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テレ東・田中瞳アナ、漂う『モヤさま2』卒業の予感…結婚発表と出演交代を急ぐ局内事情

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テレビ東京(写真:サイゾー)

 2007年にスタートし、今やテレビ東京屈指の長寿番組となった『モヤモヤさまぁ~ず2』。放送時間をコロコロと変えながら番組は17年も続いているが、先日、番組史上初のサプライズがあった。さまぁ~ずと共に番組を盛り上げる田中瞳アナが突然、番組内で結婚を発表したのだ。

「当日の放送は東急池上線沿線をブラブラしましたが、和紙店を訪れ、短歌的な恋文を詠む流れになった際、大竹一樹が田中アナを指して『人妻に……』と綴り、一同騒然。三村マサカズが確かめると、田中アナは『はい』『(結婚)しました』と答え、『突然の結婚発表』というテロップが出て、入籍したことが判明しました」(テレビ情報誌記者)

 田中アナは2019年にテレ東に入社し、同年8月に『モヤさま』に大抜擢。11月に発売された初のフォト&エッセイ『瞳のまにまに』(講談社)は発売前重版が決まるなど、今ではテレ東のエース格だが、『モヤさま』に関してはそろそろ「卒業」の2文字がチラついてきた。

「『モヤさま』は歴代、テレ東の女子アナがアシスタントを務め、田中アナは4代目。初代の大江麻理子アナは約6年続けましたが、それ以降の狩野恵里アナ、福田典子アナは共に3年前後で交代しており、田中アナは来年中に歴代最長に並びます。さまぁ~ずの2人は常日頃から田中アナを絶賛しており、まだまだ続けて欲しいでしょうが、『モヤさま』のアシスタントは今や人気女子アナの登竜門になっており、テレ東としてはそろそろ“ポスト田中”が欲しいタイミングです」(民放バラエティ番組制作関係者)

 結婚したのであれば、当然その先には女性ならではのライフイベントも見えてくる。田中アナ卒業を予感させるファクターは他にもある。

「田中アナは『モヤさま』で人気が出ましたが、本人は報道にも意欲があり、現在は『WBS(ワールドビジネスサテライト)』も担当しています。現在は週3での出演ですが、同番組はテレ東の看板番組で、フィールドキャスターの彼女はがっつり取材がある。週3回、夜の生放送をこなしつつ、ロケで丸一日潰れる『モヤさま』との両立はなかなかハードです。

 一方でテレ東は、鷲見玲奈、森香澄、松丸友紀など、女子アナの退社が相次いで人材不足が深刻で、秋に中途入社で2人を採用したほど。そんな状況で万が一、大車輪の活躍をする田中アナが戦線を離脱するような状況になったら、いよいよアナウンス部門が回らなくなってしまいます。そのためにも『モヤさま』で若手を育てていく必要がある。そんな時期の田中の結婚発表は“卒業フラグ”と見ても良いでしょう。ちなみに2代目アシスタントの狩野恵里アナも、結婚と番組卒業のタイミングは重なりました」(同上)

田中アナのフリー転身は…?

 女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏は、まず田中アナの“卒業”について、「すぐにフリーに転身するとは考えにくい」という。

「田中アナの魅力は、どこか素朴なイメージのある愛らしいルックス。それでいて高身長というギャップも含めて、基本的にバラエティ向きの逸材だと思います。ただ、声のトーンやアナウンス力などの実力が低いわけではなく、2021年から担当している『WBS』などの経済番組で着実に力を付けていることがうかがえます。

 とはいえ、まだ28歳で、報道のフリーキャスターとして大成するのは実績も実力もまだまだ。バラエティや情報番組のキャスターも、鷲見玲奈や森香澄のような〝華〟のあるタイプが強いので、田中アナが成功するかは未知数の要素が大きい。

 現時点では大江麻理子や相内優香アナの後を継ぐ若手のエース筆頭というポジションを与えられ、局から掌中の珠として大切に育てられている環境を考えれば、すぐにフリーに転身するということは考えにくいのではないでしょうか。

 鷲見玲奈アナから始まって森香澄アナ、池谷実悠アナなどの若手、松丸友紀アナや須黒清華アナなどの中堅も辞めていることから、ポジション的には盤石であることは間違いありません。明確な対抗馬が角谷暁子くらいしかいないので、しばらくはフリーになる必要もないだろうと思います。

 ただ、今後にテレ東でバラエティ、報道番組のキャリアを重ねたうえで、出産や育児などの生活環境の変化を迎えたときに満を持してフリーに転身するという可能性はゼロではありません」

局内に残るとしても、会社員である以上『モヤさま』の卒業はあり得る。丸山氏が続ける。

「あくまで個人的な感想ですが、田中瞳アナは良くも悪くも“テレビ”で生きるタイプだという印象があります。ルックスやスタイル、性格や実力などアベレージは高いけど、どれかが突出しているわけではなく、バランス型の代表格かなと。ただ、そろそろ局としても報道番組のサブとか、大きなポジションを任せたいでしょうから、『モヤさま』の交代はありえるとは思います。

 さまぁ~ずは田中アナ出演の長期化を望んでいるようですが、来年、再来年あたりの30歳を目途というのはあるかもしれません。『モヤさま』はさまぁ~ずにはまるかどうかが一番大事で、新人でも活かせる可能性の高い内容の番組ですからね」

 仮に田中アナが卒業するとして、後任候補は誰か? テレ東のアナウンス部のプロフィールを見ると、田中の後輩は8人。確率は8分の1だが……。

「『モヤさま』は一時期、田中の2年後輩の冨田有紀アナを何度か番組に出したことがありましたが、あまりに天然というか不可思議な言動を繰り返す彼女は、さまぁ~ずには全くハマらなかった。注目したいのは入社1年目の古旗笑佳アナです。現在の担当番組はBSのみで、知名度はゼロに等しいですが、『いまからサイエンス』ではMCの加藤浩次と堂々とやり合い、『度胸あるな』というおほめの言葉をもらっています。公式プロフィールの趣味が“目的地のない散歩”というのも『モヤさま』へのアピールなのかと。実際に抜擢されるかどうかはともかく楽しみな存在です」(前出・バラエティ番組制作関係者)

 モヤモヤした状態はしばらく続くか。

(取材・文=木村之男)

木村之男

芸能記者、TVウォッチャー。1972年10月15日生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

最終更新:2024/12/24 14:35