坂道グループで「卒業ラッシュ」の理由…ソロでも活躍できる期待のメンバーは
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坂道グループの世代交代が急速に進んでいる。乃木坂46、櫻坂46、日向坂46で昨年から長くグループを支えてきたメンバーの卒業発表が相次いでおり、新世代を中心にしたグループへの移行を加速させている。
新メンバーの加入にも注目が集まっているが、ファンとしては卒業メンバーの今後も気になるところ。そこで今回は、豊富な取材経験と業界知識を持つ芸能記者に、坂道グループで卒業発表が続出している要因とソロとしてのブレイクが期待できる卒業メンバーについて話を聞いた。
坂道グループ、メンバー大量卒業の背景
昨年、乃木坂46からは山下美月、阪口珠美、清宮レイ、掛橋沙耶香らが卒業。年明けには、与田祐希が2月23日をもってグループを卒業すると発表した。
櫻坂46は小林由依、上村莉菜、齋藤冬優花と1期生メンバーの卒業が相次ぎ、残る「最後の1期生」となっていた小池美波も今年1月、2月19日リリースの新曲の活動を最後に卒業することが決まった。
日向坂46は、昨年8月に加藤史帆、東村芽依、丹生明里、濱岸ひよりの4人が一挙に卒業を発表したことでファンを騒然とさせた。卒業ラッシュは止まらず、今年1月には佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈の3人が同時に卒業を発表している。
なぜこれほどメンバーの卒業が続出しているのか。アイドル事情に詳しい芸能記者はこう解説する。
「現在、3年ぶりとなる新メンバーの6期生が加入し、計11人を順次公開している乃木坂46。昨年、2年ぶりに新メンバーオーディションを同時開催した櫻坂46と日向坂46も研修生最終審査はすでに終わっているので、2グループの新メンバーお披露目もそう遠くないでしょう。坂道グループ全体で卒業が相次いでいるのは、かつての勢いが失われている状況で、新陳代謝を促したい運営側の思惑が背景にある。
近年はFRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADYを擁するアソビシステム、指原莉乃プロデュースで代々木アニメーション学院に所属する=LOVE、≠ME、≒JOYといった新勢力が台頭し、坂道グループが危機感を抱いているのは間違いない。最近では坂道グループよりも、アソビシステム、代々木アニメーション学院が手掛けるグループに憧れるアイドル志望の若い女の子も増えているため、坂道グループは一斉にオーディションを開催するなど、世代交代を急速に進めているのでしょう。
またメンバーとしても、グループにいる限りは個人活動が制限されるため、すでにグループで実績を残している場合は、先々を考えると早いうちに卒業してソロ活動を始めたほうが賢明。あまり推されていないメンバーも、長く在籍したからといって人気が上がることがないのは先輩を見ていて重々承知のはず。また、グループ時代は人気メンバーでも、際立った才能や個性がないと芸能界に残っていても埋もれてしまう。卒業に伴って芸能界引退を選択したメンバーもいますが、それも潔い判断といえます」
ソロでも活躍できる卒業メンバーは
卒業メンバーの今後はどうなるのか。前出の記者にソロでの活躍が期待できるメンバーを挙げてもらった。
「昨年は『紅白』落選でファンに衝撃を与えた日向坂46だが、一般的な知名度が高く、ソロでも幅広く活躍しているメンバーが多いので、卒業後の活動も期待できる。その中でも、佐々木久美はグループのキャプテンと務めただけあって視野が広く、MC力も高い。現時点でもバラエティへの出演数は圧倒的に多く、お笑い好きを公言しており、日向坂46の冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)でMCを務めるオードリーの薫陶も受けている。卒業後にバラエティで引っ張りだこになるのは間違いないでしょう。抜群のプロポーションの持ち主で、現在もファッション誌『Ray』(主婦の友社)の専属モデルを務めているので、モデル需要も変わらずあるはず。
同じく日向坂46の佐々木美玲も、朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)のリポーターを務め、バラエティにも多数出演。ファッション誌『non-no』(集英社)の専属モデルでもあり、女優としても幾つものドラマで主演を務めるなど演技力に定評がある。どのジャンルでも及第点以上の結果を残し、明るく屈託のないキャラクターである上に、努力家でもあるので現場での評価が高く、幅広い分野での活躍が期待できます」
乃木坂46からは2人の名前が挙がった。
「乃木坂46では、2月23日に卒業する人気メンバーの与田祐希。2月12日に発売する3rd写真集『ヨーダ』(光文社)の先行カットなどが連日ニュースを賑わせており、発売前からベストセラー確実に。この状況を見ても、卒業後も人気をキープするのは間違いないでしょう。
だがここで注目したいのは、与田と同じ3期生で昨年7月に卒業した阪口珠美。昨年12月にAKB48の込山榛香、元STU48の沖侑果や石田みなみら48グループ出身の所属タレントが多く所属するディープスキルに移籍しました。今年1月25日に開催したカレンダーの発売記念イベントでは、グループ時代よりも大人びたルックスがファンの間で話題となった。事務所としても初の元坂道メンバーということで力を入れるでしょうし、沖のようにグラビア路線での活躍も期待できます」
(文=佐藤勇馬)