松岡昌宏「戦友で元嫁」、城島茂「僕の中では終わりはない」――それぞれが語った、国分太一とTOKIOへの“思い”


メンバーの国分太一が犯した「コンプライアンス違反」に端を発し、6月25日にグループ解散を発表したTOKIO。先日、松岡昌宏は自身のYouTubeチャンネルで国分との今後の関わり方を明かしていたが、グループのリーダーだった城島茂はレギュラー出演するラジオ番組で「僕の中では終わりはない」などと、TOKIOへの思いを語った。
松岡昌宏、国分太一には「これっぽっちも頭にきてない」! YouTubeチャンネルで本音吐露
遡ること6月20日、TOKIOのレギュラー番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(以下『鉄腕DASH』)を放送する日本テレビの福田博之社長が会見を開き、国分をめぐって「過去に複数のコンプライアンス上、問題ある行為というのが認められました」と報告。当人の番組降板を公表しながらも、「プライバシー保護の観点」から、詳細に関しては口を閉ざした。
そして同日、TOKIOは株式会社TOKIOのサイト内で、国分の無期限活動休止を宣言。メディアやネット上でさまざまな臆測が飛び交う中、TOKIOサイドは5日後の25日にグループの解散を発表したのだった。
この頃、主演舞台『家政夫のミタゾノ the stage レ・ミゼラ風呂』の公演中だった松岡は、6月27日に滞在先の愛知県で取材陣の質問に対応。城島も7月10日放送のラジオ『アッパレやってまーす!木曜日』(MBSラジオ)の冒頭でグループ解散をあらためて報告し、自身と松岡は個人で活動を続ける旨を述べていた。
そうした中、松岡は9月17日に個人YouTubeチャンネル「松岡のちゃんねる」を約3カ月ぶりに更新し、スタッフと定食屋で近況についてトーク。スタッフが「あの後、太一さんとはお会いしたんですか?」とストレートな質問を投げかけると、「これから会う(予定)」「(話をするにも)電話じゃ限界があるじゃん」と明かした。さらに、「こんなことを言ったら、お叱りをまた受けるかもしれないけど(国分に対しては)正直、これっぽっちも頭にきてない。俺自身は」と本音を吐露。
コンプライアンス違反の真相は知らないといい、「どうやっていこうかっていうことのほうが大事で。国分さんっていうのは、いつも言ってるけど俺の“戦友”だから。これは変わらないし。やっぱ彼だって父親だし、これからやっていかなきゃいけないこともあるから」「(グループが)なくなってもさ、元メンバーっていうのはさ、わかりやすく言うと“元嫁”みたいなものだから。仮にも一回ね、一緒に契った人だから」と、強い絆で結ばれていることを強調。
松岡としては、国分とはこれまでと同じ関係性でいたいようで、「会社は変わるけど、まあ別に一緒にやることはできるわけだから。それこそ、YouTubeに出てもらってもいいし、YouTubeやってもいいわけだし、生配信してもいいわけだし」などと、将来に期待を膨らませていた。
城島茂、「あのメンバーとやってたTOKIOが好き」――ラジオで語ったグループへの思い
一方、同25日放送の『アッパレやってまーす!』では、コンサートにまつわる話から、城島が“TOKIO愛”を語る展開に。同番組は、ドランクドラゴン・鈴木拓、お笑い芸人・鳥居みゆき、ビビる大木、女優・鈴木美羽(この日は欠席)のほか、今年6月に女性アイドルグループ・アップアップガールズ(2)を卒業した佐々木ほのかもレギュラー出演している。
今回、番組にはリスナーから「ステージの上から観客席の風景を見たい」というお便りが届き、城島と佐々木に向けて「ステージから見る観客席はどんな感じですか?」との質問が寄せられた。
それを受けて城島は、「例えばこういう芸能活動してて、バラエティとかやってるけど。やっぱりステージ立って、メンバーとともに音を奏でて、お客さんの前でパフォーマンスすることのために生まれてきたというか。“このメンバーと出会って、そのために1年頑張ってるんだ”っていう感覚はありましたね」「それさえあったら、なんかもう死んでもいいかと思うくらい。まあ、死んだらアカンけど。それぐらい、一番ハッピーな自分の存在意義というか、っていう場所でしたね」と回顧。
