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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

中居正広と木村拓哉、一瞬で逆転した明暗…SMAPファンの夢が完全消滅

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中居正広と木村拓哉(写真=左サイゾー、右Getty Images)

 女性トラブルで事実上の休業状態に追い込まれている元SMAPリーダーの中居正広。他方、主演ドラマ『グラメゾン東京』(TBS系)の続編を映画化した『グランメゾン・パリ』が大ヒットを記録し、同作のPRに奔走しながらメディアに引っ張りだこ状態なのが、同じく元SMAPメンバーの木村拓哉。ここにきて2人の明暗がくっきり分かれている。

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 「中居と木村は『SMAP』時代から人気を競ってきましたが、2年前、ジャニー喜多川氏の性加害問題に対して事務所が謝罪会見を開いた直後にもかかわらず、木村がジャニー氏のモットーだった『show must go on!』という言葉をインスタに投稿して大きな批判を浴び、沈黙を貫いていた中居との間で明暗が分かれていたんです。ところが、今回の件でその立場は逆転しましたね」(芸能ライター)

 中居と木村といえば、10代の頃から苦楽を共にし、SMAPしてデビューしたものの、当時、“ジャニーズの女帝”と呼ばれた故・メリー喜多川氏には認められず、“ジャニーズの落ちこぼれ”を自認しながらも、マネージャーを務めた飯島三智女史と共に、SMAPを国民的グループに成長させた立役者である。

 「SMAPはジャニー氏がデビューさせたグループで、ジャニー氏が倒れた時には中居が真っ先に病院に駆けつけたと言われています。ただ、そのジャニー氏のお別れ会に、中居は仕事を理由に欠席しています。一部では、“木村と並ぶのを嫌がったのでは?”と囁かれていましたが、それほどまでにSMAPの解散騒動は2人の間に深い溝を作りました」(スポーツ紙記者)

 解散騒動を経たSMAPは、翌年の2016年1月、フジテレビの冠番組『SMAP×SMAP』内で謝罪会見を開いたが、独立騒ぎを起こしたことをファンに謝罪する4人と、「何があっても前を向いて歩いていく」と宣言した木村との間には、視聴者にも深い溝が見て取れる有様だった。

 「当初はメンバー全員で独立する予定だったのが、木村が裏切って残留を決めたと言われていて、怒った中居が会見後、ほかの3人に“木村と口をきくんじゃねえぞ”と指示をしたという報道もありました。もともと解散騒動の前から2人の折り合いは悪く、メンバー全員が集まる『SMAP×SMAP』のビストロコーナーで、中居が木村に対して、いじめの様なイジリを繰り返していたという話もありますが、あの謝罪会見で2人の不仲は決定的になったようです」(当時を知るバラエティ番組関係者)

 その後、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人はジャニーズ事務所を退所。その4年後に独立した中居は、一時体調不良で休業説も流れたが、2023年に復帰すると、レギュラー番組6本を持つ売れっ子MCとして完全復活を果たした。

 「一方、残留した木村は『SMAP』解散後もそれなりに活躍していましたが、ジャニー氏の性加害問題をスルーするようなインスタ投稿で大炎上。結果、アンチを増やし、CMは激減しました」(キャスティングプロ関係者)

 木村の人気が低迷する一方、完全復活を果たした中居だったが、ベテランの女性誌記者は「いつかトラブルが起きるのではないかと思っていました」と話す。

「中居は、過去『噂の真相』に交際女性との妊娠中絶トラブルを報じられたことがあります。それは00年、4年間交際していた女性から妊娠したことを告げられた中居が、マネジャーの飯島女史を介して、中絶を迫り、30万円入りの茶封筒を強引に手渡して逃げた、というものです。その後も女子アナや有名タレントとの交際が報じられましたが、一番長続きしたダンサーに対してさえ、“この子、毎日家にいんのかなと想像すると、気持ち悪くなってしまう”と発言したと言われています。女性に対して冷たい印象があるのです」(前同)

 今回、女性との間にトラブルがあったことを認めて謝罪コメントを発表した中居だが、「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても、支障なく続けられることになりました」という文言が火に油を注いだ格好だ。

 「一方、木村は『グランメゾン・パリ』の宣伝のために年末年始はバラエティ番組など、テレビに出ずっぱり。さらには、お蔵入りが噂されていたフジテレビ系のドラマシリーズ『教場』の撮影も再開が決まった。中居とは対象的です」(前出の芸能ライター)

 昨年から噂されていたSMAP再結成も、今回のトラブルで完全消滅したといわれているが、SMAP再結成どころか、中居の復活も見通しは厳しい状況にあるようだ。

(文=本多 圭)

民放各局は“ポスト中居”探し

本多圭

ジャーナリスト。1948年、東京生まれ。明治学院大学中退。TBS臨時労働者雇用闘争を経て、「週刊ポスト」の専属記者。その後フリーになり、芸能、医療分野などを手がける。芸能取材歴は40年以上。著書に『ジャニーズ帝国崩壊』『スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』。

最終更新:2025/01/19 20:00