松本人志、疑惑うやむやで中居と共に地上波から遠ざかる現実
自身の性加害疑惑を報じた「週刊文春」の記事をめぐって、昨年11月8日、発行元・文芸春秋側への訴訟を取り下げたダウンタウンの松本人志。その後、裁判終結後としては初めてとなる独占インタビューが12月25日に配信され、今春を目処に活動を再開することが明かされたが、その先行きはいまだ不透明な状況だ。
「松本は早期復帰を目指して独占インタビューに応じましたが、その内容には、残念ながら説得力がありませんでした。さらに、親友で、共に『だれかtoなかい』のMCを務めていた中居正広の女性トラブル騒動が年明けに激化、中居も休業状態に陥ったことで地上波ではますます松本を使いづらくなっています。松本と所属の吉本興業は、もはや地上波に固執せず、相方の浜田雅功とともに有料プラットフォームを立ち上げ、そこで活動を再開させることに決めたようです」(お笑い関係者)
提訴を取り下げた松本は、芸能記者・中西正男氏の独占インタビューに応じ、『松本人志が語る今の思い。そして見据える今後』と題したその記事は「Yahoo!ニュース」で配信されたが、その内容には賛否が飛び交っている。
「松本が、浜田と独自のプラットフォームを立ち上げて活動を再開することは既定路線だと思われていたので、特に目新しさはありません。やはり読者・視聴者が知りたいのは、本当に報じられたような性加害があったのかどうかです。もちろん、文春側との取り決めで詳しく話すことができないのは理解できますが、飲み会で性的な言動があったのかどうかなどには全く触れられていない。それだけに、インタビュー内容には不満の声が収まりません」(芸能ライター)
『ダウンタウンチャンネル(仮)』で何を語る?
提訴の取り下げに際し、松本は、弁護士を通じて「かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で、不快な思いをされたり、心を痛めた方々がいらっしゃったのであれば。率直にお詫び申し上げます」とのコメントを発表したが、これに関して、インタビューの中で松本は、「僕としてはみんなで楽しんでくれればという思いしかなかったです。でも、後輩たちにも気を遣わせていたのかもしれないし、嫌な思いをした方がいたのかもしれないという部分はある。そうしたさまざまな思いを、裁判を取り下げた時に出したコメントの中に『お詫び』という形で入れさせてもらいました」と釈明。こうした姿勢も、“保身に走った”と批判を集めた。
「インタビューに応じたことは評価できますが、消化不良感は否めません。今後、浜田と立ち上げるプラットフォームで真相を語ってくれることを期待するしかないでしょう」(前出の芸能ライター)
浜田と立ち上げる有料プラットフォーム『ダウンタウンチャンネル(仮)』で、松本はお笑いコンテンツを提供していくようだが、地上波復帰を待ち望むファンも少なくない。
「ファンとしてはやはり、1日も早く地上波復帰してもらいたいでしょう。そのためには、性加害があったかどうかだけはハッキリさせる必要がある。親友の中居が女性トラブルで事実上、引退状態に追い込まれている中、きちんとファンに事実を説明する必要があるのではないでしょうか」(前出のお笑いライター)
果たして、松本が『ダウンタウンチャンネル(仮)』で疑惑の真相を明かす日は来るのか?
(文=本多 圭)
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