咲村良子プロレス挑戦記11 シングル女のギャン泣き

咲村良子連載コラム第11回
「ヴィランの花道 ~咲き乱れ 散りゆくままに~」
私、デビューしてこの方ほぼシングルしかしてません。
シングルじゃなかったのは3回だけ。
ずーーーーーっとタイマン。
ひたすらタイマン三昧。
こんなにシングルばっかなの珍しい??
数少ないシングルじゃなかったときはスリーウェイ2回、タッグが1回。
シングルじゃないとなって、「私、初めてなんです」て先輩に相談すると「え!? ほんとに!?」と毎回びっくりされます(笑)。
そんなシングル女は今日もシングル、明日もシングル、来週もシングルばっかり決まってます。
先週のコラムにも書いた石川さん、石川さん、桜井さん、大阪ではフライングペンギンさん。
に続きまして今回のお相手は、、、!
マリーゴールドの美しきヴァルキリー青野未来! ←私の考えたリングコール素敵じゃない?
マリーゴールドでトップ争いをするほどの強い選手です。
シングルなんてそんだけやってたらどーせ同じでしょ? 誰とやっても大差ないでしょ? どーせあんた負けてるんだから。
と思ったら大間違い!
負けてるのは……、一旦置いといて!
ここまでシングルをやってますが、毎度のようにプロレスの面白さに気づきます。
毎回、そしてひとりひとりぜーーんぜん違うの!
強い選手であればあるほど全然違う。
青野さんのパワフルな蹴りと投げ技。
桜井さんのエレガンスな身のこなし。
石川さんの基本技すら背骨に響く重たさ。
フライングペンギンさんは身長も体格も恵まれながら身軽にリングを縦横無尽しちゃう。
強い選手たちは勝ち筋も多彩。
瞬間、瞬間に驚かされる。
1回1回、そうきたかの連続。
ふぅ。
プロレス面白いわー。
石川さんに至っては2週連続シングルしました。
なのにちゃんと驚きと新しい学びが満載でした。
腹立つことに2週とも似た試合運びされたのに! あんなの絶対わざとや!
しかも私にもできることばかりで格の違いを見せてくる。
しっかり遊ばれてますし、勉強させられてるって感じの試合でした。
このクソ石川ーーーーー!!!!!!!!!!
……ありがとうございます(小声)。
今回の青野さんの試合も悔しかった。
いや、マジのマジで勝ちたいのよ。
床と天井はもう見飽きたのさ。
床に至ってはいつも同じ柄なの。腹立つわ。
マリーゴールドのロゴが嫌いになりそう。
フライングペンギンさんの試合で勢いで出したブレーンバスターを引っ提げて、石川さんと桜井さんの試合でさらに磨いたドロップキック、もちろん渾身の蜘蛛がらみも!!!
と意気込んで挑んだのに……。
腰も足もズタボロにやられてギブアップ。
はぁ、前途多難。
デビュー戦以来のバクステでギャン泣き。
あーあ。悔しい。
でも絶対、同期とか後輩とかそんなんじゃなく先輩から星を掴む。
この気持ちを貯めに貯めてきっと。
目指せ咲村、輝く白星!
(文=咲村良子)
咲村良子マリーゴールド戦記XI
なかなか勝てない咲村良子。その悔しさは今回の原稿からも簡単に読み取れる。
その溜まりに溜まったストレスがどんなカタチで爆発するのか。願わくば、想像すらできないほどの大爆発を期待したい。
さて、本日の咲村良子は盟友ともいえる勇気みなみ選手と前橋で戦っている。
勇気みなみは「南ゆうき」としてグラビアアイドルとしても活動中で、咲村良子とはアイドルグループ「CLIPCLIP」で共にステージに立つ。
プロレスラーとしての歴は咲村より少し長く、2024年夏にリングデビューを果たしている。
2024年大晦日のマリーゴールド新宿FACE大会では、新人王決定ワンデイトーナメントに出場して新人王に輝いた。
南ゆうきに一歩先を行かれている感のある咲村良子が、今回の試合で何を思い、何をぶちかますのか。その心境を本連載で明かしてほしい。