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『水ダウ』浜田雅功の“代役”は…ダウンタウン不在の影響と代理MCの有力候補を分析

次回は浜田雅功がいない「水曜日のダウンタウン」? 「緊急生放送」? 「水ダウ」の今後は?の画像1
浜田雅功(写真:サイゾー)

 TBS系の人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』が、26日の放送を「緊急生放送」にすると発表した。MCを務めていた浜田雅功は体調不良で休養に入っており、松本人志も長らく不在であることから、ついに「ダウンタウンのいない水ダウ」となる見込みだ。

 同番組は「企画ありき」の構成のため、ダウンタウンがいなくても大きな問題はないとの見方はある。だが一方、SNS上では「浜ちゃんまでいなくなるとキツい」「浜田のリアクションが楽しみの一つだったのに」といった不安の声も多く見受けられる。

 近年でも屈指の人気バラエティであるだけに「ダウンタウンが2人ともいなくなったらどうなるのか」と騒がれ、さらには「代理MCは誰になるのか」といった点にも注目が集まっているようだ。お笑い事情に詳しい芸能ライターの田辺ユウキ氏が、番組の今後や代理MCの人選などについて解説する。

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松本・浜田、不在の影響は

 『水曜日のダウンタウン』は19日の放送で「予算が尽きた」として、翌週26日が「緊急生放送」になると告知。視聴者から「検証してほしい説」を募集し、藤本敏史、川島明、小籔千豊、バカリズムの4人がラジオ形式で読み上げる「みんなの説投稿SP」になるという。浜田はすでに無期限の休養に入っていることから、ついに「ダウンタウンが2人とも不在」になるとみられる。

 ダウンタウンの不在は番組にどのような影響を及ぼすのか。芸能ライターの田辺ユウキ氏はこう見る。

「松本人志さんが活動休止となった際、『水曜日のダウンタウン』に関しては企画そのものがおもしろいので影響はそれほどないと指摘され、実際に休止後も『ほとんど影響なし』という声が目立っています。確かに企画内容はいずれもおもしろく、松本人志不在中も『名探偵津田』シリーズの続編、『電気イスゲーム』シリーズ、『ひょうろく、キャラ作ってるんじゃないか説』など大ヒット企画を次々と飛ばしています。

 ただ『水曜日のダウンタウン』は、松本さんがVTRの内容を受けてどのようにオトすのか、その技も大きな見どころでした。実際に名コメントを多数残していて、それだけで総集編が組めると思います。少なくとも私は『松本さんがいたら、このVTRにどんなコメントをするのか』とつい考えてしまいます。それがないので、最後の一押しが足りない気分がずっとしています。くわえて、説を持ってきた芸人の登場時のイジりも松本さんがいなくなってからほとんどなくなりました。そこにもやはり“隙間”を感じます。私はそういった影響を感じながら番組を見ています」

 松本に続いて浜田が不在になることについて、田辺氏はこう続ける。

「浜田さんが休養に入っても、『水曜日のダウンタウン』の企画や構成自体には大きな影響は出ないでしょう。ただ浜田さんは仕切り役でしたから、松本さん以上に視聴者は“空位感”を覚えるように思います。もし“代役”が立つとして、きっとそのタレントさんはうまくやると思います。でも浜田さんがいると、やはり画面が強くなる。浜田さんが映ると、あらゆる年齢層が『浜ちゃんが出ている』と画面に惹かれます。そういった存在感の強さが、視聴者に良い意味での引っ掛かりを残していました。

 毎回の説の発表などのときも、浜田さんの声が聞こえないと、『普通のバラエティ番組』という印象になってしまうかもしれません。やはり浜田さんだから、ダウンタウンだから番組が濃くなる。2人が不在でも滞りなく進行はするとは思いますが、視聴者の意識としてはやはり違和感が生まれると考えます」

代理MCの有力候補は……

 浜田がMCを務める関西のバラエティ『ごぶごぶ』(MBS)は、22日の放送回でフットボールアワーの後藤輝基が代理MCとして出演。そのほかの番組でも代役が立てられる可能性がある。『水曜日のダウンタウン』についても、誰が代理MCになるのかは視聴者の関心事となっているが、田辺氏はこのように予想する。

「浜田さんの代理として、後藤さんは適役ですよね。バラエティ番組におけるツッコミ系のMCとしては、後藤さんが群を抜いていると思います。『水曜日のダウンタウン』の代理MCも、後藤さんが実はもっとも良いのではないかと考えています。というか、浜田さんの“代役”はすべて後藤さんで良いのではないでしょうか(笑)。それくらい、進行の仕方も、ツッコミのテンション感も抜群です。なすなかにしは、さばきがうまいMCとして後藤さんの名前を挙げていて、『自分のツッコミで結論づける』という仕切り方を絶賛していました。確かに後藤さんは的確なオチをつけながら、番組を進行していくんですよね。

 ただ『水曜日のダウンタウン』に関しては、もし“代役”を立たるなら、さらば青春の光が有力候補だと思います。『水ダウ』のスターになったひょうろくさんの企画に噛むなど、番組内容面での貢献度も高いですし、番組に出演する芸人たちの裏事情などにもかなり詳しい。いろんな視点から番組を仕切れる気がします。

 安定感を求めるなら、ニューヨークではないでしょうか。ニューヨークも『水ダウ』の常連ですし、司会経験も豊富。ダークホースは鬼越トマホーク。やはり『水ダウ』への貢献度は高く、不仲企画の見届け人として秀逸なコメントなどを残していました。鬼越はここまでの規模の番組の進行経験はないですが、おもしろいと思います」

 26日の放送は藤本、川島、小籔、バカリズムの4人が実質的なMCになりそうだが、その中の誰かが今後の「浜田の代理」となる可能性もある。誰が代理MCになるのかは、ある意味で一つの見どころになりそうだが、田辺氏は「とはいっても現実的なところだと、はっきりとした“代役”は立てず、“週替わりMC”が有力ではないでしょうか」とも語った。

 局側は「今後の放送・代役等々に関しては検討中」としているが、はたしてどのような形になるのか注目だ。
(文=佐藤勇馬)

協力=田辺ユウキ
大阪を拠点に芸能ライターとして活動。映画、アイドル、テレビ、お笑いなど地上から地下まで幅広く考察。

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佐藤勇馬

1978年生まれ。新潟県出身。SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。著書に『ケータイ廃人』『新潟あるある』がある。

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最終更新:2025/03/25 09:00