長嶋茂雄氏、華麗なるファミリーの闇――一茂・三奈と“もう一人の子ども”

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

元横綱・白鵬こと白鵬翔氏が日本相撲協会を退職した。これまで白鵬に対する協会の理不尽な処遇がたびたび報じられていたが、ついに退職に追い込まれたということらしい。意に沿わない人間を排除すると指摘されてきた協会だが、その体質は今回も遺憾なく発揮されたというわけか。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・長嶋茂雄氏と家族の確執
・一茂と三奈の関係、そして“もう一人の子ども”
・中居正広、反論の秘策と理由
・中森明菜、松田聖子と共演!?
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第748回(6/5〜6/10発売号より)
1位「長嶋茂雄さん 孤独のリハビリ20年『最期は家族で』」(「女性セブン」6月19日号)
同「長嶋一茂 確執18年父との涙の対峙『もう一度キャッチボールを』」(「女性自身」6月24日号)
同「長嶋茂雄さん 家族のタブーと不滅の愛」(「週刊女性」6月24日号)
2位「中居正広 再反論!『“真実”のメール』公開秘策」(「女性セブン」6月19日号)
3位「中森明菜 今年の紅白がラストチャンス『聖子と「瑠璃色の地球」を』」(「女性自身」6月24日号)
長嶋茂雄氏と家族の確執
ミスターこと長嶋茂雄氏が亡くなった。日本を代表する“偉人”の死に多くの人々が哀悼の意を表したが、しかし、その偉大さからだろうか、逆にクローズアップされたのがミスターの闇ともいえる“家族の確執”“タブー”の存在だった。なにしろ女性週刊誌3誌ともに長嶋追悼特集の切り口がこれだったのだから。
長嶋家をめぐっては以前から、その確執が伝えられてきた。その端緒は2004年、ミスターが脳梗塞で倒れたことだった。その後のリハビリで驚異的回復を成し遂げたミスターだったが、その復帰時期をめぐり長男・一茂とテレビ朝日のスポーツキャスターだった次女・三奈が対立、さらにその関係を取り持ってきた2人の母親である亜希子夫人が07年に急逝してしまう。
その後は2人の溝は深まる一方で、ミスターの商標などの利権をめぐって“ミスター&三奈”vs“一茂”という対立構造ができてしまった。一茂は21年の雑誌インタビューで父親とは13年間会っていないことを告白。
「生きているうちに父と会うことは、もう二度とないだろう」と語っていたほどだ。実際、ミスターの葬儀の喪主は長男ではなく次女の三奈だった。
一茂と三奈の関係、そして“もう一人の子ども”
そんな長嶋家の確執だが、「女性セブン」では晩年までリハビリに励む父親の姿を見て、一茂と三奈の関係も次第に修復されていったと指摘。「(長嶋氏の遺体が自宅に戻ったときに一茂と三奈が揃って迎え入れたが)最後にこうやって家族が集まれたことに、天国の長嶋さんも喜んでいるのではないでしょうか」と記している。長年の確執も父親の死とともに雪解けに向かう、そんな論調だ。
「女性自身」も同様に兄妹の関係は徐々に改善されていたと指摘する。それは22年、ミスターが脳内出血で再び倒れたころ。「茂雄さんを支えていた三奈さんと次第に連絡を取るようになっていったといいます」ということらしい。さらに記事では幼少期から偉大な父親に引け目を感じていた一茂が、それでも父親への深い愛は変わらなかったと、これまでの複雑な関係を紹介するのだ。
長年にわたる家族の愛憎劇。だが「週刊女性」はさらに一歩踏み込んだ。「セブン」と「自身」が触れなかった“もう一人の子ども”について触れているからだ。
それが“長女”の存在だ。
今回のミスターの逝去をめぐる報道で疑問に思った人も多かったのではないか。確執のあった長男はさておき、なぜ喪主が長女ではないのか? と。実はそれこそが長嶋家の最大のタブーとも言われていたのだが、その疑問に「週女」は踏み込んだ。
