キンプリとNumber_iの共演はどうなる? STARTO勢“復活”報道の『NHK紅白歌合戦』注目ポイント


12月31日午後7時20分~11時45分にかけて放送される年末の風物詩『第76回NHK紅白歌合戦』(以下『紅白』)。例年通りであれば、11月中旬頃に出場歌手が発表される見込みであり、一部スポーツ紙や週刊誌では、すでに初出場組や目玉となるアーティストなどを報じている状況だ。
『NHK紅白歌合戦』STARTO勢が2年連続不出場の中、新規起用再開で音楽番組に出演
今年の『紅白』は、放送100年を締めくくる節目の回。番組のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」に決定し、司会は女優・綾瀬はるか、今田美桜、お笑い芸人・有吉弘行、NHK・鈴木奈穂子アナウンサーの4名が務める。
出場歌手の公表が迫る中、今年はSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下、STARTO)のアーティストが“復活”するのかどうか、業界内外から注目が集まっている。2023年に事務所創業者・ジャニー喜多川氏(19年に死去)の性加害問題が大騒動に発展したことを受け、旧ジャニーズ勢は23年、24年と連続で『紅白』に出ていないからだ。
なお、その前の22年に遡ると、白組22組中、ジャニーズ(当時)からはSixTONES、なにわ男子、Snow Man、King&Prince(以下、キンプリ)、関ジャニ∞(現SUPER EIGHT)、KinKi Kids(現DOMOTO)の6組が出場。さらに、嵐・櫻井翔が「スペシャルナビゲーター」という役割で進行に参加したほか、ゲスト審査員として、翌年の大河ドラマ『どうする家康』で主演を務める嵐・松本潤も出演した。
しかし、旧ジャニーズとNHKをめぐっては“局内での性加害疑惑”が浮上した影響もあり、これまでのような蜜月関係ではなくなっていった。23年9月にNHK・稲葉延雄会長が定例記者会見を行い、「被害者への補償や再発防止への取り組みが着実に実施されていることが確認されるまで」は旧ジャニーズタレントの新規起用を見送るという方針を明らかに。その後、11月に『紅白』出場歌手を発表した際も「NHKの全体方針に沿って進めた結果」としていたのだ。
その後、24年4月に旧ジャニーズタレントの受け皿となる会社・STARTOが本格始動。NHKは同年10月16日に開いた定例会見の中で、STARTO所属タレントの新規起用を再開すると宣言し、今年2月25日放送の音楽番組『うたコン』(NHK)にAぇ! groupが出演したことを皮切りに、同局の音楽番組『Venue101』などにもSTARTOのアーティストが登場するようになった。
『NHK紅白歌合戦』STARTO勢の“復活”報道――各誌の出場者予想まとめ
こうしてNHKとSTARTOが“雪解け”状態になり、いよいよ『紅白』にSTARTO勢が戻って来るのではないかと、一部メディアが伝えている。例えば、10月20日配信の「日刊スポーツ」のウェブ版記事では「NHK紅白にスタート社所属アーティスト3年ぶり復活で調整 複数グループ出場か」(原文ママ、以下同)と報道。
同16日に行った定例会見の中で、NHKの山名啓雄メディア総局長は『紅白』出場アーティストの基準について、「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画テーマにふさわしいか」の3つを提示。STARTOに関しては「アーティストの皆さんがそこにはまれば、もちろんそこも含めて検討しているということだと思います」とコメントしていた点を報じていた。
一方、同21日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)によれば、今年の『紅白』の総合プロデューサーは、『うたコン』のプロデューサーが務めるとのこと。記事内で、芸能プロ関係者は「2月にオーディション番組から新メンバーが加入した『timelesz』や『King & Prince』などの名前が挙がっているようです」と話している。
また、来年春頃に開催のコンサートツアーをもって活動を終了すると発表している嵐には、「なんとしてでも出場してもらいたいようです」とも話しており、彼らが“STARTO枠”の命運を握っていると指摘していた。
同23日発売の「フライデー」(講談社)も、同じく『うたコン』の制作統括が『紅白』のプロデューサーを担当すると伝えているほか、NHK関係者が「今年は3年ぶりに旧ジャニのアーティストを解禁する予定です」と証言。Snow Manとtimeleszにオファーをかけているというが、司会の綾瀬とSixTONES・ジェシーの熱愛報道の影響により、SixTONESの出演については「難しいでしょうね……」と漏らしていた。
そして、NHK関係者は嵐に関して「すでに大トリでオファーをかけているといいます。しかし、リーダーの大野智(44)が難色を示しているようで、交渉はギリギリまで続きそう」と語っている。
このほか、同28日発売の「女性自身」(光文社)では、音楽関係者が「NHKとしては嵐を目玉に据え、デビュー曲や人気曲のスペシャルメドレーを想定しているといいます」と述べていた。
ちなみに、STARTO以外のボーイズグループだと、前出の「週刊女性」がLAPONEエンタテインメント所属の11人組グローバルボーイズグループ・INI、スターダストプロモーションに所属する5人組ダンスボーカルグループ・M!LKを出場歌手の候補に挙げていた。
今年の『NHK紅白歌合戦』、芸能ライターが注目する2組とは?
今回の『紅白』について、芸能ライター・阿部ベア氏は以下のように注目ポイントを語った。
「個人的には、キンプリ・永瀬廉と高橋海人、そして元キンプリメンバー・平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太からなるNumber_iが『紅白』で共演を果たすのかどうかが気になるところです。周知の通り、NHKとSTARTOはここ1~2年で関係が悪化していたものの、今年に入って元に戻りつつあります。『週刊女性』は、STARTOからtimeleszとキンプリの2組が『紅白』に出る可能性を伝えていましたが、キンプリは9月9日に放送された『うたコン』に出演していますし、10月18日には『Venue101』の特別企画として、『Venue101 Presents King & Prince LIVE SPECIAL』なる番組も放送されました」(芸能ライター・阿部ベア氏)
23年5月22日にキンプリを脱退し、その後Number_iを結成して24年元日に鮮烈なデビューを飾った平野、岸、神宮寺の3人は昨年、新グループとしては初めて『紅白』に出場。今年も引き続きNHKとの接点を持っており、音楽番組『SONGS』(4月10日放送)、『Venue101』(5月24日放送)に登場したほか、11月1日には同じく『Venue101』の派生版『Venue101 Presents Number_i THE LiVE』がオンエアされたばかりだ。また、同3日に東京ドームで開催され、Number_iが大トリを務めたライブイベント『MUSIC EXPO LIVE 2025』の模様は、NHK総合(12月12日)などで放送が予定されている。
「他局の音楽番組にも登場しているNumber_iですが、キンプリの2人とガッツリ共演する機会はいまだにありません。『ミュージックステーション SUPER LIVE 2024』(テレビ朝日系、12月27日放送)など、同じ大型特番に出るタイミングこそあったものの、出演時間が分かれるなどし、すれ違いで終わっていました。そんなキンプリとNumber_iが、ともに『紅白』に出場するとなれば、話題性は抜群。毎年、『紅白』サイドは視聴者の興味を引きつけるような企画を用意したがりますから、キンプリとNumber_iの共演も当然、視野に入れているはず。もし実現した際は、SNS上が大騒ぎになるでしょうね」(同)
例年と同じならば、11月中旬頃には初出場組の発表会見があり、同時に出場アーティストも判明するだろう。ボーイズグループはどんな顔ぶれが集まるのか、注目が集まる。
