明石家さんま、昭和〜令和まで変わらない“芸能界のドン”ら華麗な芸能界人脈

昨今は元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルに端を発するフジテレビ問題や俳優・広末涼子の傷害事件など芸能関連のスキャンダルが世間を騒がせている。
その一方、仲里依紗が4月11日に約20年所属した芸能事務所・株式会社アミューズを離れてフリーで活動していくことを発表するなど、相変わらず人気芸能人の独立のニュースも目立つ。
「平成の時代なら人気芸能人が独立するというだけで、大きなニュースになったものです。それが今や芸能人本人がSNSやYouTubeなどで発表した内容をなぞったような第一報の記事がインターネットで配信されるくらいで、スポーツ新聞の紙面にすら載らないケースもあるほど。それだけ芸能界や芸能人の存在が世間で希薄化している証左ですし、業界の衰退を痛感させられますね」(大手芸能事務所のベテランマネージャー)
令和も7年目に入り、いわゆる“既存の芸能界”は衰退ムードが高まっているが、そんな中でも大御所芸人ながら昭和や平成の頃と変わることなく、今も第一線で気を吐いているのが明石家さんまだろう。
芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。
「かつてともに“BIG3”と呼ばれたビートたけしさんやタモリさんはさすがに年齢的なこともあって、最近は仕事をセーブしたりと衰えも感じさせています。また、『とんねるず』、『ダウンタウン』といった後輩たちもテレビでの露出は減っているわけですが、さんまさんに関してはバラエティー番組でもいまだに現役といった感じです。第7世代やさらにその下の若手など子どもどころか孫世代の芸人たちとも対等に渡り合っていますからね。“お笑い怪獣”とはよくぞ言ったものです」
そんなさんまだが最近、ラジオ番組でのある発言が業界内で話題になったという。
「さんまさんは4月5日の深夜に放送されたMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』の中で、突然“芸能界のドン”ことバーニングプロダクションの周防郁雄前社長から恒例となっている差し入れが届かなくなったことを明かしたんです」
周防前社長といえば、昨年に体調を壊して現在入院生活を送っており、同年12月には自身は同事務所の会長に退き、後任として長男の彰悟氏が社長に就任したことが一部で報じられている。
さんまは同番組の中で「周防さんからの差し入れが、もう20年くらい頂いていたのが、今もう会長外れられたんで……」とポツリ。
そのうえで、最近彰悟氏と麻雀を一緒にしたことを明かし、「(彰悟氏が)『あの~、ヤンタンの差し入れどうなってますか?』って言うから、『来てへんわ、アホ!』言うて。『僕、どうしたらいいんですか?』って言うから『知るか、アホ!』って」とその時のやり取りを報告。
さらに、「『俺はお前のお父さんにお世話になって、毎週のように“ごちそうさまです”という電話入れさせて頂いてというのが20年続いて……』って(言ってやった)。でも、息子は差し入れしたい気持ちはあるらしい」と語った。
さんまのラジオでの唐突な告白は業界内でも耳目を集めているようだが、バラエティー番組を手掛ける放送作家はこう明かす。
「長年、芸能界で派手な活躍を続けているさんまさんですし、当然、芸能界の重鎮たちともそれなりに付き合いはあるでしょう。過去には同番組で、行きつけの店で偶然鉢合わせしたジャニーズ事務所の名誉会長の故藤島メリー泰子さんに食事をごちそうになったエピソードを明かしていたこともあります。まあ、昔はたけしさんや石橋貴明さん、内田裕也さんら大物芸能人がそうした芸能界の重鎮たちとの交流エピソードをテレビ番組やラジオ番組なんかで平気で口にしたりもしていましたし。さんまさんにしてもとくにタブーとか、ハレーションを起こすといった意識はないんじゃないですかね」
とはいえ、ドンとの長年にわたる“交流”のみならず、長男の彰悟氏とも麻雀を打つほどの仲であることには驚いた声も多かったようだ。
「彰悟さんと麻雀仲間であることはさすがに知りませんでしたが、さんまさんの麻雀好きは業界でも有名ですからね。それに、郁雄前社長と親しい間柄であるのは何となく理解はできます。
そもそも、吉本興業が東京進出を果たした際、強力にバックアップしたのがバーニングの郁雄前社長でした。そして、その時の吉本の看板タレントが明石家さんまさんや島田紳助さんで、裏方として2人を支えたのが大崎洋さんでしたからね。
郁雄前社長と大崎さんが昵懇の仲であることは業界内では有名な話ですし、さんまさんと親交があったとしても不思議ではありません。もっとも、後ろ暗いところがある関係ではないからこそ、さんまさんも公然と話題にできるのでしょう」(前出のベテランマネージャー)
さんまといえば、吉本と袂を分かった元雨上がり決死隊の宮迫博之や元プラスマイナスの岩橋良昌に救いの手を差し伸べようとするなど面倒見の良さでも知られるが、芸能界が地盤沈下する中で偉大なる父親の跡を継いだ新社長を気にかけているのかもしれない。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)