NHKの峰不二子・中川安奈アナ退所へ…識者が解説するフリーアナへの賛否両論
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NHK中川安奈アナウンサーが今年3月末で退局する。
2016年に入局後、日曜日夜に放送される『サンデースポーツ』で2022年からキャスターを務めている中川アナ。
「朝の情報番組『あさイチ』のリポーターを経ての大抜擢でした。彼女が世間に知られるようになったのはアナウンス力ではなく、昨年夏のパリ五輪。現地での取材の模様を時々SNSに掲載してきたのですが“服を着ていないように見える……”というファッションが話題を呼び、ファンが一斉にフォロー。その後も絶妙なSNS戦略で主にファンを増やしてきたとみられます。一方で公共放送として民放テレビ局よりも品行方正さを視聴者から求められがちなNHKだけに、局内では“異端児”として扱われることも多かったといいます」(同局関係者)
別の関係者も次のように話す。
「中川アナからすれば自己表現の一環としてベージュ系の衣装を好んで着用してはSNSに掲載したり、他局の同世代の人気アナウンサーとの2ショット写真をアップしていた。今思えば彼女たちは中川アナの知名度拡大に貢献したといってもいいでしょう。それぞれ所属先の放送局関係者からも『中川アナはうまくやっている』という意見もあるようですね。まあ、そのあたりが中川アナの魅力なのでしょう」
すでに内々に大阪放送局への異動、全国放送の番組担当が約束されていたが、それでも退局を強行した裏側には「自身の異動人事が二転三転して予測がつかなくなってしまい、それならばフリーに転身すると決断した」(芸能プロ幹部)という。
自分の人生は自ら決めるという彼女なりのポリシーの強ささえうかがえる決断だろう。
一部ではイベント、催事の司会業などの仕事が舞い込み、前途洋々との報道もあるが、NHKの元アナウンサーは絶対匿名を条件に「それはちょっと厳しいかもしれない」と険しい表情を浮かべる。
「語学が堪能なのは取材力の面で武器にはなるがアナウンサーとして評価をされて有名になった訳ではない。スポーツキャスターとして五輪取材に出かけたが結局、話題になったのは服装など本業以外のことばかり。かといって神田愛花のようにバラエティー番組に対応できるかは不透明で、有働由美子のようにジャーナリストの道を貫く気配もない。どれも中途半端ではジリ貧になってしまうのではないか。5年持てばいいのですが……」
アナウンサー事情に詳しい丸山大次郎氏はこう続ける。
「女性アナウンサーがインスタなどのSNSで情報を発信することは、自身の承認欲求を満たしたり知名度を高めるほか、局側も番組の宣伝になることで仕事としても重要になっています。また、そこでアップする投稿は仕事よりも、プライベートがうかがえる内容のほうが喜ばれる傾向にあります。実際、フジの井上清華アナやTBSの田村真子アナなどのフォロワー数が多い女性アナウンサーのインスタでは、旅行や同僚との会食、他局アナとの交流などをたびたびアップしていて話題になっています。中川アナも普段の私服姿だったり、他局アナとの交流などのプライベートを積極的に公開してファンを喜ばせていました。“お堅いNHK”で仕事のネタをアップするだけでは面白くないでしょうし、実際に彼女のインスタ投稿はネットニュースなどのメディアで話題になることも多く、そういう意味では“エンタメ”をよく理解しているのだと思います。また、ボディラインばかりが話題になりますが、NHK時代はスポーツやバラエティの司会だけではなく、情報番組やラジオの参院選開票速報のキャスターなど、幅広い番組で活躍していました。アナウンス力や取材力もキー局アナに比べると安定感があるため、器用にフリーアナの仕事をこなして重宝されるかもしれません」
前評判を覆せるポテンシャルを大海原で発揮させたい。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)