【朝ドラ歴代初回視聴率一覧】『あんぱん』初週15.2%で『おむすび』下回るも……第2週で初回超え!


現在、第2週が放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』(午前8時~)。第1週の平均世帯視聴率で朝ドラ前作『おむすび』を下回ったが、第2週で“初回超え”の上昇を見せている。
『あんぱん』主演オーディションは『半分、青い。』ぶり
朝ドラ第112作『あんぱん』は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルとするフィクションのドラマオリジナル作品。主演は今田美桜で、東京制作の朝ドラとしては第98作『半分、青い。』の永野芽郁以来7年ぶりとなる主演オーディションで決定した。
今田は主人公・朝田のぶを演じ、北村匠海、加瀬亮、江口のりこ、河合優実、竹野内豊、妻夫木聡、阿部サダヲ、松嶋菜々子など主役級の錚々たる役者が脇を固める。
第1週「人間なんてさみしいね」では、冒頭から昭和初期、高知の町中を走る少女「ハチキンおのぶ」ことのぶ(永瀬ゆずな)が登場。祖父・釜次(吉田鋼太郎)が営む石屋を継ぐ気がない父・結太郎(加瀬亮)は商事会社で国内外を飛び回っており、のぶに「女子も大志を抱け」と語る。
一方、幼い時に父・清(二宮和也)を病気で亡くした少年・柳井嵩(木村優来)は、母・登美子(松嶋菜々子)に連れられて御免与町にある柳井医院を営む伯父・寛(竹野内豊)の家に引き取られ、転校先の小学校でのぶに出会う。そんな矢先、朝田家に結太郎の訃報の知らせが入る――。
『あんぱん』加瀬亮の“早期退場”にファンショック
第4話で結太郎が他界するという衝撃の展開に、ネット上では「加瀬亮の退場早すぎ!」「加瀬亮目当てで見てたのに……」などとショックを訴える加瀬ファンが続出。
一方、大御所の中園ミホ氏が手掛ける脚本とあってストーリーは概ね好評なようで「第1週だけでも、何が起こるかわからないワクワクが詰まってた!」「まだ始まったばかりだけど、『おむすび』の100倍おもしろい」といった好意的も声が目立つ。
当サイトで『あんぱん』の全話レビューを連載中のドラマっ子AKIちゃんは、第1週の印象を次のように語る。
「今作は朝ドラの定番スタイルのひとつである『幼少期からのスタート』を選択したわけですが、まず主人公・のぶの幼少期を演じる永瀬ゆずなさん、それにやなせたかし氏をモデルとした嵩役の木村優来くんという2人の子役の存在感に目を見張ります。特に永瀬さんは第3回までに“ハチキン”といわれる快活なイメージを振りまいておいて、第4回と第5回では父の死に直面してショックを受ける様子、そこからあんぱんを食べて回復を見るまでを見事に演じ上げていました。『永瀬さんの芝居を見る』という、この子役の芝居そのものが序盤の見どころになっていると感じましたね。
また、画作りについてもこだわりが感じられるのがいいです。御免与町という架空の町が舞台になっていますが、その風景や昭和初期の葬儀の風習が鮮やかな映像で描かれていて満足感もありますね。物語としてもモデルがいるという安心感もありますし、第1週で大きく『泣かせ』てきただけに今後の展開が楽しみですよ」
『あんぱん』視聴率、初週は前作『おむすび』下回る
第1回は平均世帯視聴率は15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人8.6%を記録。第4回では世帯15.5%まで上昇し、第1週の平均世帯視聴率の平均は15.2%を記録した。
なお、前作『おむすび』の初回は世帯16.8%、第1週は平均16.1%であり、『あんぱん』はいずれも下回ってしまった。しかし、第2週が始まった7日の第6回は世帯15.5%、個人8.9%と初回を上回っており、今後さらなる上昇もありえる。
名作への期待がかかる『あんぱん』。今田にとっても代表作となりそうだ。
NHK連続テレビ小説「初回」平均世帯視聴率一覧(2019年以降)
2025年前期『あんぱん』(今田美桜) 15.4%
2024年後期『おむすび』(橋本環奈) 16.8%
2024年前期『虎に翼』(伊藤沙莉) 16.4%
2023年後期『ブギウギ』(趣里) 16.5%
2023年前期『らんまん』(神木隆之介)16.1%
2022年後期『舞いあがれ!』(福原遥) 16.3%
2022年前期『ちむどんどん』(黒島結菜) 16.7%
2021年後期『カムカムエヴリバディ』(上白石萌音) 16.4%
2021年前期『おかえりモネ』(清原果耶) 19.2%
2020年後期『おちょやん』(杉咲花) 18.8%
2020年前期『エール』(窪田正孝) 21.2%
2019年後期『スカーレット』(戸田恵梨香) 20.2%
2019年前期『なつぞら』(広瀬すず) 22.8%