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テレビ局関係者が証言する「旧ジャニーズタレントの異常な倫理観」 国分太一、中居正広ら女性絡みのトラブル続発…

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国分太一(写真:サイゾー)

 人気グループ「TOKIO」が25日付で解散を発表し、グループが所属する「株式会社TOKIO」も残務処理後に廃業すると報じられた。メンバーの国分太一が複数のコンプライアンス違反で無期限の活動休止となったことが原因で、デビューから約31年続いたTOKIOの「まさかの終わり方」に驚きの声が広がっている。

 国分に限らず、近年は「旧ジャニーズ出身タレント」の問題行為が続発。旧ジャニーズ事務所の圧力や業界の忖度によって守られてきたことが、倫理観の歪みや素行の悪さにつながっているのではないかと指摘されているようだ。実際、そのような傾向はあったのか。豊富な知識と経験を持つテレビ局関係者に話を聴いた。

テレビ局関係者「長寿番組ほどハラスメント起きやすい」

旧ジャニーズ出身者に性的トラブル続発のなぜ

 国分のコンプライアンス違反について、番組降板を決定した日本テレビはプライバシー保護などの観点から詳細を明かさなかったが、複数のメディアで「セクハラに該当する行為」「女性スタッフにわいせつな写真を要求し、自身の下半身の写真も送っていた」などと報じられた。

 問題はセクハラ疑惑にとどまらず、レギュラー出演していた日本テレビ系『ザ!鉄腕!DASH!!』のAP(アシスタント・プロデューサー)を「殴っていた」と報道するメディアもある。発売中の「週刊文春」(文藝春秋)でも「男性ADを『全裸で川に』年イチ“恐怖のキャンプ”/『松岡に恥をかかせる』イジメ仲間 山口達也を直撃」などと題し、国分のパワハラ疑惑が伝えられている。

 そのほかにも「スタッフに対して態度が冷たい」「メディア関係者への態度が悪すぎて他のメンバーが謝っていた」と報じられるなど、悪評が次から次へと噴出している。

 ハラスメント行為といえば、ほぼ同時期に田原俊彦がTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』の生放送中に女性アナウンサーに対し、セクハラ的な言動や手を触るなどの行為をしたことが問題視され、謝罪する事態になった。田原は「調子に乗りすぎた」「昭和のつまらないおやじギャグみたいな感じ」などと悪ノリであったことを強調したが、NHKの音楽番組『うたコン』への出演が見合わせになるなど影響が広がった。

 国分と田原は「旧ジャニーズ出身者」という共通点がある。旧ジャニーズ出身タレントの問題行為としては、中居正広氏の女性トラブルが記憶に新しい。フジテレビの第三者委員会は「性暴力」と認定し、中居氏側はそれに反論しているものの、騒動をきっかけにテレビ業界の「女子アナ接待」や組織的な忖度などの悪習が浮き彫りになった。

 また、2018年にはTOKIOのメンバーだった山口達也氏がNHK Eテレの番組で共演していた女子高生タレントを自宅に呼び、無理やりキスするなどしたとして強制わいせつ容疑で書類送検された。

 タレントとしての彼らを育てた旧ジャニーズ事務所は、創業者のジャニー喜多川氏が「芸能史上最悪」と呼ばれる性加害問題を起こしたことは周知のとおり。問題の発覚に伴って、旧ジャニーズ側が優位な立場を利用して関係各所に圧力をかけたり、放送局やメディアが同事務所を恐れて忖度したりしていた事実も浮かび上がった。

 そうした異常な環境の中で活動していたがゆえに、彼らの倫理観が歪んでしまったのではないかという見方が浮上しているようだ。

やはり異常だった旧ジャニタレントの倫理観…圧力と忖度が生み出した慢心

 実際、旧ジャニーズタレントに問題のある言動は多かったのか。業界事情に詳しい在京テレビ局の関係者はこう証言する。

「旧ジャニーズタレントの素行でとくに酷さが目立ったのは女癖です。当時のスーパーアイドルで現在も俳優として活躍しているタレントや現在は引退した元タレント(※証言ではいずれも実名)の話ですが、とにかく女性タレントに手を出しまくり。アフターフォローもなく、女性を傷つけるようなことを好き放題にやっていた。立場的に女性が断れないことや、相手の事務所から注意されないことをわかっていての蛮行だったのでしょう。

 当然、彼らは女性とトラブルになっても大手マスコミが動かないことを知っていた。なぜかといえば、当時のジャニーズ事務所がすべて守ってくれていたからです。“被害”に遭った女性タレントの事務所関係者は、苦虫を嚙み潰したような顔で耐えている様子でした。問題行動を起こすタレントたちを守っていた旧ジャニーズが崩壊した今、女性絡みのトラブルが次々に発覚するのは、さもありなんという印象です」

 女性絡みのトラブルは今に始まったことではなく、ジャニー氏の性加害問題で旧ジャニーズが崩壊したことで、今まで隠されていた出身タレントたちの問題行動があらわになった……というのが実情のようだ。

 かつてネット上では「ジャニタレのスキャンダルはほとんど事務所が握りつぶしている」といった言説が都市伝説のように流布されていたが、あながち間違いではなかったようだ。

 こうした環境はタレントたちの慢心や増長を招き、国分に悪評が続々と噴出しているように素行や態度の悪さにもつながっていった。前出の関係者はこう振り返る。

「態度の悪さでとくに酷いと自分が感じたのは、旧ジャニーズでもダントツの人気で現在も一線級で活躍している某タレント。ひと言で言えば、とにかく不愛想、何がそんなに気に入らないのか、ずっとイライラした感じで不機嫌をまき散らしている。そうやってカッコつけているのかもしれませんが、こちらにとってはいい迷惑でしかありません。

旧ジャニーズタレントの態度や素行の悪さの話は山のようにあると思います。しかし、当時は事務所の力が強く、なにをやっても注意されず、忖度され、やりたい放題がまかり通った。もし週刊誌が報じても、テレビや新聞が追っかけなければ『なかったこと』になる時代でしたからね。最近はその時から感覚をアップデートできていない世代の旧ジャニーズ出身者が慢心したまま、同じことをしても大丈夫だと思って問題を起こしているのでしょう」

国分は活動休止に伴って発表した謝罪コメントで、自身の不祥事について「長年の活動において自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です」としたが、こうした慢心を生み出したことも「ジャニー氏の負の遺産」の一つとみることができるのかもしれない。

(文=佐藤勇馬)

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佐藤勇馬

1978年生まれ。新潟県出身。SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。著書に『ケータイ廃人』『新潟あるある』がある。

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最終更新:2025/06/28 09:00