松本人志は結局いつ? 「ダウンタウンチャンネル」始動は秋以降か

昨年1月から芸能活動を休止しているダウンタウンの松本人志。“独自の基地局を作る”と語っていた松本と浜田雅功が手がけるインターネット配信サービス「ダウンタウンチャンネル(仮)」が、この7月にもスタートするという情報がまことしやかに流れていたが、関係者への取材でいまだその見込みが立っていないことが明らかになった。
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「多くのメディアで、この夏、同チャンネルがスタートすると、一部スポーツ紙などでは7月1日配信開始、などと具体的に報じられていましたが、結局、噂が独り歩きしていただけでした。実際、ダウンタウンが所属する吉本興業は一度も夏にスタートするとは発表しておらず、先日、“7月始動説”に対して『そのような事実はありません』と否定。結局、いつスタートするかは未定のままのようです」(お笑い関係者)
松本は一昨年末に「週刊文春」が報じた性加害疑惑報道を受け、翌年1月、「記事は事実無根」として芸能活動を休止し、週刊文春側を相手取って提訴したが、同年11月、訴訟を取り下げ、活動を再開。しかし、世間の風当たりは強く、復帰は暗礁に乗り上げた。
松本の復帰に失敗した吉本興業は、昨年12月、コンテンツ制作資金の調達を目的としたファンドを設立。40〜50億円ともいわれる資金を集めたが、その主要コンテンツの第一弾が「ダウンタウンチャンネル」とみられていた。
「『ダウンタウンチャンネル』は、相方・浜田との新作漫才を目玉に、後輩芸人の今田耕司や東野幸治ら“ダウンタウンファミリー”などが出演するバラエティになる、といった情報が流れました。そのなかには、千鳥の大悟を中心にした後輩芸人たちによる大喜利や、人気脚本家として活躍するバカリズムが脚本を手がけ、松本、浜田が出演するドラマ、引退した島田紳助さんとのコラボなどといった具体的な内容も一部で報じられましたが、結局はメディアによる飛ばし記事だったようです」(前同)
筆者が取材した限り、相方・浜田との新作漫才は同チャンネルの企画に挙がっているというが、他の企画に関しては、憶測の域を出ないものだ。それでも「ダウンタウンチャンネル」配信開始のニュースは今も独り歩きして、ファンの間で盛り上がりをみせている。
「『ダウンタウンチャンネル』開始の布石として、6月26日に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)の最終回には松本が登場するのでは、と期待されたのですが、松本どころか浜田も出演せず、ファンをがっかりさせました」(放送ライター)
松本と親しいテレビ関係者は「彼は制作の読売テレビに不信感を持っているんです」と出演拒否の理由を明かす。
「読売テレビ制作の『情報ライブミヤネ屋』は、文春裁判でも、松本側に取材せず、彼をバッシングしていましたからね。松本だけではありません。『ミヤネ屋』には大手プロの意向が働いてますから、他の芸能人も不信感を抱いていると聞きます」(前同)
肝心の「ダウンタウンチャンネル」だが、内情を知るお笑い関係者は、「配信サービスといえど、『ダウンタウンチャンネル』はひとつのテレビ番組を作るのと同等の作業が必要となります。吉本はBSで失敗していますから、慎重にならざるを得ないでしょう。スタートは早くても秋になりそうですが、関係者は、遅くとも来年の年明けにはスタートしたいと考えているようです」と語る。
錯綜する飛ばし記事でファンを混乱させないためにも、吉本興業には一日も早い説明が求められる。
(文=本多圭/ジャーナリスト)
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