氏は、笑みを浮かべて冗談めかした口調ではあったが、SNS上では“目が笑っていない”“パワハラ上司では”などと賛否両論を巻き起こした」

 高市首相らしい、実に恐いエピソードである。

 特に、笑った時の顔が怖い。私は高市首相のことを密かに「そのうち口が裂けるのでは」と思っている。

 彼女は「鉄の女」といわれた英国のサッチャー元首相を尊敬しているという。確かに彼女は、男顔負けの「怖さ」をもった首相ではあったが、「凛」とした雰囲気も纏っていたように記憶している。

 今の高市首相は「怖さ」だけが突出しているように思うのだが。

 新潮で、ロンドン在住のジャーナリスト・木村正人がこういっている。

「よく彼女は“ブレない政治家”とか、“信念を貫いた政治家”と紹介されますが、政治は妥協の産物ですからね。もしサッチャーさんが周囲と妥協せずに独断専行を続けていれば、11年も政権を維持できなかったでしょう」

 だが、そんなサッチャーでも選挙で勝利を重ねるうちに慢心が芽生えたという。

「3回目の選挙後、のちのユーロになる欧州単一通貨の導入が大きな議論になりました。その際、サッチャーさんは周囲の意見は聞かずノーだと言い張った。最後は側近のハウにも造反され孤立無援となり退陣を余儀なくされてしまったのです。それまで順調すぎたがゆえの万能感は、政治指導者にとって本当に危険です。高市さんがサッチャーさんを尊敬するのであれば、最大の教訓は独善に陥らないこと」

 私見だが、高市首相は見場と口調だけサッチャーを真似ているだけで、中身は到底サッチャーには及びもつかない。

 真似っこ人間はしょせん真似だけの偽物。そろそろ化けの皮がはがれつつあると思うのだが。

元木昌彦

編集者。「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

元木昌彦
最終更新:2026/03/10 14:30