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広末涼子、逮捕と活動休止の衝撃…それでも「再起は意外と早い」と識者が見る理由

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広末涼子(写真:Getty Imagesより)

 女優の広末涼子が交通事故を起こした末、静岡県島田市内の病院で女性看護師に暴行を加えて逮捕された騒動が波紋を広げている。10日午前に広末の自宅に家宅捜索が入るという異例の事態となり、警察が何らかの薬物使用を疑っているのではないかと騒がれているのだ。

 事故前にサービスエリアで「広末でーす!」と突然知らない人に話しかけたり、取り調べて混乱した様子を見せたりと、多くの不審な行動があったと報じられており、それが警察の疑念につながったのだろう。

 ただ任意の薬物検査では違法薬物が検出されておらず、処方薬の影響が指摘されるなど疑惑の真相は今後の捜査に任せるしかないが、広末は地上波全国ネット復帰を果たしたばかりであっただけに、再び長い活動休止になるのは大きすぎる痛手。今年は映画と舞台の仕事に入ると公言していたが、念願だった女優業の再開は白紙になった。

広末涼子、全国ネット復帰が「なりふり構わず」の印象になった理由

松本人志や中居正広も参加した飲み会で…

 広末といえば、2023年に鳥羽周作シェフとのW不倫が発覚し、当時の夫だったキャンドル・ジュン氏と離婚。騒動の影響で長年所属していた有力事務所「フラーム」から離れ、独立して再起を目指していた。一時は完全に表舞台から消えていたが、昨年12月に約25年ぶりに開催したコンサートが大盛況となり、今年2月には地元・高知のローカル局で広末をメインにした特番に出演し、徐々に仕事が増加していた。

 3月28日には、フジテレビ系『ザ・共通テン! 等身大の広末涼子を今夜解禁! 私生活が謎な人の人生密着SP』に出演。働きながら3人の子どもを育てる広末のプライベートに密着する内容で、同番組で約2年ぶりの地上波全国ネット復帰を果たし、完全復活への足掛かりをつかんだかに見えた。

 ところが、今回の事件ですべてが水の泡に。事件を受けて所属事務所は活動自粛を発表し、5月に開催予定だった音楽朗読劇は中止。今後の先行きがまったく見えなくなった。

 今回の騒動によって、ネット上では過去の「奇行癖」に再び注目が集まっている。2001年、広末は映画の製作発表会見でなんの脈略もなく号泣したり、東京・渋谷から約150km離れた千葉・白浜町まで財布を持たずにタクシーに乗って「無賃乗車」したりと、奇行報道が相次いだ。

 さらに、2023年5月にフジテレビ系『まつもtoなかい』に出演した際には、中居正広氏や松本人志のいる飲み会に参加した際、柔道着姿で「ヤワラちゃん」こと谷亮子氏のような髪型をして登場し、綿で作った人形を投げたという過去の謎エピソードが明かされた。

「仕事現場で悪評なし」の顔も

 こういった数々の逸話が「やばい奇行」として蒸し返されているようだ。しかし、業界事情に詳しい芸能記者は彼女に対してこのような見方を示す。

「今回の事件で改めて広末の過去の奇行に注目が集まっているが、問題行動を多く起こしていたのは一度目の結婚前の20代前半のこと。10代のころから多忙を極め、進学した早稲田大学にもロクに通えない状況だった広末は、ストレスの捌け口として夜遊びにハマり、夜な夜なクラブ通いをしていた。その結果、クラブ帰りの早朝に泥酔状態でタクシーに乗り、約4万円の無賃乗車をした様子を写真週刊誌によって報じられてしまった。ただ、これは一種の若気の至りともいえるだろう。

 また1999年にバイク2人乗りデートを報じられた伊勢谷友介が、2020年に大麻取締法違反で逮捕され、裁判で『20代半ばから使用していた』と述べたことから、広末の交際時期と重なっているとも言われた。さらに過去の交際相手の交友関係などから、反社会的勢力とのつながりなどもネット上でまことしやかに噂された。そのほかにも真偽不明な奇行などが流布されているが、これまで実際に『アウト』となるような情報や証拠が世に出たことはない。

 私生活に多少の難があっても、仕事現場での悪評は聞いたことがなく、業界内では広末の価値が揺らぐことはなかった。母親になってからは、役柄に幅が出て演技力に磨きがかかり、脇役でもしっかりと存在感を放つようになった。前事務所に所属していたころは、後輩たちの面倒見も良かったと聞いている。『まつもtoなかい』で披露した、中居正広も参加する松本人志グループの飲み会で、柔道着姿で持参した人形を投げたというエピソードも、広末のサービス精神と売れっ子ぶらない人当たりの良さの証ではないか」

意外と復帰は早い? 識者が予想する理由

 実際、今回の事件では任意の薬物検査で違法薬物が検出されなかった。その意味でも過去の奇行報道などと今回の騒動を、悪意を持って結び付けるのは早計のようだ。だが暴行事件はどんな理由があっても擁護できるものではなく、完全復活へ向けて積み重ねてきたものがゼロになったどころか、マイナスにまで逆戻りしてしまった感がある。

 「数年以上、地上波復帰は無理」「引退レベル」といった声もあるが、ここから再起する方法はあるのか。前出の記者はこう推測する。

「前夫のキャンドル・ジュン氏は、不倫騒動の際に開いた会見で、広末が時おり精神的に不安定になっていたことを明かし、自分も含めて会社や家族などがそうした事実を隠していたと語っていた。彼女がメンタルの不安を抱えているのは間違いないとみられ、今回の騒動は病院で処方された薬の影響ではないかとの指摘があり、広末に事件当時の記憶があまりない可能性もある。

 だからといって暴行事件を起こしたことは擁護できないが、同情の声が上がる余地がないわけではない。もし事件がこれ以上大きくならないのであれば、被害者としっかり向き合って誠心誠意の謝罪をしたうえで、しっかりと会見を開くなり、謝罪文を発表するなりして、事件から逃げずに真摯に語れば、再起は思ったよりも早くなるはず。弱い部分を隠さずにさらけ出し、生身の人間であることを世間に見せれば、女優としての実力は誰もが認めるところなので、業界からのオファーはあるだろう」
(文=佐藤勇馬)

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佐藤勇馬

1978年生まれ。新潟県出身。SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。著書に『ケータイ廃人』『新潟あるある』がある。

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最終更新:2025/04/11 09:00