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今週の映画ランキング

『「鬼滅の刃」無限城編』100億突破! 『事故物件ゾク 恐い間取り』の“前作との違い”とは? 映画興行収入ランキングトップ10

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(写真ACより)
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 最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、7月25~27日)で、アニメーション作品『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(7月18日公開、以下『無限城編』)がV2を達成した。

『「鬼滅の刃」無限城編』が1位キープ! 公開から8日間で興収100億超え

 7月28日発表の全国週末興行成績ランキングで首位をキープした『無限城編』は、漫画家・吾峠呼世晴氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載していた『鬼滅の刃』の劇場版アニメ最新作。初週から凄まじい勢いを見せていたが、2週目の週末3日間も観客動員212万1000人、興行収入30億9900万円を記録して2位以下を圧倒。

 2020年公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』も日本の映画史上最大のヒットを記録したが、同作が公開から10日間で興収100億円を突破していたのに対して、『無限城編』は公開から8日間で興収100億円を超え、最速記録を更新。累計成績は動員910万人、興収128億円となり、国内の歴代映画ランキングでは早くも29位をマークしている。

 そんな『無限城編』に続き、吉沢亮主演の実写映画『国宝』(6月6日公開)が前週同様、今週の全国週末興行成績ランキングで2位に。公開から8週目の週末3日間も、動員28万3000人、興収4億1900万円をあげ、累計興収は75億円を突破。歴代映画ランキングでも98位にランクインしている。

初登場3位『ファンタスティック4』、『スーパーマン』の初動下回る

 そんな中、今回は3位にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』、4位にホラー映画『事故物件ゾク 恐い間取り』、5位にテレビ朝日の特撮ヒーロー番組の劇場版2本立て『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者/ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』、6位に堤真一と山田裕貴がダブル主演する『木の上の軍隊』が初登場(いずれも7月25日公開)。

 マーベル・コミックス初のスーパーヒーローチーム「ファンタスティック4」の活躍を描くアクションエンタテインメント『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は、天才科学者のリード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティック(ペドロ・パスカル、日本語吹き替え:子安武人)ら「ファンタスティック4」のメンバー4人が、葛藤を抱えながらもヒーローとして困難に立ち向かう姿を描いている。

 全国362スクリーンと大規模で上映を開始し、初日から3日間で動員20万5000人、興収3億5100万円を記録。鑑賞済みのSNSユーザーからは、「過去作に詳しくなくても楽しめた」「マーベル初心者も気軽に見てほしい」といった声や、「『ファンタスティック4』ファンとしては物足りない」「もっと面白くできたんじゃないかと思ってしまう」という意見も。

 映画ライターのヒナタカ氏は同作について、以下のように語る。

「全米のオープニング記録は興行収入1億1800万ドル(約160億円)という好調なスタートでしたが、日本では2週前に公開された『スーパーマン』の3億7100万円をやや下回るスタートです。それでも累計10億円を目指せる初動であり、昨今の洋画不振を思えばヒットといえる数字ですが、ヒーロー映画を早く見る層が“固定化”されていて、これ以上がなかなか広がりにくいことは、送り手にとっては苦しいところかもしれません。実際に『スーパーマン』は日本でも絶賛の声が相次いだにもかかわらず、3週目でランキング10位以内に入らなくなるほど大幅に落ち込んでいます」

 そんな『ファンタスティック4』だが、「いわゆる『レトロフューチャー』な世界観がとてもキュートで、ストレートに『王道ヒーローチーム』の魅力を打ち出している、関連作品を知らなくても楽しめる間口の広さがある作品」とのこと。

「この先に劇場公開されるマーベル原作の映画は26年夏の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』で、ほぼ1年の間が空くという、“ヒーロー映画はしばらくおあずけ”な状況になるので、その意味でも劇場で見てほしいですね」

