小芝風花「働かせすぎ」説の真相は…出演作が途切れずファンから心配の声

女優の小芝風花に対して、ネット上で「多忙すぎる」「働かせすぎでは」といった声が相次いでいる。撮影の合間に「ガチうたた寝」している写真が公開されたことで、よりファンの危惧が加速している状況だ。
小芝はNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』などの好演で評価が高まっており、さらなる飛躍が期待される時期。多忙ぶりに体調を心配する声があがるのも当然だが、小芝が移籍した「トップコート」はきめ細かなマネジメントで知られる事務所でもある。彼女は本当に「働かされすぎ」状態にあるのだろうか。
『べらぼう』小芝風花、名跡・瀬川への襲名と悪徳高利貸しへの身請け、そして“不吉な名跡”と言われる本当の理由
出演作が途切れなさすぎ!? ファンから心配の声が続出
小芝は『べらぼう』で主人公と想い合う花魁・瀬川を熱演し、今までにない色気あふれる演技で視聴者から喝采を浴びた。4月に物語から退場したが、それとほぼ同時にNHK BSの主演ドラマ『あきない世傳 金と銀』のシーズン2がスタートし、こちらも好評を博した。
6月にはAmazon Prime Videoで佐藤健とW主演を務めるオリジナルドラマ『私の夫と結婚して』が配信され、7月13日からは松本潤が主演する放送中のTBS系ドラマ『19番目のカルテ』にヒロイン格の新米医師・滝野みずき役で出演。それに加えて、レギュラー出演している日本テレビ系バラエティ『ぐるぐるナインティナイン』の人気企画「グルメチキンレース・ゴチになります!」や、番組宣伝などでも稼働している。
まさに休む間もないような状況に見えるうえに、小芝が7月13日付のSNSで『19番目のカルテ』の撮影の合間にセットの椅子に座ったまま「ガチうたた寝」している姿を公開したことで、多忙で疲弊しているのではないかと推測する声が増加。ネットニュースでもそうした声が取り上げられたことで話題を呼んだ。
この状況に対して、ネット上では以下のようなコメントが上がっている。
「小芝風花さんアマプラのドラマやらBSやら含めると、ずーっとドラマ出てるけど…事務所は変わったんだよね? 体調ホント大丈夫かな…」
「小芝風花さん、あまりにも出過ぎでもっと大事に扱ってほしい」
危惧される「働かせすぎ」説の真相は…
小芝といえば、デビューからオスカープロモーションに所属していたが、同事務所でタレントの大量離脱が起きたあおりを受けて超多忙に。当時から「働かせすぎ」との声が噴出していた。それが影響したのかは不明だが、昨年いっぱいでオスカーを退所し、現事務所のトップコートへ移籍した。
移籍によって多忙な状況が改善するかと思われたが、これだけ出演作が続くと「むしろ移籍前より忙しくなっているのでは」と感じてしまう。実際、小芝はどのような状況にあるのか。業界事情に詳しい芸能記者はこう指摘する。
「立て続けに主演作も含めて大作ドラマの出演が続いているので多忙に見えるが、大河ドラマの撮影はオンエアの数か月前から始まるので、おそらくオスカー在籍時に『べらぼう』の撮影は終わっていたと予想される。
佐藤健とW主演を務める『私の夫と結婚して』は、『パラサイト 半地下の家族』を制作した韓国の大手エンタメ企業『CJ ENM』と、その系列で『愛の不時着』などを手がけた制作会社『スタジオドラゴン』、そしてAmazon Prime Videoが共同制作したドラマ。それだけに映像のクオリティは高く、主演の二人以外にも横山裕、白石聖など売れっ子俳優が顔をそろえている。並みの民放ドラマでは太刀打ちできないバジェットなのは映像を観るだけでも明らかで、撮影に時間をかけているのは間違いない。小芝も撮影期間はほぼ他と掛け持ちせず、『私の夫と結婚して』の撮影に専念していたのではないか。
