咲村良子プロレス挑戦記28「虎視眈々、修行中」

咲村良子連載第28回
「ヴィランの花道 ~咲き乱れ 散りゆくままに~」
おやすみ中の咲村です。
かといってプロレスを全くやってないかというとそうでもなく。
最近、私の二代目リングシューズに穴が空きました。
実はお休み中もこっそり練習しています。
「どんな練習してるの?」ってよく聞かれるので、今日はその辺をお答えしていきたいと思います。
まずは私の基礎を作ってくれたマリーゴールドの練習。今はもう参加することは無くなったのですが、ここが私の原点。
定番で準備体操や柔軟なんかをするんですが、これは女子プロレス界においては“全女“時代のものが受け継がれているようです。
それからMIRAIさんや松井さんなど先輩たちが、いろいろなことを教えてくれていました。
まずはチェーンやレスリングなどの基本。
ハイスパートの練習はやることを決めてやってみたり、スラムやドロップキックの技の練習があったり、実際に試合をしてみたり、その日によりいろいろです。
たくさん筋トレもしました。
他の女子団体さんの練習ではコーナーワークが印象的でしたね。
マリーゴールドではあまりやらないレベルの高いものが多くて、ついていくのに苦労しました。
コーナーワークとは、コーナーに飛び乗ったりロープを飛び越えて外にでたり、そういった派手なヤツです。
これがなかなか難しい。
ロープは安定しないので、足を踏み外してコケながら繰り返し練習します。
このほか、男子もいる団体にも出稽古に行ってました。
団体によっては男子選手が教えてくれる場合も多々あります。
流派みたいなものもあって、いろんな練習に参加するのは楽しいです。
例えば、スラムひとつとっても男子式と女子式で組み方に違いがあるのを知っていますか?
マリーゴールドだと詩美さんやMIRAIさんは男子式のスラムをしていますね。気になった方は注目してみてください。
そんな風にいろんな技が選手によって微妙に違っていたりするのもプロレスの面白いところかな。
プロレスラーとして振り幅の大きい選手になりたい。
そうして自分のスタイルを見つけられたらなって思っています。
咲村良子、プロレス修行中。
(文=咲村良子)