初登場4位『事故物件ゾク 恐い間取り』、ロングランは難しい? “前作との違い”を映画ライターが指摘

 続いて、今週4位の『事故物件ゾク 恐い間取り』は、「事故物件住みます芸人」として活動する松原タニシによるノンフィクション『事故物件怪談 恐い間取り』(二見書房)シリーズを原作に、『リング』シリーズなどで知られる中田秀夫監督が実写映画化。2020年にKAT-TUN・亀梨和也主演で公開された『事故物件 恐い間取り』に続く実写映画第2作目で、Snow Man・渡辺翔太が主演、ヒロインを畑芽育が演じている。

 こちらも全国347スクリーンで大々的に封切られ、初日から3日間で動員19万9700人、興収2億7700万円という成績。SNS上には渡辺のファンを中心に「ホラー苦手だけど盛り上げるために観に行った!」「しょっぴー頑張ってたからみんなにも観てほしい」といった書き込みが散見されるほか、「ホラー作品として人に勧めたいと思える」「怖いだけじゃなくて切なかった」との評価も寄せられている。

「前作はコロナ禍での公開にもかかわらず公開3日間で興行収入は4.6億円超え、最終23.4億円という大ヒットを飛ばしましたが、今回は原作書籍のブームから時間が経っている影響もあってか、初動はやや落ち着いている印象です。それでも、渡辺や畑のファンが早速劇場に駆けつけたおかげもあるのか、近年の実写邦画としては悪くない成績といえるでしょう。ただ、同じホラー作品では公開から7週目でも9位にランクインしている『ドールハウス』もありますし、8月8日からは人気書籍が原作の『近畿地方のある場所について』も上映スタートするため、夏休み中のロングランは難しいかもしれません」(前出・同)

 さらにヒナタカ氏は、前作と今作の違いをこう指摘する。

「前作はヒットした一方、レビューサイトでの評価はかなり厳しめでしたが、今回は『映画.com』で3.1点、『Filmarks』で3.4点とやや持ち直しています。個人的には、今回も事故物件を転々としていく様がやや単調で、物件でそれぞれの『間取り』を生かす場面も少なく、終盤の展開が納得しにくいなどの難点が見られましたし、前作でむしろ魅力的に思えた“笑えるクライマックス”ではなくなっていることにも物足りなさを覚えました。一方で、切なさや優しさのあるドラマ部分を気に入る人はいるでしょうし、渡辺が新人タレントとして奮闘する姿は健気で、畑の可憐さも際立っていたので、それぞれのファンには楽しめる内容にはなっているでしょう」

 そのほか、今週5位のヒーロー2本立ての『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』のほうもネット上で話題だ。『仮面ライダーガヴ』は知的生命体・グラニュートから人々を守るため、異世界からやってきた主人公のショウマ・ストマック(知念英和)が、仮面ライダーガヴに変身して戦う物語で、テレビ版に出演したFANTASTICS from EXILE TRIBEの中島颯太、世界、木村慧人に加え、劇場版には澤本夏輝も出演。主題歌もテレビ版同様にFANTASTICSが担当している。

 SNS上には「『ファンタスティック4』と『ガヴ』どっちも観たけど『ガヴ』がシンプルに面白い」「『ガヴ』はストーリーがしっかりしてて満足度が高い」という声や、「『ガヴ』に出てるFANTASTICSメンバー4人とも演技がうまくてびっくり」「ライダーオタクだけどFANTASTICSのみなさんがすごかった」「FANTASTICSファンとしても楽しめてよかった!」などと盛り上がっている。

全国映画動員ランキングトップ10(7月25~27日、興行通信社調べ)

1位:『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(初)
2位:『国宝』
3位:『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(初)
4位:『事故物件ゾク 恐い間取り』(初)
5位:『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者/ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』(初)
6位:『木の上の軍隊』(初)
7位:『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
8位:『リロ&スティッチ』
9位:『ドールハウス』
10位:『F1(R)/エフワン』

サイゾーウーマン編集部

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最終更新:2025/07/30 21:37