ロンドンブーツ1号2号、生放送でのコンビ電撃解散“舞台裏”

お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号(以下、ロンブー)が6月24日放送の冠レギュラー番組『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)でコンビ解散を発表して話題となっている。
生放送内での電撃発表の裏側にはいったい何があったのだろうか?
同局関係者によると、2人は事前に関係性が深い芸能関係者らに解散を事前に報告した上で、この日の同番組の生放送を迎えたという。
「番組で田村淳と田村亮の2人はドッキリ企画で活躍した狩野英孝に『15周年記念5大プロジェクト』のプロジェクト告知をさせて、最後に手紙を読ませて“オチ”のような形で自分たちのコンビ解散を発表させました。いかにも同番組らしいやり口だなと思いましたね」(テレ朝関係者)
電撃発表を受けて、その場に居合わせたアンタッチャブルの山崎弘也、FUJIWARAの藤本敏史がうろたえたのは言うまでもないが、「ロンブーの2人ともすでに50代になり方向性が違ってきたのは誰の目を見ても明らかでした。むしろよくここまで解散を選択しなかったなと思います」とは前出の同局関係者の談。
1993年にコンビが結成されたロンブーだが、現在コンビで番組出演しているのは同番組のみ。バラエティー番組を手掛ける放送作家は次のように推察する。
「昔から解散危機は何度も訪れていました。お互いに名前が売れて、田村淳は司会業や政治関連の仕事が入り、田村亮はロケ番組で活躍の場を求めていました。同番組でも亮が出演しない収録もあり、コンビとしてコミュニケーションを取るのが難しいというのも今回の解散の一因に含まれているのではないでしょうか」
こうした背景には近年の2人の活動における方向性の違い以外にも別の要因もあるようだ。
芸能ジャーナリストの竹下光氏は話す。
「19年に発生した吉本芸人による『闇営業騒動』によって亮さんが吉本興業を離れたのも少なからずコンビとしての活動に影響は及ぼしていたでしょう。騒動後、淳さんは亮さんを吉本に戻そうと尽力した時期もあったようですが、亮さんは騒動により吉本を離れた他の芸人仲間たちもいる中、自分だけが古巣に戻ることを良しとしなかったと言われています。多くの芸人仲間からその人間性を高く評価されている亮さんですが、真っすぐな性格でも知られていますからね」
そうした中、別のテレビ局関係者は2人の“ギスギスした関係”を事前に察知していたという。
「最近、2人は番組で顔を合わせる機会が少ないということで淳のユーチューブチャンネルで半年に一度、1時間ほど2人だけでトーク対談を収録しています。互いの近況を報告していたのですが……。亮がマイペースに仕事をこなしたり、そのプライベートを重視したりする発言に淳が若干イラついているのが印象的でした。2人を知る仕事関係のスタッフからは『もう、ロンブーの解散は近いかもね』といった声が漏れはじめていました」
もっとも不思議なのは、2人がコンビを電撃解散しても『ロンドンハーツ』はなぜか番組継続となったことだが、テレ朝の関係者は明かす。
「長年番組を続けている功労者としての扱いでしょう。最短なら7月改編で打ち切ることもできたはずですが、ひとまず来春までは続けるのではないでしょうか。ただ、近年は視聴率がそこまで良いという訳でもないので、レギュラー放送はどこかのタイミングで終わらせて、期首期末の特番として放送を継続する形になるかもしれません」
さらにロンブーの2人を知る芸能関係者はこう語る。
「一番の要因はコンビとして仕事をさせようという機運を持つスタッフが近年周りにいなかったこと。これに尽きると思います」
淳は発表したコメントの中で「コンビを離れても友達に戻ろうって言ってる」と綴っているが、コンビ解散後の2人は仲の良い友達同士になれるのだろうか。
(取材・文=サイゾーオンライン)