また、放送中の『19番目のカルテ』についても、主演の松本潤をはじめ、メインキャストの新田真剣佑や清水尋也ら豪華な出演者が集まり、第一話から仲里依紗や六平直政などゲスト陣も演技派をそろえている。松本演じる総合診療医の徳重晃と、小芝演じる新米医師の滝野みずきが、診療科・部門の垣根を超えて病院中を縦横無尽に駆け回るストーリーなので、予算はもちろん、手間と時間がかかっているのが伝わってくる。初回放送では松本以上に出演シーンの多かった小芝だけに、今は『19番目のカルテ』の撮影に集中しているだろう」
そうなると、心配されていたほどの超多忙状態ではなさそうだ。むしろ一つひとつの作品に集中できる環境のように見受けられる。前出の記者が続ける。
「確かに『19番目のカルテ』の番宣や、ソウルで行われた『私の夫と結婚して』の制作発表会見への登壇などもあったが、大作ドラマは主演、メインキャストへの待遇が良く、基本的に役に集中できるように余裕を持ったスケジュールを組んでいる。だから、どのドラマでも小芝は素晴らしい演技を続けられるのだろう。また大役を任されるドラマ出演が続く中で、“ゴチメンバー” としてレギュラー出演している『ぐるナイ』は、小芝にとって気心の知れた共演者ばかりで息抜きになっているのではないか」
朝ドラヒロイン、大河主演、海外進出…夢が広がる小芝風花の今後
どうやら、たまたま出演作の放送・公開が途切れずに続いたため、超多忙に見えていただけの可能性が高いようだ。ネット上では「大河とBSドラマを掛け持ち撮影していたオスカー時代のほうが超多忙だった」との指摘もあり、トップコート移籍後はむしろスケジュールに余裕が生まれていると考えられるようだ。
これからも実績を積み重ねて評価を高め、小芝が夢として掲げている「朝ドラヒロイン」や、ネット上で期待されている「大河ドラマ主演」などの大きな飛躍も期待できそうだ。前出の記者は小芝の今後について、このように論じる。
「シリアスからコメディまで、どんな役柄でも圧倒的な順応能力を見せる小芝だが、主演を務めた『大奥』(フジテレビ系)では大人の女性の色香を放ちつつ、時代劇にも違和感なく溶け込めることを証明した。小芝自身、色気を出すことに苦手意識があったとインタビューで答えているが、その課題は『大奥』でクリアし、それが『べらぼう』での演技に昇華されたのは間違いない。小芝はクランクインの前から伝説の花魁を演じるために、様々な所作を徹底的に練習し、インティマシーコーディネーターと話し合いながら着物の着崩し方や気怠さの表現を追求したという。小芝風花は感性ではなく、努力の人なのである。
小芝はもっと演技の勉強をしたいと思ったきっかけとなる作品として、2015-16年のNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』を挙げており、一人の女性が成長していく20年間の過程を演じたことで、たくさんのことを得られたという。その後も『そろばん侍 風の市兵衛』『トクサツガガガ』『超速パラヒーロー ガンディーン』『あきない世傳 金と銀』などコンスタントにNHKのドラマで主演やヒロインを務めていて、どれも高い評価を受けている。NHKとの相性は抜群なだけに、大河や朝ドラの主演に期待がかかるのも必然だろう。
一方で『私の夫と結婚して』は海外でのヒットが期待されている。そもそも小芝の映画デビューは世界的に活躍する清水崇監督の『魔女の宅急便』だっただけに、現在はドラマ中心の活動になっているが、今後はもっと映画にも力を入れ、海外でも通用する女優になってほしい。トップコートには松坂桃李や菅田将暉など、海外でも高い評価を受けた映画に出演している俳優が多いので、決して夢物語ではないだろう」
(文=佐藤勇馬)
月9主演に大河ドラマ好演! 福原遥「脱まいんちゃん」成功で勢いが止まらない