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『THE SECOND』3年目の栄冠は誰の手に? 「16→8」ステージ見どころと展望まとめ

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フジテレビ(写真:サイゾー)

 今年、3年目を迎える結成16年以上の漫才師による頂上決戦『THE SECOND』(フジテレビ系)の「ノックアウトステージ32→16」の22・23日に行われ、ベスト16が出そろった。

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「ノックアウトステージ」の審査は、一般観覧者による投票制。100名が「とても面白かった:3点」「面白かった:2点」「面白くなかった:1点」の300点満点で採点し、その合計点で競われる。今回はその結果を振り返りながら、いよいよ『THE SECOND』ファイナルをかけた「16→8」の見どころをまとめてみたい。

Aブロック

祇園vsマシンガンズ

祇園、ラフ次元、見取り図という漫才劇場をルーツに持つ関西芸人3組が顔をそろえたAブロック。第1回大会準優勝のマシンガンズにとってはさしづめ「包囲網」といったところだったが、まずは第1試合で祇園が同期のラフ次元を下してベスト16入り。昨年グランプリファイナルまで進出していたラフ次元にとっては悔しい敗退となった。

そして第2試合ではマシンガンズが大爆発。295点の高得点をたたき出し、今大会ナンバーワンの人気と知名度を誇る見取り図を下した。

2組に直接的な関係性はなさそうだが、祇園にとっては我らが番長のリベンジ戦となる。ともに昨年はベスト32に進出しながらあと一歩のところでグランプリファイナルを逃しているだけに、ここは落としたくないところだろう。

Bブロック

モンスターエンジンvsドドん

Aブロックとは逆に、浅井企画の2組ドドん、アモーンとSMAの三拍子という東京ライブシーンの雄に関西の賞レース激強コンビ・モンスターエンジンが挑んだ構図。まずはモンスターエンジンが貫録を見せてアモーンを撃破。第2試合では東京のお兄さん・三拍子の胸を借りたドドんが石田の僧侶キャラ(ホンモノ)のインパクトで突き抜けて見せた。初のベスト32進出となった三拍子、その実力は誰もが認めるところだけに、来年以降に期待したい。

モンスターエンジンは第1回大会から3年連続でベスト32に進出中。昨年はベスト16でラフ次元に敗れており、今年こそグランプリファイナルを射抜いておきたいところだ。

Cブロック

金属バットvsリニア

エル・カブキvs金属バットのアウトロー対決、本田兄妹vsリニアの人力舎対決という個性の際立つ山となったCブロック。第1試合では金属バットが勝利を収めるものの、金属バットの友保は「エル(・カブキ)さん、もし配信されてなかったら、ムチャクチャしてたと思うんですよ。そうなるともう手がつけられないんで」とコメント。まずはエル・カブキにとっても2021年『M-1』1回戦敗退という悪夢から舞い戻ってきたとみてよさそうだ。

そして長年(少なくとも16年以上)にわたって「新宿Fu-」で同じ釜の飯を食ってきた本田兄妹とリニアの同門対決は、289点をたたき出したリニアに軍配。

すでに『THE SECOND』の顔役となっている金属バットだが、リニアは初出場の昨年も「32→16」の三日月マンハッタン戦でも290点という高得点を記録しており、本大会では強さを見せている。「16→8」でも屈指の好カードといえそうだ。

Dブロック

母心vs吉田たち

Dブロックには昨年準優勝で旋風を巻き起こしたザ・パンチが登場。同じく昨年ベスト16まで進出した母心と対戦したが、パンチ浜崎がいつになく緊張した様子だったザ・パンチの一方、持ち味を発揮した母心が勝ち抜いた。昨年はベスト16で金属バットに敗れている母心だが、その金属バットの友保が「母心さんの爪をはがしてやろうと思います」などとコメントしていたので、気を付けてほしいところだ。

第2試合は関西の寄席では滑り知らずの双子漫才師・吉田たちが天津を下してベスト16に進出。今や天津といえば向が東京、木村が岩手と離れた拠点でピン中心に活動しており、ここでは場数の差が出た結果といえそうだ。

『M-1』にはフィットしなかった吉田たちだが、6分漫才なら本領を発揮できることを証明した形。優勝候補の一角といえるだろう。

Eブロック

ハンジロウvsザ・ぼんち

昨年のグランプリファイナリスト・ハンジロウに挑んだのは関西の人気コンビ・トット。『M-1』ラストイヤーから直行となったが、今回はここで姿を消すことになった。

第2試合では芸歴56年のザ・ぼんちが登場。昨年に続くベスト32進出だが、今年は『THE SECOND』的には新進気鋭といえるモグライダーに貫録勝ち。芝がのちにラジオで「ぼんちさんの後ではともしげがちょっと賢く見える」と語るほどの大爆発だった。

ハンジロウとザ・ぼんちは昨年の「32→16」の再戦となる。前回は「287-285」という僅差でハンジロウが勝っているが、果たして今年はどうなるか。

Fブロック

タモンズvs囲碁将棋

Fブロックはベスト32に3回進出のシャンプーハット、囲碁将棋、それに2回目となるツーナッカン、タモンズと『THE SECOND』における“常連組”がそろう組となった。

昨年ベスト4のタモンズはツーナッカンを粉砕、第1回大会で優勝したギャロップと準決勝で同得点の接戦を落とした囲碁将棋は「297点」という驚愕の大会最高得点でシャンプーハットを下し、ベスト16にコマを進めた。

タモンズと囲碁将棋といえば、いわずと知れた大宮ラクーンよしもと劇場の「大宮セブン」メンバー。中でもタモンズは「最後の売れ残り」と言われるが、囲碁将棋とて後輩に花を持たせるつもりはさらさらないだろう。熾烈な潰し合いが見られそうだ。

Gブロック

はりけ~んずvsヘンダーソン

Gブロックは関西の正統派漫才師・タナからイケダを下したはりけ~んずと、関東の伏兵・チャーミングに勝ったヘンダーソンのマッチアップ。

23年末の『M-1』敗者復活戦で大いに爪痕を残したヘンダーソンと、その『M-1』予選で長年MCをつとめてきた『M-1』予選の主・はりけ~んずは、ある意味で師弟とも親子ともいえる対決となった。

ヘンダーソンは人一倍『M-1』に執念を燃やしてきたコンビだけに、その熱い思いをぶつけてほしいところだ。

Hブロック

ななまがりvsツートライブ

レイザーラモン、ななまがり、ジャルジャル、ツートライブという華やかなメンバーがそろう中、昨年ベスト8でタモンズに1点差で敗退したななまがりと、番狂わせでジャルジャルを下したツートライブがベスト16に上がってきた。ジャルジャルは、昨年は母心に、一昨年は超新塾にベスト32で敗れており、『THE SECOND』においては番狂わせメーカーというポジションに収まりつつあるようだ。

ななまがりとツートライブといえば、ななまがり上京前には公私とも交流のある仲。ユニットライブでもしのぎを削り合った2組が大舞台でぶつかることになった。

周平魂はななまがりについて「大阪で初めてユニットライブをやらせてもろてたずっと面白すぎる背中見せてくれる兄貴」とコメント。どんなニュアンスをみせてくれるか。

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『THE SECOND』ノックアウトステージ「16→8」は4月19日もしくは20日、フジテレビ本社で行われる。

(文=新越谷ノリヲ)

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新越谷ノリヲ

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。1977生。

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新越谷ノリヲ
最終更新:2025/03/26 18:00