【視聴率】『DOPE 麻薬取締部特捜課』初回6.0％で『イグナイト』下回る……高橋海人＆中村倫也の演技には賛辞
King ＆ Princeの高橋海人と中村倫也がダブル主演を務めるTBS系連続ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』（金曜午後10時）が7月4日にスタート。平均視聴率（ビデオリサーチ調べ、関東地区／以下同）で前期に同枠で放送された間宮祥太朗主演『イグナイト-法の無法者-』の初回を下回ったが、ネット上では「見どころが多い」などと賛辞が相次いでいる。
木崎ちあき氏による同名小説（KADOKAWA）を原作とした同作は、謎に包まれた新型ドラッグ「DOPE」が蔓延する近未来の日本を舞台に、異能力を持つメンバーで構成された麻薬取締部特殊捜査課の奮闘を描く麻取アクション・エンターテインメント。
「未来予知」の異能力を持つ才木優人を高橋、その教育係で「超視力」の異能力を持つ陣内鉄平を中村が演じ、「腕力」の能力を擁するヒロイン・綿貫光を新木優子が演じる。
第1話では、新人麻薬取締官であった才木が麻薬取締部特殊捜査課へ異動となり、慣れない環境に戸惑う中、DOPE服用者「ドーパー」による人質立てこもり事件が発生。才木が特捜課課長の葛城康介（三浦誠己）、綿貫、柴原拓海（豊田裕大）らと挨拶を交わしながら現場へと向かうと、そこで危険に晒されてしまう――。
『DOPE 麻薬取締部特捜課』に「こんな中村倫也が見たかった！」の声も
アクションやCGをぜいたくに盛り込んだ演出も見どころの同作。ネット上では「俳優陣の演技がとにかくいい！CGも思ったより悪くなかった」「SF要素と人間ドラマのバランスが最高」「こんな中村倫也が見たかった！」などと好意的な声が目立ち、早くも盛り上がっているようだ。
一方、今月12日からは同じく旧ジャニーズタレントが主演を務め、アクションやCGが見どころの一つといえる嵐・櫻井翔主演『放送局占拠』（日本テレビ系、土曜午後9時）がスタートするため、「今期はジャニタレ主演の刑事アクションドラマが多いね」「CGのクオリティーは『DOPE』のほうが期待できそうだな」などと関連付ける書き込みも散見される。
『DOPE 麻薬取締部特捜課』の初回の印象について、ドラマライターの北村有氏はこう語る。
「テンポ良くまとまっているな、という印象を率直に受けました。近未来SFというジャンルは『金22』にはありそうでなかったですよね。どれくらい近未来要素があるかでリアリティに関わってくるかな、と少し心配していましたが、違法ドラッグというアイテムを介して、そこまで現代と乖離せず作品世界を身近に感じられるような設計になっているな、と感じます。価値観が真反対の男性バディが、事件解決を通して信頼性を高めていくという構図は珍しいものではないですが、中村倫也×高橋海人というタッグがどんな演技を見せてくれるかは、今後も追って期待したいと思います」
『DOPE 麻薬取締部特捜課』視聴率、少々勢い不足の印象
また、同作には犯罪シンジケート「白鴉」のメンバー役として、井浦新と久間田琳加が出演している。
「異能力を持つ捜査員たちがどんな活躍をしていくか、も見どころだと思いますが、この作品の方向性を決定づけるのは、井浦や久間田演じる犯罪シンジケートの存在です。すでに中村倫也演じる陣内と繋がりがあることはすでに察せられるので、このあたりが物語の展開にどう関わってくるのか？陣内はDOPEに対しどんな思いを持っているのか（亡くなったであろう奥さんの死因はDOPEなのか？）といったあたりも、今後の物語の核になってきそうですね。こういった一話完結の警察ものは、事件発生から解決までの展開がパターン化してしまうと一気にマンネリ化しがちなので、うまいこと真実を匂わせる要素を小出しにしていってくれると飽きずに済むな、と思います」
なお、初回は平均世帯視聴率6.0％、個人3.2％を記録。同枠前クールの『イグナイト -法の無法者-』の初回が世帯7.7％、個人4.5％、同枠前々クールの広瀬すず主演『クジャクのダンス、誰が見た？』の初回が世帯7.8％、個人4.4％だったこともあり、少々勢い不足の印象となった。
日テレ系『○○占拠』に負けないほど“エンタメ”に振り切っている『DOPE 麻薬取締部特捜課』。今後、視聴率の推移にも注目したい。