「(長女は)表舞台に出てくることは、ほとんどありません。それどころか、長嶋さんに長女について質問することすらNG。万が一、聞いてしまうと、そこからほかの質問すら答えてくれなくなってしまうので、番記者の間ではタブーとして代々引き継がれていました」(巨人元番記者のコメント)
そして長女がアメリカで働いた後、政府機関でも勤務していたという情報を紹介する。そして表舞台に出ない理由を「ひっそりと暮らしたいのかも」と推測するのだ。
光が眩しいほど、闇は深い。華麗なるファミリーのゴッドファザーの死をめぐる物語だった。
中居正広、反論の秘策と理由
二度にわたってフジの第三者委員会に対し“反論”を行った中居正広(の代理人)。「性暴力」というレッテルを貼ったことは重大な人権侵害として、5月23日に続き30日にもその根拠となった証拠の開示などを求める文書を公表した。この件について中居の“性加害疑惑”をスクープした「女性セブン」が興味深い特集記事を掲載している。
記事ではこれまでの経緯をおさらいした後、30日の文書の中で明かした“秘策”こそ、被害者の元女性アナウンサーとのメールのやりとりだったと指摘している。
「中居側は《両者には複数回の会食の機会があった》と女性との良好な関係性を示した上で、《家族やプライベートの出来事に関して様々なやりとりもあり、メールで『勇気づけられた』等のお礼をもらうような関係でもありました》」
だから、性暴力ではなかったと中居サイドは言いたいらしい。はっ? 正気ですか? そもそも、このメールの存在のどこが秘策なのか?
性被害者が、その後加害者に迎合するような行動(そのひとつとしてお礼メールなど)をすることが、「性加害がなかった」根拠にはなるはずがない。例えば松本人志の被害にあった女性もお礼LINEをしていたが、被害者は被害を認めたくない心理が働いたり、また周囲に知られることを恐れるものだ。
実際、中居の被害にあった元アナウンサーも上司に対し「知られたら生きていけない」と訴えていた。また芸能界の大御所という社会的地位が高くフジテレビにとって貢献度の高い加害者との関係を考えれば、加害者に“お礼メール”など迎合的態度を取ってしまうこともあるだろう。にもかかわらず、そうしたメールの存在を開示する。被害者側の代理人も「女性に対するさらなる加害(二次加害)に他ならないと」憤怒したが、当然だろう。
だがだが、問題はそれだけではない。「セブン」にはこうした反論行為をなぜ中居が取ったかのかが描かれていた。そ
れが中居の15年来の恋人で元ダンサー兼振付師のMさんの存在だ。現在“半同棲”状態で中居を支え続けていると言われるMさん。「セブン」は5月のとある昼下がりにスーパーのレジ袋を提げ、中居の待つ高級マンションに帰るMさんの姿をキャッチ、2人の関係をこう伝えている。
「Mさんは彼に寄り添い、憔悴する彼を励ましてきました。いまも外出できない彼に代わって食材を買いに出かけたり、用事を手伝ったりして甲斐甲斐しく身の回りをサポートしているそうです」
「発端となった女性トラブルは、Mさんにとっても重大な裏切り行為。それでも彼女は中居さんを許し、一日も早く立ち直れるよう付きっ切りで彼を支えています」(芸能関係者のコメント)
そして記事はこう締めくくられる。
「信じ続ける彼女や家族のために中居はいまももがき続けている」
なんだか美談仕立て? そして、あまりに身勝手な理由だとしか思えない。
中森明菜、松田聖子と共演!?
精力的活動が伝えられる中森明菜。そんな中森が最も共演したい憧れの人が松田聖子だという。かつては確執も伝えられた2人だが、確かに共演する姿を見たい。でもって、さまざまな事情から共演ラストチャンスが今年の紅白だと「女性自身」が分析している。
共演が実現すれば夢のような舞台だ。ぜひ見てみたい。