『恋は闇』初回視聴率4.5%に驚き……「今期イチ」ネット高評価も“水ドラ最低”発進のナゼ

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志尊淳と岸井ゆきのがダブル主演を務める日本テレビ系連続ドラマ『恋は闇』(水曜午後10時)が4月16日にスタート。初回放送後、視聴者から「面白い」と賛辞が相次ぐ一方で、振るわない視聴率に驚きの声が上がった。
『恋は闇』は考察しがいのあるミステリー
『恋は闇』は、同局『こっち向いてよ向井くん』『先生さようなら』の渡邉真子氏が脚本を手掛ける完全オリジナルの恋愛ミステリー。
初回では、都内で凄惨な連続殺人事件が発生する中、情報番組のディレクター・筒井万琴(岸井)と週刊誌「週刊新流」のフリーライター・設楽浩暉(志尊)が出会い、共に取材するうちに徐々に惹かれ合っていく様子が描かれた。
序盤では、設楽が殺人鬼であるかのような意味深な場面も登場。ネット上では「今期イチのドラマになりそう」「初回で完全に引き込まれた」などと好意的な感想が目立ち、「Filmarks」のレビューにおいても総合3.7点の高評価となっている。ドラマライターの北村有氏が初回の印象を語る。
「実に考察しがいのあるミステリーサスペンスだな、と思いながら初回を観ました。オリジナルストーリーなので、原作ものと違って先が読みきれないのも良いですね。本作に限らない話ですが、初回はその作品の自己紹介的側面があると思っており、謎の構造や、それに関わる主要キャストなど『考察に必要な材料』は出揃っているはず。あからさまに、志尊淳さん演じる設楽に『連続殺人鬼なのでは?』と疑惑を持たせる描き方をしているので、彼以外が真犯人なのだとしたら誰なのか……と考える余地がたくさんあり、エンタメ性も高い作品になっていると思います。
作品の性質上、どうしてもこれまでの主要な考察系ドラマ、同じ日テレだと『あな番』や『真犯人フラグ』などと見せ方や展開が被ってしまう面も否めないですが、本作はラブストーリーの要素も強いので上手く差別化してくれるのではないでしょうか」
『恋は闇』初回視聴率は世帯4.5%、個人2.6%
また、ネット上では岸井や志尊ら主要キャストの演技に対して「みんな演技うますぎ!」などと好意的な声も目立つ。前出の北村氏が話す。
「キャスティングも合っていると思いました。特に岸井さんは、これまでどちらかというと天真爛漫で、深く考えず行動ありき!といった役柄が多い印象があるので、本作の筒井のように、地に足つけてしっかり自分の考えを巡らせる人物を演じられているのは新鮮です。彼女のそういった性質が、設楽という人物としっかり向き合うのに功を奏すのか、それとも……といったところも含め、次回以降もとても楽しみです」
そんな『恋は闇』の初回平均世帯視聴率は世帯4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人2.6%を記録。これは、1997年以降の「水曜ドラマ」枠の初回視聴率において最低だ。
なお、1991年10月期にスタートした日テレ「水10」枠は2024年1月期の川栄李奈主演『となりのナースエイド』まで35年にわたり放送されていたが、同4月よりハライチと佐藤栞里が司会を務めるバラエティ番組『世界頂グルメ』がスタート。そして、この1年後に同番組は終了し、この4月から再びドラマ枠に戻されるという稀なケースとなっている。テレビ誌の記者が話す。
「『となりのナースエイド』は平均世帯視聴率の期間平均で7.7%の高視聴率を記録しましたが、『世界頂グルメ』がスタートすると回によっては世帯4%台、個人2%台を記録。この低調が原因で打ち切りとなってしまいました。一度バラエティ枠に切り替えたことで視聴者が離れてしまったとすれば、『恋は闇』が『となりのナースエイド』に及ばないのも無理はありません」
TVerの再生数ランキングでは上位となっている『恋は闇』。同日に同じ時間帯でスタートした松本若菜主演『Dr.アシュラ』(フジテレビ系)との“水10対決”も注目されているようだが、果たして……。