咲村良子プロレス挑戦記18 ついに初勝利…その余韻と誓い
咲村良子連載コラム第18回
「ヴィランの花道 ～咲き乱れ 散りゆくままに～」
ついに！ ついに！ ついに！
念願の初勝利！！！
もう何戦目か覚えてない。
永遠に勝てないんじゃないかとも思ったりしたけど、ついに勝てた！
吉田選手から受け継いだ蜘蛛絡みでタップを獲れた。
ずっと勝ちたかった！
最近は「もうちょっと」「あと少し」と思うこともあった。そんな風にちゃんと前に進んでる。
それが身を結んだ瞬間。
そんな熱い沸騰した気持ちと裏腹に……。
もっとやれたことはあった。
もっといい試合にしたかった。
負けた時と同じかそれ以上に反省も押し寄せる。
そして呆気なさも。思いの外、あっさりしてる自分もいる。
だってこれからも続く戦い。
こういう時、これが私の日常なんだって感じる。
どんな時も戦って進み続けてる。
ずっと続く戦いがまた訪れる。
また勝たないと。
より大きいプレッシャーも感じる。
勝ちへの執着が、気持ちが、より強くなる。
そんな風に私の中にはいろんな気持ちや考えが渦巻いてる。もう次の後楽園ホールに気持ちは向かってる。
けど、やっぱり！純粋に！嬉しい！と感じられるのは応援してくれるみんなが喜んで「おめでとう」の言葉をくれること。
いろんな活動の中に一貫してることのひとつ。
ファン「咲人（さきんちゅ）」との関係。
全部の活動の中で一番と言ってもいいくらい大事にしてる。
だから私の活動がいつも見てくれてる咲人の「あなた」に届くことがやっぱり嬉しい。
私が歯を食いしばって乗り越えたことが誰かの心に届いたり、大笑いした時に一緒に楽しくなってくれたり、私が戦うことで明日もがんばろって思ってくれたり。
私が「あなた」に作用してることが嬉しくて頑張れる。
初勝利がそんなことを久しぶりに実感させてくれた。
要は私が一番パワーもらってるんだよね。
私のファンのみんなはそのことをよくわかっててくれて私の気持ちを理解して着いてきてくれてるから大好き。
頑固で意固地な私のヴィランの花道は理解されないことも多い。
プロレスもやるし、グラビアもやるし、アイドルもやる、演技もする、他にもいろんなことを諦めてない。
中途半端、一貫性がないと思われることが多い。
けどちゃんとわかってついてきてくる私のファン「咲人（さきんちゅ）」がいてくれる。
もっともっとヴィランの花道を走り続けて。
もっともっと輝く咲村をみんなに届けるよ。
だからこれからもパワーを頂戴。
たくさんお返しできる咲村でいることを誓う。
（文＝咲村良子）
咲村良子マリーゴールド戦記XVIII
おめでとう！
初勝利！ このときを待っていました！ 残念ながら試合を直接見ることはできませんでしたが、咲村選手の初勝利ポストを見たとき、「ついにやったか！」とガッツポーズが出ました。
思えば連載が始まる前は、咲村選手の並々ならぬ気合いを感じていたこともあり、「これは連戦連戦…ベルト奪取もあっという間では…」なんて軽はずみに思っていました。
しかし、現実はそんなに甘くなく……。
苦汁を舐めるばかり。その月日はあまりにも長く、「ヴィランの花道」なんていいう連載タイトルも変えた方がいいのか……と逡巡することもありました。
しかし咲村選手は前を向き続け、ついに勝利をつかみ取った。
ここから始まる「ヴィランの花道」。伸るか反るか、咲くか散るか、楽しみだ！