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みのもんたさんの豪快人生…「特番1本で600万円」破格ギャラの真相

敏腕テレビマンが見た・聞いた! みのもんた伝説とセクハラ疑惑の真相の画像1
みのもんた(写真:サイゾー)

 かつて「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」としてギネス世界記録にも認定された、みのもんたさんが1日に80歳で他界した。ネット上では数々の「みの伝説」が流布されており、とりわけギャラの高さとお金の豪快な使い方が話題になっている。その伝説の真偽について、業界歴の長い在京テレビ局の関係者に話を聞いた。

 みのさんは日本テレビ系『午後は○○おもいッきりテレビ』、TBS系『どうぶつ奇想天外!』『学校へ行こう!』、フジテレビ系『クイズ$ミリオネア』など数々のヒット番組に出演。2005年からはTBS系情報番組『みのもんたの朝ズバッ!』で「朝の顔」にもなった。最盛期のレギュラー番組は16本にのぼり、2006年に「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」としてギネス認定された。

 誰もが認める超売れっ子の司会者だったみのさん。まだテレビ業界の景気がいいころだったこともあり、ギャラは「伝説級」に高騰していた。具体的にメディアや業界内で噂されていたのは「帯番組の『朝ズバッ!』は1本500万円、それだけで少なくとも年間10億円以上の収入」といった驚きの金額だった。

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みのさんの破格ギャラの真偽

 ただ、こういった話は尾ひれがつきやすく、実際は「そんなにもらっていない」というケースが多々ある。実際のところはどうだったのか、在京テレビ局の関係者が証言する。

「『朝ズバッ!』だけで年間10億円以上はどうか分かりませんが、当時の記事で信憑性があったものでは、全盛期のギャラが『週に1600万円』と試算されていました。それでも年間で7億円以上ですから、すさまじい金額です。実際その金額でも納得できるような、テレビで見ない日はない超売れっ子司会者でしたね。

 実は私も特番でみのさんとご一緒させていただいたことがあり、その番組のギャラも600万円と聞いていました。もちろん、当時としても破格の金額。『さすが、みのさん!』と思った記憶があります。ですから、『朝ズバッ!』のギャラが1本500万円というのも、それに近い金額の可能性は十分にあるのではないでしょうか」

 ある程度の金額の多寡はあれど、みのさんが破格の超高額ギャラを稼いでいたのは間違いないようだ。

 ただ最近の売れっ子タレントと大きく異なるのは、みのさんの場合はお金の使い方も豪快だったこと。よく仕事終わりに夜の銀座へ繰り出し、深夜まで1日に4~5軒をはしごしていたことから「夜の銀座の帝王」の異名を取った。お酒の飲み方も豪快で、氷を入れるアイスペールという大きな容器に、ブランデーなどをドバドバと注いでそのまま飲んでいたという。

 一晩で数百万円を使ったというエピソードは当たり前のようにあり、東京で飲んでからスタッフを引き連れて京都の祇園へ「長距離はしご酒」したという逸話も。女性関係も豪快のひと言で、長年連れ添った夫人を亡くしてから40歳年下のホステス女性と交際し、7年にわたる関係に終止符を打つ時に1億5000万円の高級マンションを贈与したと報じられたこともあった。

セクハラ疑惑の真相は……

 しかし、その一方で「セクハラ疑惑」が騒がれたこともあった。2013年に『朝ズバッ!』の生放送中、CM明けにみのさんが女性アナのヒップのあたりを触ったような様子が映り込み、女性アナがみのさんの手を振り払ったように見える場面が流れた。この映像がネット上で拡散され、大きな炎上騒動になった。

 この騒動については、当該の女性アナが「番組のエンディングで並んでいるアナウンサーたちを押してドミノ倒しのようにするのが当時のみのさんのブームだった。私が『やめてください』と手を払った場面がたまたまオンエアされただけ」とセクハラ疑惑を否定。だが、業界内では別の女性アナや女性スタッフに対するセクハラ疑惑が根強くささやかれている。

 この真偽について前出のテレビ局の関係者に聞くと、このような言葉が返ってきた。

「みのさんの全盛期、そういった話を聞かなかったわけではありませんが、お亡くなりになった今、ちょっとそこは触れたくないですね」

 さまざまな意味で、現在の芸能界では考えられないような「豪快人生」を送ったみのさん。いずれにしても、芸能史に残る不世出の売れっ子司会者だったといえるだろう。

(文=佐藤勇馬)

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佐藤勇馬

1978年生まれ。新潟県出身。SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。著書に『ケータイ廃人』『新潟あるある』がある。

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最終更新:2025/03/11 09:00