また、「TOKIOっていうのはなくなって、こういう状況ですけど……」と前置きした上で、先日もどこかの会場でギターを持ってスタンバイをしている夢を見たと告白。1曲目は、モーニング娘。らの曲を披露することになっていたものの、舞台袖で城島は「なんでモー娘。やの? 練習してへんぞ!」と動揺。「楽譜ないの?」「そんなやったことない曲、どうやってやんねん!」「メンバーみんな弾けるの? なんで僕だけ弾けへんの?」と焦る内容だったとか。
アイドルとしてグループ活動していた佐々木も同様の夢を見るそうで、シンパシーを感じた様子。「最近、それこそ私もちょっと思い出したりとかして。ステージに立ってる自分とかを。やっぱ一番楽しかったなと思いますね」「やっぱ一番好きな景色でしたし、場所でしたし、感覚でしたね」と、しみじみつぶやいた。
ここで、大木が「10年後にもう1回(アイドルに復帰する)みたいな気持ちはある?」と尋ねると、佐々木は「(自分が辞める前まで一緒に活動していた)4人のメンバーとアイドルをしているのが楽しかった。だから、そのほかのメンバーと(アイドルをやるか)……ってなると、大丈夫ですってなります」と、ぶっちゃけた。
すると城島も「わかる、わかる」「それ、すごいわかる」と理解を示し、「そこで紡いだ景色がね。だから、そうなった時に次、時間とともに“じゃあ、次のステップどうしようか”っていうことは大事になってくるよね」「それはそれで、当時は素敵な宝だけど。じゃあ自分が次に歩む時は、どういった景色をつくっていくか、時代をつくっていくかっていうのが問われるのかもしれないね」と私見を述べた。
そして、佐々木が「だから私は『もうアイドルはやらない』って言ってます」とキッパリ発言した際も「それはすごいわかる。同じ、同じ。一緒、一緒」と同調。
鈴木が「リーダーはちなみに、例えばピンで、何か大勢の前でやりたいっていうのはないんですか?」と今後のソロ活動の可能性について尋ねると、城島は「新しいバンドを組むかって言ったら、自分はもうあのメンバーとやってたTOKIOが好きなんで」「そこで駆け抜けてきたことが永遠であり……」と語り、現時点では新バンドを組んだりソロでステージに立って演奏するといった構想はないようだ。
城島茂、TOKIO解散も「僕の中では終わりはない」と語ったワケ
さらに、鳥居から「じゃあのちにOB? みんなで集まってっていうの、1回だけとか。そういうのもいずれあったとしてもいいねっていう?」と問われると、城島は「うーん……。いや、わからないけど、でも結局は同じ空の下で、それぞれなんやかんや頑張って生きてると思うんですよ、今。僕はここでしゃべってるけど。そのなんだかんだ頑張ってることがもう、僕にとってのライブやと思ってるんで。それぞれ、個人個人」と、言葉を選びながら、メンバー愛をのぞかせた。
そして、鳥居が「“まだ続いてる”とね」とその思いを要約すれば、「うん、永遠に。僕の中では終わりはないんですけど」「形としてはね、(グループ活動を)発表する機会がなくなったけど、自分の中ではまだ燃えてる心は一生持っていくと思うので。たぶんメンバーも一緒ちゃうかな」「場所が違えども、方法論は違えども、どっか同じ方向見てるんちゃうか、みたいな」と、離れ離れになった仲間に思いを馳せていた。
「このように熱いトークを繰り広げた城島は『これ、メンバーならではの気持ちやと思う、ほのかちゃんも』と、佐々木に共感を求めていました。城島は現在54歳、佐々木は19歳と年齢や活動歴にも差がありますが、グループに関する話題では、これまでにないほど共鳴し合っていたんです。自分と重なる部分もある佐々木がいたからこそ、城島も本心を打ち明けることができたのでしょう。ただ、番組を聞いていた一部のTOKIOファンのリスナーは、『あのメンバーだからこそ、なんだね……』『気持ちは痛いほどわかるけど、ギターを持ってる姿が見たいのに』と嘆いていました」(芸能ライター・阿部ベア氏)
前述の通り、城島はソロで演奏する機会は計画すらしていないようだが、求めているファンがいる限り、音楽活動にも前向きになってほしいものだ。