咲村良子プロレス挑戦記22 ヴィランvsヴィラン

咲村良子連載コラム第22回
「ヴィランの花道 ~咲き乱れ 散りゆくままに~」
いよいよ本日!
代々木第二体育館でマリーゴールド1周年興行だ。
この1年は、私のプロレスの歴史でもある。
そして今日戦うのはマリゴの唯一のユニットであり、ヒール軍団「Darkness Revolution」のメガトン、CHIAKI、松井珠紗、野崎渚の4人。
対するは、
咲村良子、橘渚、中山絵里奈、ちゃんよた。
そう、私はマリーゴールドが誇るヒールたちと戦うのだ。
ヒールと戦うのはいつもより少し怖い。
何をしてくるかわからない怖さがある。どんな戦いになるか読めないところがある。
そんな中で私がひときわ魅かれている人がいる。
松井珠紗さんである。
もともとは珠紗さんはヒールとしてやってたわけではない。ベビーのときからスマートでスピード感のあるプロレスをする選手だったのだが、ヒールになってから輝きが増しているように思う。
プロレスラーの中では小さくて華奢なタイプの珠紗さんだが、ハイスピードなロープワークとすばしっこくて器用な戦い方は、まるで妖精のようだった。
ヒールになってからは、そこに大胆さが加わって小悪魔のような笑顔が映える。
なんか色っぽいのだ……。
なんだろうすごく魅かれる、憧れる。あの魅力が私はすごく好き。
こういう超絶個人的なラブコールを送れるのは、このコラムを書いててよかったことだと思う。
そんな珠紗さんと大きなこの代々木の大会で戦えて嬉しい。
全力で今日、ぶつかってきます。
会場に直接来れない方もレッスルユニバースでぜひ見てください!
まだベビーな咲村良子。
マリーゴールドのヴィランたちと戦ってきます。
(文=咲村良子)
咲村良子マリーゴールド戦記XXII
そもそも「ヴィラン」とは、「悪役」や「敵役」といった意味で、小説や映画などの物語において主人公と対峙する組織や人物に使われる名称だ。
なぜ咲村良子がヴィランなのか。咲村良子は悪役なのか。
この連載の「ヴィランの花道」というタイトルは、何に由来するのか。
それは、私が彼女にプロレスに対する気持ちを聞いたとき、「たとえヒールになってでもてっぺんを目指す」といった覚悟を感じたからだ。
そこにアイドルの顔はなく、それこそ鋭い目つきのヒールがいた。
そんな彼女がヒールとして大暴れする「Darkness Revolution」と相対する。
私は会場に行けないので、咲村良子も書いているとおり、プロレス見放題チャンネル「WRESTLE UNIVERSE」を見ることにする。ヴィランの花道を行く咲村良子とすでにヴィランとして完成されている「Darkness Revolution」の戦い。
魂のぶつかりあいに私は打ち震えたい。