中居&フジテレビ騒動の余波 菅田将暉の出演拒否で『ミステリと言う勿れ』の続編が絶望的に
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タレント・中居正広氏と女性との深刻なトラブルの影響によりフジテレビが未曾有の経営危機に瀕している。
現在フジテレビはスポンサー離れという深刻な状況となり、すでに80社以上の企業がCMの出稿を見合わせ、番組制作の資金繰りにも打撃を与えている。
そんな中でもドラマ制作の現場では撮影協力の拒否が相次ぎ、現場の混乱は極限状態に達しているという。
テレビ誌記者が明かす。
「現在放送中の清野菜名主演の『119 エマージェンシーコール』では撮影協力の横浜市会と横浜市消防局のクレジットが外されました。また、7月期に航空業界を舞台にした“月9”ドラマが予定されていましたが大手航空会社とのタイアップが白紙となり、制作が困難になったようです。主要キャストのスケジュールはすでに押さえられているものの、新たな企画が固まらず、出演者やスタッフが右往左往しているのが現状のようです。他にも、木村拓哉が警察学校の教官を演じる人気ドラマ『教場』シリーズはリアルな警察施設での撮影が売りでしたが、中居問題が浮上して以降、施設の貸し出し拒否が懸念されています。ロケ地の確保が難航すれば、リアリティを追求する同作にとって大きな痛手となるのは明らかです」
フジの現場を取り巻くそうした混乱の最中、菅田将暉がフジテレビの新ドラマを断ったと2月5日配信の「デイリー新潮」が報じて波紋を広げている。
菅田にしてみれば、今の状況で同局のドラマに出演することは自身の俳優イメージが損なわれるリスクもあるために賢明な判断とも言えるが、これによりあの人気作の続編が消滅したのではないかとファンをざわつかせている。
「これまで数多くのドラマや映画に出演している菅田ですが、ファンの間でもハマり役ともっぱらなのが2022年に放送された同局系連続ドラマ『ミステリと言う勿れ』の久能整です。同ドラマは人気漫画が原作ですが、独自のストーリー展開と菅田の圧倒的な演技力が話題となって大ヒット。翌年公開の映画版も興行的に成功し、続編が期待されていました」(前出・テレビ誌記者)
菅田の決断により同ドラマの続編の制作が遠ざかった可能性は十分あるが、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。
「報道が事実であれば業界全体にもかなりの影響を及ぼす話ですよね。そもそも、売れっ子俳優といえども民放キー局からの連続ドラマの主演オファーを断るというのは余程のことです。まして、すでに実績のある人気シリーズの続編という話であればなおさらで、それだけ今回の騒動を重く見ているのでしょう。菅田さんの事務所は数多くの人気俳優を抱える大手事務所ですから当然、他の所属俳優についてもフジの番組への出演は避けることになるでしょうし、別の事務所の俳優とフジの関係にも波及しそうです。第三者委員会の調査結果が出るとされる3月末が一つの節目になるでしょうけど、4月以降もさらにこうした状況が続けば、フジの制作現場はますます大混乱することになるでしょう」
もっとも、場合によっては菅田以外のキャストを主演に立てて続編を制作することも不可能でないが、そちらに関してもかなりハードルは高そうだという。
「『ミステリと言う勿れ』は“脚本改変”も一部で問題視されていましたからね。原作では脇役だった風呂光聖子(伊藤沙莉)がヒロインとして扱われ、恋愛要素が加えられるなど、原作ファンの間で物議を醸した演出もありました。こうした改変に対する不信感は根強く、最近では同じ脚本家が手掛けた『セクシー田中さん』(日本テレビ系)で原作改変に心を痛めた原作者が急逝する衝撃的な事態を招いたのは記憶に新しいところ。この一件が影を落とす中、フジへの不信感が増したことで、菅田以外にも出演を避ける俳優も出てきそうです」(スポーツ紙の芸能担当記者)
スポンサーの支援も得られず、ロケ地の確保すらままならないうえ、出演者が離脱という三重苦に直面しているフジ。
かつてはドラマのヒットメーカーとして君臨し、多くの名作を生み出してきた同局だが、抜本的な改革を世間にアピールできない限り、負のスパイラルは止まらなそうだ。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)