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芸能ジャーナリストが語る24年芸能界“騒動”の主役たちに復活の可能性

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中居正広(写真:サイゾー)

 年末年始にかけて元SMAPの中居正広の騒動が世間に波紋を広げているが、2024年は芸能人によるトラブル報道が何とも目立つ年だった。

 23年12月の「週刊文春」(文藝春秋)による性加害疑惑報道を受けて、年明け早々の24年1月にダウンタウンの松本人志が同誌の記事が名誉毀損に当たるとし、発行元の文藝春秋と同誌編集長に対して5億5000万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 同2月には、Xで過去に制作会社のプロデューサーから受けたパワハラや人気女優や人気男性アイドルからエアガンで撃たれたことなどを告白して話題を集めていたお笑いコンビ、プラス・マイナスの岩橋良昌が吉本興業の退所とコンビの解散を発表。

 さらに、同8月にはタレントでユーチュバーのフワちゃんが自身のXでお笑いタレント・やす子の投稿を引用する形で不適切な発言をして炎上して芸能活動を休止。
 
同10月にはお笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二が20代の女性に対し、ロケバスの中で性的暴行をした疑いで不同意性交などの容疑で書類送検され、所属する吉本興業からマネジメント契約を解除された。

 そうした中、同12月25日には、11月8日に訴えを取り下げて芸能活動再開のタイミングが注目されていた松本がYahoo!ニュースで公開された芸能ジャーナリスト・中西正男氏によるインタビューに突如登場。

 来春に相方の浜田雅功とともに月額制の独自のプラットフォーム『ダウンタウンチャンネル(仮)』を立ち上げて活動を再開する意向を明かした。

 松本といえば、訴えを取り下げた後もいまだテレビ復帰は実現していないが、前出のスポーツ紙の芸能担当デスクはこう話す。

「松本さんが訴えを取り下げた際、吉本興業の公式サイトに発表した『松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました』とのコメントの文面が耳目を集めましたが、完全に身の潔白を証明できたわけではありませんからね。それに、直後には元アイドルグループのメンバーだった女性がほぼ同時期にXで『直の友人が松本氏らからホテルで性被害を受けています』と投稿するなど、復帰に向けていまだ厳しい逆風が吹いています。テレビ局も正直、その扱いに困っているというのが実状でしょう」

 こうした背景もあってか、今回来春の『ダウンタウンチャンネル(仮)』での活動再開を表明したわけだが、結果的には逆風がますます激しさを増している格好だ。

「インタビューは表向き中西氏の取材に応じている体裁にはなっていますが、実際はほぼ一人語りで自分の言いたいことを話しているだけという批判も多く寄せられました。加えて、散々記者会見を避けてきたうえでのこのアクションということもあり、インターネット上で炎上。まだ吉本の公式サイトやXなどで普通に『ダウンタウンチャンネル(仮)』を開設する構想を明かした方がマシで、完全な悪手でしょう。さらに、タイミングが悪いことに中居さんのトラブルを報じた『文春』の記事で、直撃取材を受けた“被害者”とされるX子さんからトラブルとは直接的な関係はないものの、名前まで出される始末。すべてが裏目に出ている印象です」(放送作家)

 松本の完全復活までの道はまだまだ険しそうだが、他の“トラブル芸能人”の動向も気になるところだ。

 芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。

「斉藤さんに関しては不同意性交の疑いで書類送検されていることやテレビを中心に活動していたこともあり再起はかなり難しいでしょうね。フワちゃんについては事件性はないものの、テレビタレントとして活躍するうえで必要不可欠な好感度を失ってしまいました。活動再開後しばらくはYouTubeやSNSでの活動に専念するのではないでしょうか。岩橋さんは古巣の吉本やコンビの元相方、仕事の関係者には迷惑をかけたかもしれませんが、世間的にはそこまでネガティブな印象は与えていません。

 明石家さんまさんや『くりぃむしちゅー』の有田哲平さんが救いの手を差し伸べようとしているという話もありますし。ただ、テレビに関してはまだ“危なっかしさ”もあり、しばらくは大手キー局の番組起用は敬遠されそうです。こちらもYouTubeやSNSなどを中心に活動していくのではないでしょうか」

 いずれも復活、とくにテレビ復帰に関してはかなりハードルは高そうだが、人気芸能人のトラブルが頻発した昨年の流れは、今年以降のテレビ業界に大きな影響を及ぼしそうだという。

「昨今のテレビ業界はとかくトラブルを嫌がりますが、人気芸能人による騒動頻発の昨年の流れを受けて、今年はますますその傾向が強まるでしょう。好感度が高かったり、私生活もクリーンな芸能人がより重宝される一方、1度でもトラブルを起こしたり、疑惑を報じられたりするとなかなか復活するのは難しい。他方、そうしたテレビ業界に息苦しさを感じる芸能人たちのテレビ離れもますます加速しそうです」(竹下氏)

 昭和や平成に活躍した破天荒な魅力を放つテレビスターは、もう二度と現れないかもしれない。

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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最終更新:2025/01/12 14:00