人気の鬱アニメ『タコピーの原罪』は終わり方に賛否、『名探偵コナン』がランクダウン【3千人が見た有料＆無料動画TOP30】
7月28日～8月3日に動画配信サービスでよく見られた有料・無料動画のTOP30を紹介します（情報提供：Rakuten PLAY）。
1位は『ダンダダン 第2期』、2位は『名探偵コナン』
トップは、毎日放送・TBS系「スーパーアニメイズムTURBO」枠ほかで放送中の『ダンダダン 第2期』。同作は海外（仏・米・台）のプラットフォームでも配信しており、毎日放送の社長いわく「国内よりも海外で非常に反響が高い」のだとか。
2位は、日本テレビ系長寿アニメ『名探偵コナン』。前週の1位からワンランクダウンとなった。
3位は、TBS系バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』。この週では、「クロちゃん、寝て起きたら川のほとりにいてその向こう岸に亡くなった父親がいたら死の淵にいるかと思う説」を放送。
どっきりを仕掛けられた安田大サーカス・クロちゃんが川のほとりで「お父さんごめんなさい」などと号泣し、スタジオをしんみりとさせていたが、最後はクロちゃんらしい“嘔吐オチ”で幕を閉じた。
4位は『怪獣8号』、8月31日にゲーム発売
4位は、テレビ東京系列ほかで放送中の『怪獣8号 第2期』。8月31日には同作を原作としたスマートフォン・PC向けゲーム『怪獣8号 THE GAME』のリリースも控えており、ますます盛り上がりを見せている。
5位は、ウェブアニメ『タコピーの原罪』。複雑な家庭事情と学校でのいじめに苛まれる少女・しずかとタコ型地球外生命体・タコピーの物語で、全6話、1話22分～37分ですでに完結しているが、“鬱展開”が話題を呼び、人気動画ランキングで長らく上位に入り続けている。
※以下、『タコピーの原罪』の一部ネタバレになりうる表現があります。これから視聴する方はご注意ください。
「令和版ドラえもん」などとも形容されている『タコピーの原罪』だが、同作のような“鬱展開”は近年人気なのだろうか？ 声優ライター・勅使河原みなみ氏はこう話す。
「『鬱アニメ』は特に若い世代の間で受け入れられていますね。『タコピーの原罪』も毒親持ち、虐待・ネグレクト経験者、いじめ経験者などが登場します。これらの体験者はもちろん、こうした経験を持つ人に対して興味を持つ世代が非常に多いのだと思います。また、友人や同級生といった身近な人が、こうした境遇にあるケースも少なくないため、“共感”を得たくてこうしたアニメが人気な部分もあるのではないでしょうか」
『タコピーの原罪』全6話、終わり方が物議
ただ、終盤の展開についてはネット上で「こういう終わり方でよかった！」「急にそんな展開になる？」などと賛否が飛び交い、評価が分かれているようだ。
「『無理やりハッピーエンドにさせた』『ハッピーエンドにさせなくても良かったのでは？』という意見が多く見られました。こうしたネガティブな題材を扱う場合、メディアでは『希望』を持たせないといけない、という風習があります。バッドエンドでももちろん良いのですが、最後まで鬱展開のまま終わらせるとなると、あまりにも救いのない作品になってしまいます。昨今ではなるべく最後に希望を持たせたほうが、多くの読者・視聴者が満足感を得られるようです」
なお、トップ30のジャンル別の内訳は、アニメが16本、ドラマが11本、エンタメが2本、映画1本となり、アニメとドラマに人気が集中した。
有料＆無料動画配信サービス 人気コンテンツTOP30（2025年7月28日～8月3日）
1位『ダンダダン 第2期』（アニメ）視聴人数568
2位『名探偵コナン』（アニメ）視聴人数506
3位『水曜日のダウンタウン』（エンタメ）視聴人数443
4位『怪獣8号 第2期』（アニメ）視聴人数392
5位『タコピーの原罪』（アニメ）視聴人数383
6位『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』（アニメ）視聴人数353
7位『19番目のカルテ』（ドラマ）視聴人数327
8位『あんぱん』（ドラマ）視聴人数323
9位『SAKAMOTO DAYS』（アニメ）視聴人数283
同率10位『その着せ替え人形は恋をする Season2』（アニメ）視聴人数275
同率10位『しあわせな結婚』（ドラマ）視聴人数275
12位『愛の、がっこう。』（ドラマ）視聴人数244
13位『放送局占拠』（ドラマ）視聴人数230
14位『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』（ドラマ）視聴人数223
15位『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期』（アニメ）視聴人数196
同率16位『テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』（アニメ）視聴人数185
同率16位『光が死んだ夏』（アニメ）視聴人数185
18位『明日はもっと、いい日になる』（ドラマ）視聴人数182
19位『水属性の魔法使い』（アニメ）視聴人数181
20位『DOPE 麻薬取締部特捜課』（ドラマ）視聴人数179
同率21位『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』（アニメ）視聴人数176
同率21位『謎とき冒険バラエティー 世界の果てまでイッテQ!』（エンタメ）視聴人数176
23位『最後の鑑定人』（ドラマ）視聴人数167
24位『薫る花は凛と咲く』（アニメ）視聴人数162
25位『勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ～この白魔導師が規格外すぎる～』（アニメ）視聴人数160
同率26位『大追跡～警視庁SSBC強行犯係～』（ドラマ）視聴人数159
同率26位『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』（映画）視聴人数159
28位『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』（アニメ）視聴人数155
29位『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』（ドラマ）視聴人数152
30位『追放者食堂へようこそ！』（アニメ）視聴人数145
＜情報提供＞
Rakuten PLAY 7/28～8/3「コンテンツ総合ランキング」
＜ランキングの集計方法について＞
調査方法：インターネットアンケート
調査対象：日本在住の15歳以上の男女
対象期間：月曜～日曜（予定）
回答者数：約3,000人（過去1週間で動画配信サービスを利用した方）
動画配信サービスの定義：有料モデル（定額制、都度課金型）、無料モデル（広告型）を含みます。ユーザー個人がアップロード可能な動画配信サービスは除きます。
更新日：毎週火曜午後（予定） ※祝日をはさむ場合は変更する可能性があります。
集計方法の詳細：回答者に対して、過去１週間に視聴した作品を質問（複数回答可）。
・誤回答を避けるため、候補作品をリスト化し、そのリストの中に該当作品がある場合は選択、無い場合のみ「自由回答」する方式。
・回答者に関しては、総務省発表の人口統計とインターネット利用人口を参考に回答者の性年代別バランスを調整。
