CYZO ONLINE > 芸能ニュース > 若手トリオ芸人の現在地

ジェラードン海野復帰、バビロンおーちゃん脱退……若手トリオ芸人の現在地

ジェラードン海野復帰、バビロンおーちゃん脱退……若手トリオ芸人の現在地の画像1
イメージ(写真AC)

 11日、吉本興業の若手トリオ芸人・バビロンからおーちゃんが脱退し、今後はノリと千葉ストロガノフのコンビとして活動していくことが発表された。

 バビロンはNSC東京校でダンビラムーチョやゆにばーすと同期となる16期出身で結成14年。界隈では不仲トリオとして知られ、22年には『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で「不仲芸人対抗!スピード解散選手権」に出演するなど“不仲”そのものもネタに取り入れて活動してきたバビロンだったが、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)のラストイヤーまで1年を残しての脱退となった。

「トリオはダメです。トリオはうまくいきません」

 そう断言していたのは、2020年に『M-1』を制したマヂカルラブリーの野田クリスタルだった。昨年9月に放送されたラジオ『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)において、当時解散したばかりだった『キングオブコント』(TBS系)ファイナリストトリオのゼンモンキーについての話題で、そう語っていた野田。

「トリオでうまくいっているほうが変なんです」

大宮トリオのごたごたぶり

 マヂカルラブリーが本拠地としている大宮ラクーンよしもと劇場に所属しているGAG、ジェラードンといったトリオにも最近、大きな動きがあったばかりだ。野田はその2組とトリオについて話したのだという。

「結局2対1になっちゃうんですよね。1対1対1にはならないから、2対1になってモメるんですよ」

 その野田の言葉通り、ゼンモンキーは解散直後の『M-1』にヤザキとむらまつがコンビとして、荻野将太朗は別の芸人とユニットとして参加していた。

 また、18年から22年まで4年連続で『キングオブコント』ファイナルまで進んでいるGAGからは昨年、ひろゆきが脱退。後に安田ファニーが加入して再びトリオ活動を再開している。

 同じく『キングオブコント』で21年にファイナル進出を果たしているジェラードンでは、同年からリーダーの海野裕二が休養に入り、かみちぃとアタック西本の2人で活動を継続。2人のジェラードンはプチブレイクを果たしているが、今年に入って海野が活動を再開。再び3人で舞台に立ち始めている。

パンサー、四千頭身も

 16年には『内村さまぁ~ず』にゲスト出演していたパンサーが、まさに「2対1」の悩みを告白していたことがある。菅良太郎と向井慧は「交互に尾形(貴弘)を切りたくなる時期が来る」と明かし、「その時期がたまたま同じにならないから解散してないだけ」と言い切っていた。尾形は面食らっていたが、菅と向井の目は本気だった。解散危機にあったパンサーがトリオ活動を継続しているのは、それぞれピンでの活動が中心になっていることが大きいだろう。年始に放送された『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演した向井は、ラジオパーソナリティとしての仕事が活動の大半を占める中で「月1のルミネでの(パンサーとしての)出番があるから、ギリ芸人と自称できる」と語っていた。

 11日深夜放送の『ゴッドタン』(テレビ東京系)には、四千頭身が出演。ネタ作り担当の後藤拓実が、都築拓紀と石橋遼大の充実したピンでの活動もあってトリオ内で最低収入になってしまったことを嘆く一幕もあった。

 我が家は杉山裕之の素行の悪さに坪倉由幸と矢田部俊が耐えかねて空中分解状態。ジャングルポケットの斉藤慎二は不祥事を起こして吉本興業を追われ、おたけと太田博久のコンビとなった。

 過去、『キングオブコント』ファイナルに進んだトリオといえばロバート、東京03、鬼ヶ島、リンゴスター、ジャングルポケット、GAG、ネルソンズ、ジェラードン、や団の9組だが、変わらない形で活動を継続してきたのは東京03、ネルソンズ、や団の3組くらいだろう。

「解散が常にマイナスに動くとは限らないんでね」

 同ラジオでトリオ解散の話題を、野田はそう締めくくっている。

 コンビになったバビロン、トリオに戻ったジェラードン、それぞれの今後の活躍を期待したい。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。1977生。

n.shinkoshigaya@gmail.com

新越谷ノリヲ
最終更新:2025/01/12 18:00